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憧れの「ミリオネア」日本にどのぐらい存在するの?

LIMO / 2019年4月27日 11時0分

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憧れの「ミリオネア」日本にどのぐらい存在するの?

お金に余裕のある富裕層になりたい、と誰もが願うと思いますが、金融資産を劇的に増やすのはなかなか難しいですよね。一方で、富裕層と呼ばれる人たちが一定数存在することも事実です。

今回は、どれくらいの金融資産を保有していれば富裕層といわれるのか、富裕層のポートフォリオはどうなっているのかを説明していきます。

日本の富裕層の割合と資産内容

野村総合研究所(NRI)による具体的な定義は以下のとおりで、世帯の純金融資産保有額が1億円以上の層を富裕層としています。

超富裕層:世帯の純金融資産保有額が5億円以上
富裕層:世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満
準富裕層:世帯の純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満
アッパーマス層:世帯の純金融資産保有額が3,000万円以上5,000万円未満
マス層:世帯の純金融資産保有額が3,000万円未満

ここで言う金融資産とは預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険などを指しており、不動産は含まれていません。そのため、不動産の資産価値を加味した場合には富裕層世帯数はより増えることになるでしょう。

NRIが2018年12月に発表した「2017年の純金融資産保有額別世帯数と資産規模についての推計」によると、「富裕層」は118.3万世帯、「超富裕層」は8.4万世帯で、合計126.7万世帯となっています。これは日本の全世帯数の2%強にあたります。

次に、クレディスイスが世界の富裕層の動向をまとめた「2018年グローバル・ウェルス・レポート」の結果を見ていきましょう。

同レポートでは、日本で100万米ドル(約1億1,000万円)以上の資産を持つ「ミリオネア(百万長者)層」は280万人。世界では米国と中国に次ぐ3位であると発表されています。また、5,000万米ドル(約55億円)以上の純資産を持つ「超富裕層」は3,850人で世界5位。なお、こちらは世帯ではなく個人でのカウントです。

では、富裕層は何に投資しているのでしょうか。仏コンサルティング会社キャップジェミニの「World Wealth Report 2018」によると、2018年第1四半期における日本の富裕層の資産ポートフォリオは以下のようになっています。

株式:30%
現金及び現金同等物:45%
不動産:11%
債券:10%
オルタナティブ投資:5%
日本の富裕層の特徴は、海外の富裕層に比べ「現金及び現金同等物」の割合が高いことですが、それでも株式を始め、さまざまな対象に投資を行っています。なお、不動産は自宅用ではなく、あくまで投資物件となります。

一般的なサラリーマンからすると、金融資産を1億円も保有するのはかなりハードルが高く感じると思いますが、富裕層のポートフォリオに習うと、少しでも金融資産を増やすためには投資も大切な要素だといえそうです。

富裕層の、行動や心得、考え方の特徴とは?

「お金持ちになって、ゆとりある生活がしたい」と願っているだけでは、なかなか状況は変わらないもの。お金持ちに近づくには、彼らの行動や思考を参考にすることがおすすめです。

では、お金持ちの人の行動や考え方には、どんな特徴があるのでしょうか。

資産管理を徹底している

自分の資産状況を把握し、「何年後までにいくら増やす」と目標を立てていると、無駄遣いを減らす意識が高まります。貯蓄を優先的に考えるようになるので、よりお金が貯まりやすい状況になるでしょう。

最新情報を手に入れる

現在の流行や今後の見通しに目を向けていると、周囲より一歩早くビジネスをスタートできます。また、株式投資や不動産投資をしているお金持ちは、世界の経済状況や企業の業績をいつもチェックしています。

このように、ビジネスや投資で成功するには、情報を取り入れることが非常に重要なのです。まだ投資運用に手を出していない人も、経済ニュースに触れているうちに、資産運用で貯蓄を増やせるきっかけを得るかもしれません。ちょっとした隙間時間を利用し、常に最新情報に目を向けておきましょう。

より高い目標をもつ

例えば、年収2,000万円を目標に掲げていると、自分のなかでの上限が年収2,000万円になってしまいます。また、「年収2,000万もある人は、限界まで働いているのだろうな」と勝手に思い込んでしまうことも考えられます。

このような発想では、いつまでも年収2,000万円に到達することはできません。もっと高い目標を目指すことで、途中経過に2,000万円があることが見えてくるのです。

「これはしてはいけない」と決めつけない

ビジネスで成功するには、途中の軌道修正や撤退など、状況に応じた判断をすぐに行なうことが重要です。ベストな引き際を見抜くことで、損害を最小限に抑えたり、現状を改善したりできるのです。

その一方、「途中で諦めてはいけない」と決めつけていると、ダメな時にはどんどん負債が増えていく危険があります。あまり自分を締め付けすぎず、臨機応変に対応できるよう心がけましょう。

お金が集まりやすい場を好む

お金は、お金があるところに集まります。リッチな人が集まる場では、ビジネスや投資に関する耳寄りな情報が多く登場します。その情報を交換することによって、よりお金を生み出す流れができるのです。異業種交流会やビジネススクールなどには、お金に対する意欲の高い人と出会うチャンスがあります。付き合う幅を広げ、お金を得やすい環境を整えておきましょう。

まとめ

日本で1億円以上の金融資産を持つ富裕層は全世帯の2%です。その富裕層は自分の資産状況や世界中のニュースなど、あらゆる情報を把握し、それを増やすために柔軟な対応をしていることが分かりましたね。「とりあえず今の年収より高く…」といったゴールではなく、思い切った数字を目標に掲げてみましょう!

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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