石平氏がまさかの維新から立候補！参院選は保守票“争奪戦” 自民党からは杉田水脈氏

日本維新の会から比例代表で出馬が決まった石平氏

保守論客多過ぎ問題が発生だ。日本維新の会は１２日、７月の参院選に評論家の石平氏を擁立することを発表した。日本保守党からの出馬とみられたが、石平氏の意中の党は維新だったことで保守かいわいは激震。同日、デヴィ夫人も出馬の意向を表明し、参院選の比例代表は保守論客の仁義なきバトルの様相となってきた。

石平氏は中国出身で、天安門事件で中国共産党政権に仲間が殺害されていく現実を目の当たりにして、政府批判に転じ、日本で評論活動を行っていた。２００７年に帰化し、これまで多くの中国関連本を出版している。

石平氏は前日に「国政政党から公認内定を得た」と明かし、昨年の衆院選で作家の百田尚樹氏率いる日本保守党の応援に駆け付けていたことで、保守党からの擁立と思われたが、フタを開けてみれば、仰天。維新の吉村洋文代表の対中、対韓の強硬姿勢に共感したといい、自らアプローチして、公認を得たという。

参院選の比例代表は保守系メディアやネットで活躍する論客が多数参戦する。自民党は〝ヒゲの隊長〟こと佐藤正久参院議員、有村治子元少子化相、和田政宗参院議員、長尾敬元衆院議員が既に候補者となっており、杉田水脈元衆院議員も出馬の意向を示している。

日本保守党は百田氏や事務総長を務める有本香氏らの出馬が濃厚で、参政党は衆院選で元航空幕僚長の田母神俊雄氏の応援を得ており、大物保守系の候補擁立を進めている。またネット番組「虎ノ門ニュース」の準レギュラーとなっているＮＨＫ党の浜田聡参院議員も比例代表で出馬を予定している。

この日は保守系の応援団で知られるデヴィ夫人が自ら「１２（ワンニャン）平和党」を立ち上げ、日本国籍に戻った後で比例代表で出馬意向を明かした。

比例代表は事実上の全国区で、個人名でも投票できる。生き残りをかけた保守かいわいの分捕り合戦で笑うのは――。