「グローバルワーク」などで知られる、アダストリアの給料はどのぐらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（https://www.adastria.co.jp/pdf/?id=c00000060）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回はファッション専門店チェーン運営企業であるアダストリアです。

アダストリアの平均年間給与はいくらか

アダストリア（提出会社）の2018年2月28日時点での平均年間給与は416.7万円と400万円を超えています。また、従業員の平均年齢は31.4歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は5.3年となっています。

アダストリアの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年2月28日時点で4382名。単体で4000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

衣料品並びに関連商品の企画・販売：4382名

また、連結の従業員数は5677名。事業部門ごとの内訳は以下の通りです。

商品販売：5536名

物流：29名

その他：112名

過去5年の業績動向

アダストリア（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年2月期に1532億円であった水準が、2018年2月期には2227億円となっています。

また、経常利益については、2014年2月期の60億円から2016年2月期の161億円まで増益が継続しましたが、その後は減益傾向にあり、2018年2月期には54億円にまで減少しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2014年2月期の47億円の損失から2017年2月期の115億円の利益まで増益傾向が続きましたが、2018年2月期は8億円の利益となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。