妻の不満 vs. 夫の本音、子育てで協力できるの?
LIMO / 2019年4月25日 10時45分
妻の不満 vs. 夫の本音、子育てで協力できるの?
家事に育児に仕事…妻にとってはめまぐるしく過ぎて行く毎日。一方で、仕事から帰ってきたらのんびり寛ぎながらテレビを見ている夫。そんな夫を横目で見ながら、そもそも家庭に無関心なのでは?と、イライラを募らせている妻は多いでしょう。
厚生労働省の「専業主婦世帯と共働き世帯の推移(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000118655.pdf)」によると、共働き世帯は平成26年度には1114万世帯にのぼり、専業主婦世帯687万世帯の約1.6倍と多数派になっています。
一方、現実として、日本では妻のほうが産休・育休、時短勤務等の制度を活用して家庭での時間を確保しながら働くのが一般的です。とはいえ、年収や職場での労働負担の大小を理由に家事・育児負担が妻に偏るのは、夫婦の不和のもとになりかねないのではないでしょうか。
そこで今回は、夫の言い分にも耳を傾けながら、夫婦二人での育児がうまくいく具体的な解決策を探ってみたいと思います。
一見無関心に見える夫の言い分
たとえば、育児グッズ導入や保育園・幼稚園選びなどの決断について夫からの提案はなく、口癖のように「君に任せる」と言われ、妻は育児を丸投げされているように感じているケース。こうした場合、夫はどう考えているのでしょうか。
「何か提案しても『これだから育児をわかってない』など否定されることがあり、口出しされて平気なところとイヤなところの区別が難しい。メインでやってもらう妻がやりやすいように決めてもらいたい」
また、多くの妻が、子どもとの関わり方、朝晩の世話や遊び方など、日々の細かな育児や家事に関する夫への不満を口にします。それに対して夫の言い分を聞いてみると…。
「ヘルプをしたいとは常々考えていますよ。でも、いざお風呂に入れたり寝かしつけしようとしても、子どもに『イヤだ、ママがいい!』と言われ、何をすればいいのかわからない」
「やったらやったで『今それをする?』とダメ出しされてやり直されたり。妻の理想通りのタイミングで動くのは無理」
「二人の子なのだから、こっちのやりかたも認めてほしい。見ていてイライラするぐらいならどこかに出かけて息抜きでもしてくれば、と思う」
このように、一見無関心に見えて、「大変だな」「よくやってくれているな」という気持ちをなかなかうまく言動で表わせない…という夫も大勢いるようです。
子どもと接する時間が長いほうが、育児に対して求める理想がどうしても高くなりがちです。けれども、理想通りのレベルではなくとも夫が頑張ってくれている部分を認めることで、お互いの気持ちが軽くなることもあるかもしれません。
夫婦二人での育児をやりやすくする解決策
以上のことをふまえて、3つのことを意識してみてはいかがでしょうか。
1. 双方の気持ちを認めて歩み寄る
妻の嘆きは、裏を返せば「もっと夫に関心を持ってほしい、夫に大変さを理解してほしい、労わってほしい」という気持ちの表れです。
大事なのは歩み寄り。お互いに言いにくいことを「察して欲しい」「察してくれない相手が悪い」で終わらせず、どのようにしてくれたら安心か、嬉しいかなどを話し合ってみることも必要でしょう。
2. 細かなやりかたは任せる
何をしてほしいか、どのようにしてほしいかを話し合ったあとは、自分と違うやりかたも尊重してみましょう。周囲へ著しい迷惑をかけたり子ども自身に危険が及んだりすること以外は目をつむることも必要です。
3. 気持ちも依頼も具体的に伝える
依頼する内容ははっきりと具体的に。たとえば「洗濯と洗い物、どっちやる?」「トイレ掃除か掃除機かけるのどっちがいい?」などの2択にするなどの工夫を加えても良いかもしれません。
夫の頑張りについては、たとえ理想通りでなくとも、感謝の意を伝え、ほめましょう。「夫はよくやってくれるので本当に助かる」と友人や親戚の前で言うのも効果的でしょう。
また、育児については、生まれた直後から子供に積極的に関わることが大切だと言われています。おむつ替え、沐浴など、母乳を与える以外のことは夫でも可能です。授乳間隔が空けば、あえて夫に預けて数時間出かけてみるのも、父親が子供とコミュニケーションを取る機会になり、責任感も増すでしょう。
ただ単に一方の負担を減らすというだけではなく、万が一母親の身に何かあった時に、父親が何も子供のことを知らないということがないように、普段からの参加を意識してもらうのがポイントです。
おわりに
現在は家事・育児分担が当たり前という風潮もあり、中にはとても協力的で上手な男性もいますよね。そんな時に自分の夫と比べて落ち込まないでください。最初こそ大変かもしれませんが、夫と妻がどちらも当たり前に家事・育児ができるようになり、お互いへの気遣いが習慣になれば、ますます家族の絆も強まることでしょう。
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