二人以上世帯の年代別の貯蓄額はいくらか

LIMO / 2019年3月12日 11時0分

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二人以上世帯の年代別の貯蓄額はいくらか

データに見る平均額、中央値、そして貯蓄がない世帯比率

日本の年代別貯蓄額はどのくらいなのでしょうか。今回は「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」のデータをもとにみていきたいと思います。

貯蓄とは何か

「貯蓄」というと金融機関に預けている「預貯金」を想像しがちですが、実はそれだけではありません。

貯蓄は、預貯金をはじめとし、生命保険、株式、投資信託、債券といった有価証券も含まれます。

有価証券は時価があることもあり、日々変動するものです。たとえば、株式では株券の価値がなくなってしまうケースもあります。したがって、リスク性資産とも呼ばれます。貯蓄には安全資産である預貯金とリスク性資産が含まれるということを知っておいてもよいでしょう。

株価は日々変動しています。2018年末から2019年はじめにかけては、米中貿易摩擦の影響などを懸念して世界中の株価が大きく下落基調となりましたが、その後は反発しました。2019年3月8日のダウ平均株価の水準は昨年の10月には及ばないものの、その水準は大きく回復しています。

ここで見るデータは一時点の貯蓄額を見るものですが、先にコメントしたように貯蓄には価格変動を含む資産も含みます。したがって、ここでの貯蓄水準は調査時点での市場環境も含むという理解がより正確でしょう。

年代別の貯蓄額はいくらか

ここでは、世帯主の世代別に貯蓄額を見ていきましょう。平均額(平均値)、中央値、最多貯蓄額帯も併せてお示しいたします。

20代の貯蓄額

20代の貯蓄額は平均額が249万円、中央値は111万円です。金融資産非保持世帯が32.2%おり、最多貯蓄額帯は0円ということになります。

30代の貯蓄額

30代の貯蓄額は平均額が660万円、中央値は382万円です。金融資産非保持世帯が17.5%になっており、こちらの最多貯蓄額帯も0円となります。

40代の貯蓄額

40代の貯蓄額は平均額が942万円、中央値は550万円です。金融資産非保持世帯が22.6%になっており、最多貯蓄額帯はこちらも0円となります。

50代の貯蓄額

50代の貯蓄額は平均額が1481万円、中央値は900万円です。金融資産非保持世帯が17.4%になっており、最多貯蓄価格帯はこちらも0円です。

一方で、3000万円以上の世帯比率も12.2%あり、貯蓄が「ある層」と「ない層」に分かれていきます。

60代の貯蓄額

60代の貯蓄額は平均額が1849万円、中央値は1000万円です。金融資産非保持世帯が22.0%になっており、最多貯蓄価格帯は0円です。

一方で、3,000万円以上貯蓄額がある層も18.6%と、全体の約5分の1にまで増加しています。

70代の貯蓄額

70代の貯蓄額は平均額が1780万円、中央値は700万円です。金融資産非保持世帯が28.6%になっており、最多貯蓄価格帯は0円です。

また、60代の世帯と同様に3000万円以上の貯蓄額がある層は18.3%になっています。

二人以上世帯の年代別貯蓄額から見えてくるものとは

ここまでデータを見てきましたが、その特徴を最後に以下の2つにまとめてみます。

50代から貯蓄額が増加してくる

子育てが一段落する、またビジネスパーソンであれば、会社でのポジションが上がる50代から一気に貯蓄額が急増していることが分かります。

一方で20~40代では、貯蓄をする余裕がない世帯も多いことも分かります。繰り返しになりますが、50代の貯蓄額の変化が特徴的であり、40代から50代にかけて、「本格的」に資産形成もしくは資産運用に向き合わなければならない世代ともいえるでしょう。

金融資産非保有世帯の割合が決して少ない比率ではない

金融資産非保持世帯がどの年代でも最多貯蓄額帯であることは見逃せません。全体でも22.7%が金融資産非保有世帯となっています。

【参考資料】

知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成30年調査結果」(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2018/)

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