佐々木朗希ドジャーブルー初披露 背番号「１１」を譲った男ロハス〝この番号で長く過ごすことを祈る〟

ドジャーブルーに染まった佐々木朗希（ロイター）

ドジャースにマイナー契約で入団した佐々木朗希投手（２３＝前ロッテ）は、１１日（日本時間１２日）からアリゾナ州グレンデールでチームに合流した。

バッテリー組のキャンプインが１２日（同１３日）にズレ込んだこともあり、右腕は多くの選手が帰路に就いた後にグラウンドに姿を見せ、キャッチボールなどで調整した。

夢のスタートラインに立った佐々木はロッテ時代の背番号１７から新たに１１番でプレーする。昨季、ドジャースで背番号１１をつけていたミゲル・ロハス内野手（３５）は番号を譲り、自らは「７２」に変更。ロハスは大谷や山本らが加入した時と同様に、佐々木にもワインを贈ったといい、この日「違う文化から来ることがどれだけ大変か、僕も知っているよ。心地よく感じてほしい」と思いを明かした。

背番号を譲った理由も「選手たちに気分よくいてもらいたい」との願いから。すでにベテランとなり、１１番については「自分はすでにやるべきことをやり遂げた。番号に執着はない。考える必要もなかった」と即決で剛腕の未来に託した。そんな佐々木にはこんな言葉を向けた。

「今度は君の番だ。君がこの番号を背負い、行けるところまで遠くへ行く番。スタートした場所を覚えておいてね。僕の願いは彼が華々しく健康的なキャリアを過ごすこと。背番号１１が長く彼とともにあることを願っている」

佐々木は２５歳未満の国際選手に当たるため、マイナー契約での入団となった。しかし、フリードマン編成本部長はすでに開幕ローテーション入りを想定。メジャー昇格は確実だ。優しい兄貴分の心配りもあり、第２の野球人生をスタートさせる。