我が子に怒りをぶつける自分は毒親? 不安と罪悪感はどこからくるのか
LIMO / 2019年3月23日 18時15分
我が子に怒りをぶつける自分は毒親? 不安と罪悪感はどこからくるのか
育児と向き合っていると、「私は母親に向いていないのかも」「また怒ってしまった…」と落ち込むことはありませんか。ときには、我が子に対して強い罪悪感を覚えることもあるかもしれません。今回は、そんな罪悪感について考えてみましょう。
育児で感じる罪悪感を分解してみる
自分の子に対して、「何度言ったら分かるの!」「どうして言うことを聞かないの!」とイライラしていませんか。周りをみれば、楽しそうに育児をしているママたちの姿が…。そんな様子を見て、「自分は毒親なのかも」と焦る人もいるのではないでしょうか。
まず踏まえておきたいのは、「常に幸せというのは誰だって不可能」ということ。「子育てを楽しまなきゃ」と考え過ぎている人は、「どんなときも1日中幸せじゃないと」「また怒ってしまった」とこだわる傾向にあります。
でも、実際にずっと幸福感でいっぱいの人なんてまずいません。街中で見かける幸せそうなママも、家に帰ればガミガミと怒ることもあるはずです。「またイライラしてしまった…」と罪悪感を抱えてしまう人は、「なにがなんでも子育てを楽しまなきゃ」という発想を変えてみることから始めましょう。
悪いママだと思ってしまう、罪悪感の発生源は?
つい我が子に大声で怒鳴ってしまったり、ムキになってしまったりすることもありますよね。ついイライラして感情的になったとしても、決してあなたが「悪いママ」というわけではありません。
大切なのは、「怒鳴った」という結果だけではなく、その経緯です。子どもに理解してもらおうと説明する。それでも分かってもらえないなら、さらに工夫して伝えてみる。それを何度も繰り返す…。こんなに努力しているママが、悪いママなはずありませんよね。
それに家事や仕事の疲れだって溜まっているはず。ワンオペ育児をしている場合、常に1人で子どもと向き合わなければなりません。このような環境は、さらに精神的な余裕を奪ってしまいます。
「我が子にイライラしてばかりで罪悪感が…」という方は、「怒鳴ってしまった」という結果だけに焦点を当ててしまいがち。自分自身の努力や環境を見つめ直すことで、罪悪感を和らげていきましょう。
また、「子どもに分かってもらえない」という考えも罪悪感を招いてしまいます。何度言っても分からないのは、子どもなら当たり前のこと。今すぐは理解できなくても、いつかは分かってくれるときがやってきます。「今すぐ理解する」というのはいったん諦めて、「いつかは分かってね」と割り切ることも大切です。
罪悪感の少ない子育てをするために
できるだけ育児の罪悪感を減らすためには、毎日の負担を軽減させることも効果があるでしょう。育児も家事も母親が担っている場合は、家事の時短グッズを購入するのも手。「完璧にやり遂げなきゃ」と固く考えず、便利家電に頼って負担を抑えてみてください。
そして、自分の自由時間を確保することも重要です。子育てをしていると、つい子どものことが最優先になってしまいがち。もちろんそれは悪いことではありませんが、自分のやりたいことを後回しにしているうちに、だんだんと心の余裕がなくなってしまいます。
1日30分でもいいので、自分の好きなことに打ち込める時間を用意しておきましょう。子どもと離れられない場合は、テレビを見させておく、家族に見ておいてもらうといった方法も視野に入れてくださいね。
まとめ
我が子に対してイライラを募らせるのは、誰にだってあること。腹が立つのは、それだけ子どもに真剣に向き合っている証拠でもあるのです。
「他人の子どもにそこまでイライラしない」というのは、我が子だからこそ母親としての責任を感じているのでしょう。罪悪感どころか、「責任感をもって育児をしているんだ」と誇らしく思ってくださいね。
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