会話が「ウザイ!」「回りくどい…」と思われてしまうのはどんな人?
LIMO / 2019年4月11日 19時45分
会話が「ウザイ!」「回りくどい…」と思われてしまうのはどんな人?
会話の一方通行が相手に与えるストレス
職場や学校などで上手く会話をしていると思っていたのに、相手の話をきちんと受け止めていないばかりか、会話が一方通行になっているということもありえます。その結果、「回りくどい」「ウザイ」などと思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、「会話の一方通行チェック」と「スムーズな会話方法」について詳しく見ていきましょう。
会話の一方通行チェック
日常会話や職場での同僚・上司との会話を思い出しながら、まずは、相手の行動や表情、声のトーンからチェックしていきましょう。
ただし、ビジネスシーンでは意図的に一方通行の会話を試みることもあると思います。そういった作戦的な一方通行は省いて考えてください。
①人からよく話しかけられる
②話している相手の顔は、常にニコニコしている(明るい話題のとき)
③質問したとき、相手の顔が曇ることはない(相手にとって気まずいような質問は除く)
④「え?」「どういうこと?」と聞き直されることは少ない(声が聞こえない場合は除く)
⑤会話は常に盛り上がっている
上記の設問すべてに「〇」がついた人は、ほぼ心配ないと言えます。
ただし、自分でチェックするとなると主観や思い込みも手伝って難しくなるので、気の置けない友人や家族などに、普段の話しぶりをチェックしてもらうことをおすすめします。
その場合はストレートに、「話していて、まわりくどいと思うことはないか」「質問に即答できているか」尋ねてみましょう。
相手の質問に即答できているか?
質問に即答できていない場合、会話をしている相手にストレスを与えている可能性があります。
たとえば、「そこにあったダンボール、動かした?」と聞いたとき、「あのダンボール、底が湿っていて中が大変なことになっていたんですよ」という答えが返ってきたらどう思うでしょう?
「動かしたんだろうな」と推測しつつも、「じゃあ、結局のところどうだったの?」とさっぱりしない気持ちになる人が多いのではないでしょうか。
一方、同じ質問に「動かしました」とストレートに回答されれば、モヤモヤした気持ちにはならないでしょう。
そのあとに、「あのダンボール、底が湿っていて中が大変なことになっていたんで」と説明があると、より状況が飲みこみやすくなりますね。
相手の質問に答えることよりも、自分が伝えたいことを先に言葉に出してしまうクセがついている人は、まず、「質問に即答してから伝えたいことを話す」ように意識してみましょう。
質問しておいて、自ら回答していないか?
たとえば、「どんな味のケーキが好き?」と尋ねておきながら、「私は、濃厚なチョコレートケーキが好きで、1カ月に1回ぐらいは買っちゃうんだよね」と、自ら回答していませんか?
相手が答えを探したり戸惑ったりしているようであれば助け舟になりますが、相手がすぐに回答しようとしたときには、そのタイミングを外してしまうことになり、ストレスを与えかねません。
まずは、相手が回答する「間」をあけておき、相手が答えに困っている様子だと察した場合だけ、こちらの好みや回答を先に話すようにしましょう。
もし、「相手が答えやすいように」という気持ちや「自分のことも知ってほしい」という気持ちで先に自分のことを伝えたいときには、下記のように質問すると違和感が少なくなります。
「俺は濃厚なチョコレートケーキが好きで、1カ月に1回ぐらいは買っちゃうんだけど、○○さんは、どんな味のケーキが好き?」
スムーズな会話をする方法
上記のように、会話をスムーズに進めるには「相手の質問に即答する」「相手に質問したら、まずは相手の回答を聞く」というシンプルな原則を押さえれば、たいていの場合上手くいくものです。
もし、質問もしたいけれど相手に伝えたいこともある場合には、質問の前に伝えたいことを入れるか、相手が回答してから伝えたいことを伝えるようにしましょう。以下に2つの例を挙げます。
1)「私は赤が好きだけど、○○さんは何色が好き?」
2)あなた:「何色が好き?」 相手:「赤かな?」 あなた:「そうなんだ。私は青が好きだけど、赤もいいよね」
質問や回答に違和感があったとき
こちらの質問にスムーズに答えが返ってこないケースでは、自分の質問をわかりやすく説明しようとしすぎて、相手が回答するより先に状況や自分の好み、考えなどを伝えてしまう人が多いようです。
相手の答えに違和感があっても「ふんふん」と最後まで聞き、もう一度同じ質問をすることで、「あ、きちんと回答できていなかったかも?」という相手の気づきにつながり、うまく回答を得られることもあります。
どんな質問をしてもスムーズに答えがこないとストレスにはなりますが、的確な回答が返ってくるまでやんわりと聞くようにするのが、角の立たない会話方法です。
また、質問してきた本人が、こちらの答えを待たずに先に回答した場合は、相手の回答を受け止めてあげてから答えるようにすると、会話がスムーズに進みます。
たとえば、「カレーは甘口と辛口、どっちが好き? 俺は辛口なんだけど」と言われたら、「そうなんだ、辛口が好きなんだね」と、いったん受け止めます。
相手の回答を待たずに自分のことを伝えてくる人は、「自分に興味を持ってほしい」「自分のことを聞いてほしい」人が多いようです。
こちらが受け止めてあげることでスッキリするケースが多いので、そのあと、「私は辛いのが苦手だから甘口かな?」などと回答してあげましょう。
まとめ
誰かと会話をするということは、コミュニケーションの中でも実はとても難易度の高いもの。話している相手にストレスを与えないためには、自分の会話のクセに気づいて直していくことが大切です。また、相手の会話に違和感があった場合には、上手に受け止めてスムーズな会話につなげていくことも関係を壊さない秘訣と言えます。
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