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老後の不安が拭えない…どんな女性が年金生活の不安を感じやすいのか

LIMO / 2019年3月17日 19時45分

老後の不安が拭えない…どんな女性が年金生活の不安を感じやすいのか

老後の不安が拭えない…どんな女性が年金生活の不安を感じやすいのか

皆さんは、老後の生活に不安を感じたことはありますか? 日常生活のふとしたシーンで、少子高齢化によって日本経済が少しずつ衰退していくかもしれないという予感を覚えつつ、自分たちの老後を案じた経験がある方は多いのではないでしょうか。

シニア層も含む20代以上の男女500人に対して行われたセコム株式会社の「日本人の不安に関する意識調査」によれば、「最近不安を感じている」回答として1位だったのが「老後の生活や年金」。

7割以上が不安だと回答し、7年連続の不安項目1位となっています。

続く不安は、2位「健康」、3位「地震」、4位「高齢化」、5位「台風・豪雨・洪水」と続いています。

健康問題や天変地異よりも、老後の生活への漠然とした不安は大きく、「老後、生活に困窮しないか」「不自由のない生活をしていけるのか」という点が何よりも気になっている方が多いようです。

貯金がジリジリ減っていく…年金受給のシニア世代の不安とは

それでは、今まさに年金生活をしている、もしくは年金生活が差し迫っているシニア層が感じている不安の傾向とはどのようなものなのでしょうか。

シニア女性向けメディアを運営する株式会社ハルメクが、50~79歳の女性274人(219人が年金受給者)に行った「年金生活に関する意識と実態調査」によれば、「(年金生活に)とても不安がある」「やや不安がある」と回答した女性は65.3%。実際に年金生活が始まった後も不安を覚えている女性は少なくないようです。

また、年金受給者の女性219人のうち、51.1%が「日々の生活費が老齢年金では足りていない」と回答し、貯金や給与、老齢年金以外の企業年金、個人年金などで補てんしています。

年金では足りない生活費を補てんするためのお金が「老後資金」ですが、貯金がジリジリ減っていくことは現役時代にはあまり経験のないことですから、不安に感じるのは当然なのかもしれません。

年金生活に不安を感じている人の「ある傾向」

同調査では、年金生活に不安を感じている人の「ある傾向」が見られたといいます。

それは、「夫の年金受給見込み額を事前に知らなかった人は、知っていた人より1.5倍不安になりやすい」というもの。事前に毎月どれだけの額の年金が受給されるのか知っておくことは、不安のない老後を送るうえで大切なことであるようです。

調査対象だった50代~79歳の女性は、専業主婦が主流だった時代を過ごしています。専業主婦の家庭では、老後資金として夫の退職金や年金が老後資金の根幹となるうえ、女性が家計を管理して、プライドを持って貯蓄に励んできた女性は少なくありません。

夫や自分の現役生活が終わり、「セカンドライフ」が訪れた夫婦にとって「毎月どのくらいの収入があって、どのくらい足りなくなるのか」という点を想定して話し合うことを避けると、仮に1億円持っていても不安になってしまうのかもしれません。

また、「老後、どのくらいお金が必要なのかわからないこと」は、老後が見えない若年層の不安の原因にもなっていると推測できます。

冒頭の調査では、全世代の男女の中で老後への不安感が特に強かったのは、20代と30代の女性。社会保障の負担が増加傾向にあるなかで、「自分たちがどれだけの年金を受給できるのか」について正しく知ることのできる機会は、不安を和らげるために必要なのかもしれません。

【参考】
『第7回 日本人の不安に関する意識調査(https://www.secom.co.jp/corporate/release/2018/pdf_DL/20181220secom_inquiry_report.pdf)』(セコム株式会社)
『シニア女性274人に聞いた「年金生活」に関する意識と実態調査(https://halmek.co.jp/corporate/news_release/pdf/20190215.pdf) 』(株式会社ハルメク)

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