3歳神話の押しつけ…早くから保育園に入れるのは本当にかわいそうなの?
LIMO / 2019年3月16日 19時45分
3歳神話の押しつけ…早くから保育園に入れるのは本当にかわいそうなの?
働くママにとって、保育園は強い味方! 入所が決まると、ホッと胸をなでおろしますよね。しかし別れ際に泣く子どもを見て「ここまでして仕事を続ける意味ってあるのかな?」と迷いが生じることもあるでしょう。姑世代に「早くから預けられてかわいそう」と言われ、嫌な思いをしたことがある人もいるかもしれませんね。
「3歳までの環境は大切だから母親といるべき」というのは本当なのか、ママたちの本音を聞いてみましょう。
最初は悩むもの! 無神経な言葉をかけないで
「本当は家で見たいけどできない」とか「社会に出たいのに許されない」というモヤモヤを抱いているママはとても多い様子。まずは、ママたちのリアルな現状をご紹介します。
「私が住んでいる地域は、1歳を過ぎるとどこも入れなくなってしまいます。だから娘は、生後8カ月から保育園に通うことに。もちろん、さまざまな葛藤はありますよ。私の社員の立場って、子どもに負担をかけてまで維持する価値があるのかって。でも生活もかかってますからね」
「出産してから社会に出たい気持ちが高まり、夫の了解を得て職と保育園を探しました。両方見つかってホッとした矢先、なんと義母に口出しされたんです。『3歳まで家で見るのが普通でしょう。保育園に入れるなんてかわいそうよ。幼稚園まで待ちなさい』と言われ、せっかく決まった仕事も諦めるしかありませんでした」
こうしたママたちの悩みに、共感できる方もたくさんいるのではないでしょうか。
昔の人は「三つ子の魂百まで」と口にされることがあります。確かに子どもの人格形成において、乳幼児期に親がどう関わるかは重要な部分かもしれません。しかしそれは、保育園に預けるかどうかとは別次元の話ではないでしょうか。
小さなわが子を預けるママたちは「私のせいで子どもが無理していないかな?」と、たくさんの心配をしていることでしょう。「きちんと気持ちを受け止めてあげられてないんだろうか」と悩んだり、「時間がなくて理不尽に怒ってしまった…母親失格かも」と落ち込んだりする日もあるかもしれませんね。
そんなママたちにとって、周囲の「まだ小さいのに…」という言葉は、なんて残酷なものでしょうか。ママは子どものことを必死に考えているのに、周りが勝手に“かわいそうな子”に仕立て上げないでほしいものです。
いつか預けて良かったと思える日も来る
早くから子どもを保育園に預けたママたちの、その後の話もご紹介します。現在葛藤しているママたちにとっては、大きな励みになるかもしれません。
「息子は1歳になってすぐ保育園に入りました。最初は何度もモヤモヤしましたが、3歳になった今では『早くから集団生活に慣れておいて良かった』と心から思えるようになっています。挨拶も自然にできるようになったし、譲り合いもごく普通にできるようになりました」
「上の子は幼稚園から、下の子は1歳から保育園で集団生活を経験しています。どちらも体験して思うのは、下の子を低年齢から保育園に入れて良かったということです。なぜなら、小さいうちから“親以外の大人にも褒められ認められる”という経験を積むことができるから。もちろん叱られることもあるでしょうが、それも親以外の考えに触れる機会になると思っています」
こちらのママいわく、大きくなった子どもたちの話からも保育園の良さを実感しているんだとか。そちらのエピソードもご紹介します。
「上の子が小学6年生になった今、『僕も保育園に行きたかった』と羨ましがっています。『僕は3歳から友だちを作りはじめたけど、○○ちゃん(下の子)は1歳から友だちを作りはじめたんでしょ? たくさん友だちが作れて良いな』だそうです。『幼稚園や小学校とは違って、保育園は遊びのなかで育つから勉強以外に学べることがたくさんある』みたいなことも言っています。下の子も、とても楽しそうですよ」
結局「早くから預けるのはかわいそう」とか「3歳まで親といるべき」という大人の考えって、ひとり相撲なんだなぁと思わされるエピソードでした。
ママは子どもにとって身近な存在であるからこそ「この子がかわいそうかも」と思いながら日々過ごすよりも、「こんなに良いことがたくさんあったね」とポジティブに考えてあげたいですね。
悩む視点を少し変えてみよう
3歳まで家庭で子どもを育てることにも、メリットはたくさんあります。しかし低年齢から保育園に預けられている子どもだって、親に愛されていないわけではありません。毎日べったり一緒に過ごすことだけが愛情ではないですよね。
保育園に預けるべきかどうかを悩むよりも、信頼できる保育園はどんなところか?の悩みに時間とパワーを割くほうが、子どもにとってプラスになるのではないでしょうか。
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