共働き夫婦のリアル:家事と生活費の分担、みんなはどうしてる?
LIMO / 2019年3月31日 19時45分
共働き夫婦のリアル:家事と生活費の分担、みんなはどうしてる?
共働き家庭が一般的になりつつある日本。昔は生活費を男性が稼いできて、家事は女性がするものというのが普通でしたが、今はそうではなくなってしまいましたよね。そんな中、家事と生活費をみんながどのように分担しているのか気になりませんか。
そこで今回は、4組の夫婦に生活費と家事の分担について話を聞いてみました。分担に悩むことがあればぜひ参考にしてくださいね。
生活費は夫、教育費と主要な家事は妻のパターン
基本的な生活費は旦那さん、子どもの保育料や学資保険、習い事など子どもにかかるお金については奥さん、そして時短勤務が利用できる奥さんが家事や育児の主な部分を受け持つパターンです。旦那さんは夜遅く帰宅するため、家事や育児が奥さんの仕事となってしまい、奥さんの負担が大きくなっています。
奥さんは時短勤務で16時には仕事を終え保育園の迎えに行けますが、「そこからはまるで戦いのよう」だと言います。洗濯機のスイッチを入れて晩ご飯の支度をしつつ子供の安全を見張ります。ご飯ができたら子どもに食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけます。
子どもが寝たら次は洗濯物を干し、部屋の掃除をして、そのうちに旦那さんが帰宅するので晩ご飯を温めるのだそう。「毎日ばたばたで、かなり大変。正直いつ心が折れるかわからない」と明かしてくれました。
旦那さんの帰宅時間は22時台。生活費は旦那さんが出してくれているものの、普段の生活の負担で言えば奥さんに偏りがちですよね。旦那さんの仕事はゴミ出しや休日の子どもとのお出かけ。平日はほとんど家事参加できていないようですが、日本にはまだまだこういう家庭が多いかもしれませんね。
「旦那が毎日疲れて帰ってくるのを見て、こっちだって大変だったんだと苛立つ日ももちろんある」と、本音を明かしてくた奥さん。2人の収入は旦那さんの方が多いものの、奥さんも時短勤務ながら正社員として働いているため、大きな差があるわけではなさそうでした。「今後は週末にできることは週末に回して旦那にももう少し家事と育児を手伝ってもらう」と話していました。
収入に応じた割合で生活費を出し、家事も週替わりの当番制
次は子どものいない家庭です。2人とも働いているため、各自の収入に応じて家庭に入れる金額を決めていて、給料に対する毎月の負担割合は同じになっています。また、家事も週替わりの当番制で、奥さんのほうが早く帰ってくるので若干奥さんの分担が多くなっていますが、それでもお互いに負担はできるだけフェアにしようとしている様子。
旦那さんのほうがやや収入は多いので、そうした家事分担もお互いに納得していると言います。「子どもがいたらまた違うでしょうが、いないうちはお互いに気楽で納得している形なのでこのまま続けていくと思う」とのこと。また、週替わりの当番制で家事分担をしていますが、旦那さんの得意な家事、奥さんの得意な家事はそれぞれの専任制だと言います。
確かに2人で暮らしているうちは、このパターンでも生活が回っていきますしお互いの負担にも文句はないかもしれません。しかし、子どもができたときのことを聞いてみると「子どもは欲しいけど、きっと今の生活では無理だし、旦那のほうが帰宅が遅いので私が育児をメインでやることになりそう」とのこと。そうなるとやはり奥さんの負担も大きくなってしまいそうですね。
生活費も家事もきっちり折半
こちらも子どもがいない家庭ですが、生活費も家事もきっちり折半というパターンです。話を聞いている限り、旦那さんと奥さんの帰宅時間にもそれほど差はない様子。職場の同僚同士の結婚だったため、給料的にも大きな差はないとのことで、家事と育児のきっちり折半が実現しているのだそう。これならかなりフェアですよね。
これが成り立つのも職場の同僚同士の結婚だったということが大きいでしょう。「ほかの共働き家庭では奥さんが大変ということを聞くが、うちはかなりフェアなほうだと思う。旦那も一人暮らしが長かったので家事は一通りできるというのも大きい」と話す奥さん。確かに、旦那さんと家事の分担をしようにも、旦那さんが家事ができなかったら教える手間もかかりますし、最悪「自分でしたほうが早い」と自分でやってしまいそうですよね。
「子どもができてもできるだけフェアにやっていくつもり」と話してくれました。育児による時短勤務は奥さんに任せるようですが、旦那さんも休みがとりやすい職場なので子どもの病気やケガには2人で交互に対応する予定だそう。「旦那と2人で平等に育児に参加したほうが子どもがパパを好きになると思う」と話してくれました。
奥さんの方が稼いでいても家事も請け負っているパターンも
最後は、奥さんの方が稼いでいるパターンです。女性の社会進出も進んでいますし、今後このパターンに入る可能性がある家庭も出てくることでしょう。このご夫婦は、奥さんは大手金融機関勤務、旦那さんは建設系の中小企業に勤務しており、同い年と言えどもそもそも収入の差があったのだそう。しかし、「収入には業界によって差があることは理解している」と話す奥さん。
時短勤務をしても収入は奥さんのほうが上で、旦那さんは営業職のため元々給料に「みなし残業代」が含まれていることもあってそれほど年収は高くないとのこと。それでも「収入は業界格差だし、長時間労働もそういう環境だから仕方ない」と割り切っています。
普段は奥さんが時短勤務で早めに会社を出て子どもを迎えに行き、そのまま家事をスタート。子どもが寝た後に旦那さんが帰宅。先に子どもにだけご飯を食べさせて、奥さんは旦那さんと一緒に食べるのだそうです。
ただ、「今は何とか生活が回っているものの、私が体調を崩したときには悲惨だった」と言います。奥さんはこの冬インフルエンザにかかり、そのときは旦那さんが頑張って早く帰宅し、なんとか家事と育児をこなしたのだそうですが、不慣れな分上手に家事を回せずに部屋が汚れたり、洗濯物が溜まったりして大変だったのだとか。普段から旦那さんも家事ができるようにしておいたほうが今後のためかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。夫婦の形にもいろいろとありますが、家事や育児、生活費の分担は悩むところですよね。これといった正解がなく、個人の家事、育児のスキルに寄りかかってしまう部分も多いもの。奥さんの負担が大きくなっているパターンでは、奥さんが体調不良などで動けない状態になると一気に崩れてしまうこともあります。もしどこかに無理があると感じている共働き世帯は、今の分担を見直してみるのもいいでしょう。
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