【ブルーリボン賞】助演女優賞・小泉今日子 １９年ぶりの受賞も「ご辞退したいぐらいの気持ちでした」

助演女優賞を受賞した小泉今日子

東京映画記者会（東京スポーツなど在京スポーツ７紙の映画担当記者で構成）が選ぶ「第６７回ブルーリボン賞」の授賞式が１２日、東京・千代田区のイイノホールで開催。「海の沈黙」「碁盤斬り」に出演した女優の小泉今日子（５９）が助演女優賞を受賞した。

小泉は２００５年に「空中庭園」で主演女優賞を受賞して以来、１９年ぶりの受賞となった。「ということは、私も司会をやったんでしょうか。記憶にない」と振り返り、会場を和ませた。

受賞の知らせを聞いた時の心境を「嬉しいという感情が全く生まれなくて、本当にご辞退したいぐらいの気持ちでした」と赤裸々に語った。「『そんなにいい仕事ができたのかな』という不安の方が先に浮かんだ」としつつ「映画っていうのは、大勢の人が関わって皆の力を出し合って真摯に作るもの。スタッフや共演者の皆が喜んでくれる顔が見たくて、今日、賞をいただきに来ました」とほほえんだ。

昨年はナレーション含め８本の映画に関わったという小泉は「本当にいい出会いが多くて楽しい１年でした」と１年を振り返った。その上で「エンターテインメントの世界、いろんなことがありますけども、真面目に真摯に作ってる人たちがいると、本当に現場で思っています。これからも気を引き締めてまだまだ素敵な作品に出会えるように頑張りたいと思います」と前を見据えた。