医療事務、介護・保育事業大手。ニチイ学館の給料はどのぐらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（https://www.nichiigakkan.co.jp/ir/files/ab69cb5173d1456fd4a097c8962695c6356c2488.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は医療・介護・保育サービス事業会社であるニチイ学館です。

ニチイ学館の平均年間給与はいくらか

ニチイ学館（提出会社）の2018年3月31日時点での平均年間給与は394.5万円と300万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.6歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は9.3年となっています。

ニチイ学館の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年3月31日時点で1万8264名。単体で1万8000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

医療関連部門：7683名

介護部門：7910名

保育部門：1611名

ヘルスケア部門：445名

教育部門：321名

セラピー部門：68名

全社（共通）：226名

また、連結の従業員数は2万1091名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

医療関連部門：7683名

介護部門：9893名

保育部門：1685名

ヘルスケア部門：445名

教育部門：970名

セラピー部門：96名

中国事業部門：61名

その他：32名

全社（共通）：226名

過去5年の業績動向

ニチイ学館（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年3月期に2714億円であった水準が、2018年3月期には2837億円となっています。

また、経常利益又は経常損失については、2014年3月期の49億円の利益から2016年3月期の36億円の損失まで減益が継続しましたが、その後は増益傾向にあり、2018年3月期には36億円の利益にまで増加しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失は、2014年3月期の28億円の利益から2016年3月期の159億円の損失まで減益が続きました。その後は、2017年3月期は14億円の利益、2018年3月期は8億円の利益となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。