子どものささいなケガにも激怒する夫…妻は夫に謝るべき?
LIMO / 2019年5月6日 10時45分
![子どものささいなケガにも激怒する夫…妻は夫に謝るべき?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_10860_0-small.jpg)
子どものささいなケガにも激怒する夫…妻は夫に謝るべき?
やっと歩きはじめた子どもの歩行はまだまだ不安定…コケてしまうことも多々ありますよね。保護者が側にいても防ぎきれない事故は起こりえます。
そんな子どものケガに対して、夫から「お前がちゃんと見ていなかったからだろ!」と激怒されたら、果たして妻は謝るべきなのでしょうか?それとも?筆者のママ友が経験した実話を元に考えます。
子どもにケガをさせるのが怖く、外遊びもできないなんて
筆者には、自宅最寄りの保育園の園開放で仲良くなったママ友がいます。園開放とは、在園児以外の乳幼児が、保育園の園庭や保育室で自由に遊べる子育て支援事業の一環です。
彼女との最初の出会いは、お互いの子どもが生後10ヶ月頃のこと。双方ともに男の子のママ、そして子どもの誕生日がたった3日違いという縁もあり、すぐに仲良くなりました。彼女と会える週に1度の園開放は、筆者にとって育児の息抜きとなるお楽しみイベントとなりました。
とある日、彼女から相談を持ちかけられました。
「今朝、自宅で子どもがつたい歩き中にコケて、おでこをケガしたんだけど、どうやったら早く治るかな?」と言うのです。そこで傷を見てみたのですが、薬も要らないのでは?と思うほどの小さな傷でした。
「このくらいのケガなら気にしなくて、大丈夫、すぐ治るよ!うちはこんなケガ、これまで何度もさせちゃっているわ!」と答えると、彼女は驚きと動揺からか普段より早口ぎみに、「こんなケガをさせたのが主人にバレたら、何を言われるかわからない!」と。詳しく聞いたところ、彼女の旦那さんは1人っ子の長男坊で、初孫であり、唯一の孫である彼女の息子を溺愛しているそうなんです。
そのため、ちょっとでも息子がケガをすると、「お前が側にいるのに、どうしてケガするんだよ!ちゃんと見てなかったからだろ!」などと激怒し、挙句の果てには蚊に刺された跡を見て、「なんで蚊に刺されているんだ!かわいそうに!まだ小さいんだから、外に出すな!」などと暴言を吐いたというのです。
その激しい口ぶりに彼女は謝ることしかできず…また夫の前ではいつも謝っている気がするとも言っていました。その影響から、公園はおろか、マンションのベランダで遊ぶことさえ怖くなり、週に1度の園開放以外はずっと自宅に引きこもっていると言うのです。自分とは全く異なる環境で育児をしている彼女の状況に唖然としたのを覚えています。
ママ友&息子さんと1年半ぶりに再会して
子どもが2歳になる頃、筆者が仕事を始めたため園開放には行けなくなり、彼女と会う機会もなくなりました。
時は流れ、子どもが3歳になる年の春に通い始めた地域のスイミングクラブで彼女と再会したのです。スイミングクラブのクラスも一緒で、プールサイドにいた筆者と息子を見つけて、彼女の方から話しかけてくれたのです。スイミングのレッスンが終わってから、会えなかった期間の話や現状など、いろいろ語り合いました。
今も彼女の夫は、子どものケガなどに超敏感で声を荒げることがあるそうです。特に風邪などの病気にも厳しく、原因はなんだ?どこで感染したんだ?なぜ感染したんだ!?などと、問い詰めて来るそう。そのため、冬場にはショッピングセンターなどに出かけることさえも気が引けるのだとか。
しかし、そんな彼女がなぜスイミングスクールのレッスンに通えることになったのかと聞くと…「息子が風邪を引きやすいことをかかりつけの小児科医に相談したところ、“適度な運動をして免疫力や体力を上げることも風邪予防に効果的”と言われたことを夫に勇気を出して相談した」と。
すると、ケガの心配が少ないスイミングであればと、夫のOKが出たそうなのです。彼女が嬉しそうに話す姿はとても印象的でした◎
子どものケガや病気に過敏な夫への正しい対応とは
保護者の不注意により、子どもがケガや病気をしてしまうことはもちろんあります。そんなケガをさせてしまったときには、多少責められても文句はいえないでしょう。
しかし、どんなにちゃんと注意していても、どんなに側で見守っていても全てのケガや病気を避けられるワケではありませんよね。コケながらバランスの取り方を覚えたり、病気に打ち勝ちながら免疫を獲得したりなど、ケガや病気は成長の証ともいえるのではないでしょうか。そう、誰のせいでもないのです!
前述の激怒した夫に謝ってしまったママ友も、夫に対して謝罪していたのではなく、子どもにケガをさせてしまったという自責の念に駆られて“謝罪”という手段を取ってしまったのではないでしょうか。
もしも、擦り傷や虫刺されなどの子どものささいなケガについて、パートナーから激怒されるような場面に遭遇したら、謝るのではなく、子どもがすくすく成長している証であることをしっかりと伝えるという対処がベストだろうと筆者は考えます。
子どもの軽微なケガは成長の証!怒るなんて筋違い
今回紹介したママ友のケースはまれな激しいケースかもしれませんが、子どものケガに対して夫や祖父母が過敏で、小言を言われると悩むママは意外と多いのではないでしょうか。
子どもは、大人の想像をはるかに超えたスピードで成長します。行動範囲はみるみる広がり、足はどんどん速くなり、探究心もぐんぐんアップします。「昨日できなかったことが、今日はできるようになっている」なんてこともよくありますよね。そんな中で起きた軽微なケガは、成長の証!「わが子はすくすく成長中です!」と自信を持ちましょう。
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