習い事のやめ時が難しい。子供を傷つけないやめ方・見極め方は?
LIMO / 2019年4月16日 19時45分
習い事のやめ時が難しい。子供を傷つけないやめ方・見極め方は?
新年度から習い事を始める子供も多いことでしょう。最近の習い事は少子化の影響もあり、スタートラインの低年齢化が加速しています。習い事の種類も親世代とは比べ物にならないほど増え、そこに少子化が加わって園児時代から3~4つの習い事に通っている子供もいます。
「何となく」で始めてしまった習い事も、子供が成長してくると合う・合わないがはっきりしてくるものです。親としても「ここまでやってきたからもう少し」と、やめることに踏ん切りがつかないケースも多く、習い事の整理整頓のタイミングは難しいものがあります。
そこで今回は、子供の習い事をやめる見極め方をご紹介していきます。親の思いではなく、子供のやる気を尊重して習い事の整理整頓をしていきましょう。
習い事の整理整頓は子供の意思を尊重して見極めよう
今の子供たちの習い事は、乳幼児期のリトミックから始まり、水泳、ピアノ、ソロバンに英語や公文、学研など多種多様な選択肢が可能となっています。「気がついたら週4日も習い事」ということもあり得るので、子供の疲れも溜まりがちになるので注意が必要です。
ここでは、子供の言動から「続ける習い事と、やめる習い事の見極め方」を説明していきます。
見極め1. 子供が習い事の日を心待ちにしている
子供が習い事の日を楽しみにしている様子でいるかどうかは、見極めをする上で大切なポイントです。自分から準備をしたり、習い事のお友達と会うのを楽しみにしているなら、整理整頓候補から外していいでしょう。
一方、時間になっても用意しなかったり、理由をつけて休もうとしている場合は子供がやめたがってるサインです。子供の本心を聞いてみましょう。
見極め2. 子供が家で練習をしている
ピアノのような音楽系や英会話などの語学系の習い事の場合、家での練習が上達のカギです。親が言わなくても、子供から率先して練習しているなら、その習い事を大切にしていると言えます。
反対に、教室でやるだけで家では全く練習しない場合は早々に見切りをつけた方が良いでしょう。上達することへの意欲がないのに、続けさせるのは時間とお金の無駄になります。
見極め3. 習い事のゴールを決めておく
どの習い事にも言えることですが、ある程度のゴールを決めておきましょう。たとえば水泳なら、「4つの泳法を全て習ったらやめる」と親子で話し合っておくと踏ん切りがつきやすいものです。
ゴールを決めないで通い続けると、子供も何に向かって頑張ればいいのか分からなくなります。日頃から小さなゴールと大きなゴールを設定し、子供の中で一番大きいと思うゴールをやめ時にしておくといいでしょう。
親の判断で習い事をやめさせるのを避けたい3つの理由
こうした見極めもせず「才能がないからやめさせる!」「勉強時間を確保したいから全てやめさせよう」と親が勝手に判断するのは危険です。子供の楽しみを奪ったり、親への不信感を抱かさせるきっかけになります。
ここでは、習い事を全てやめさせるのを避けた方が良い3つの理由を説明していきます。親が思う以上に、習い事への愛着がある場合もあります。子供にとってのオアシスを失くさないように気をつけましょう。
理由1. 息抜きが出来る場所がなくなる
親の目を気にせず、伸び伸びと取り組んでいる習い事を奪われると子供は大きなダメージを受けます。「もうそろそろ塾にシフトチェンジしたい」などと親が勝手にやめさせるのは、子供の心を傷つけるだけなので気をつけましょう。
日頃、親からガミガミ注意されたりしているタイプの子は、習い事を息抜きの場所にしているケースも多いのです。
理由2. 習い事に仲良しのお友達がいる
習い事先に気の合う友達がいるのに、子供の気持ちを考えずにやめさせるようなことは控えましょう。学校の友達より仲が良かったり大切にしている場合はなおさらです。
友達と会う楽しみがなくなってしまうと、ふさぎ込みがちになります。とくに自我が芽生えてくる10歳以降だと、やめた後の立ち直りに時間がかかる恐れがあります。子供が心待ちにして通っている習い事をやめさせるのは避けてください。
理由3. 子供の生活の一部になっている
子供の中で、通うことが当たり前な生活の一部となっている習い事を、親の独断で辞めさせることをしないようにしましょう。そういった行動は「親は自分のことを理解してくれない」と子供に不信感を抱かせてしまいます。
親が相談もなく習い事をやめさせたことで、反抗的な態度を取り始めたりする可能性もあります。「そろそろやめ時?」と親が思っても、必ず子供の話を聞くことが大切です。
まとめ
増え続ける子供の習い事の整理整頓は遅かれ早かれやってきます。親の考えだけで、やめる習い事を決めるのは避けるようにしましょう。子供が元気に楽しく通っている習い事を残しつつ、整頓していくことが大切です。
親の方も「勉強系は残しておきたい!」というエゴを持たず、子供の様子からやめる習い事の見極めをしたいものです。
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