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「帰省しなくちゃいけませんか?」帰省ブルーになるのはもうやめよう

LIMO / 2019年4月26日 19時45分

「帰省しなくちゃいけませんか?」帰省ブルーになるのはもうやめよう

「帰省しなくちゃいけませんか?」帰省ブルーになるのはもうやめよう

新年度「令和」は連休からスタートです。仕事柄休めない方もいるかもしれませんが、子どものいるご家庭はお休みを取っている場合が多いかもしれません。そしてこの連休に、夫の実家へ帰省するという方もいるでしょう。子どもや夫は喜ぶけれど、妻は帰省の日が近づくごとに憂鬱になってしまう。それが「帰省ブルー」です。

そんな「帰省ブルー」はどうして起こるのでしょうか。今回は「帰省ブルー」とはどのようなものなのか、どうして起こるのかを考えてみます。

夫の実家へ行くたびに憂鬱になる「帰省ブルー」

「帰省ブルー」とは、夫の実家に行くことに対して憂鬱な気持ちになってしまうこと。普段は電話やメールだけで済ませているけれど、ゴールデンウィークやお盆、お正月などの長期休暇があると夫の実家に「行かなくてはならない」方は多いのではないでしょうか。そのたびに「行きたくないな」「中止にならないかな」と憂鬱になってしまうのです。

「帰省ブルー」になってしまう理由は人によって様々ですが、大きな要因となるのが「義両親との関係」が大きいのではないでしょうか。ただでさえ義実家は夫の親族に囲まれ、妻だけがアウェーになりがちな空間です。

温かく妻を迎えてくれればよいのですが、嫌味と感じるような発言や、無神経な態度を取られることで、より疎外感や辛さを感じてしまう場合が多いようです。

仕事、家事、育児への口出し…時代が違うのに!

「帰省ブルー」の原因となってしまうものに、「義両親からの口出し」も挙げられます。保育園に子どもを預けて仕事に復帰したことに対して「保育園に預けるなんて子どもがかわいそう」、夫婦で家事を分担していることに対して「夕食後に洗い物をさせるなんて、息子も大変だわ」など妻を責めるような口出しをされてしまうことも。

これらの口出しの原因となるのが、「時代の変化」です。現在30歳の男女の親世代が子育てしていたのは、20~30年前です。

「専業主婦世帯と共働き世帯1980年~2018年(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html)」(労働政策研究・研修機構)を見てみると、30年前である1989年は、専業主婦世帯が930万世帯、共働き世帯が780万世帯と専業主婦世帯が主流でした。しかし2018年では専業主婦世帯が600万世帯、共働き世帯が1200万世帯と共働き世帯は専業主婦世帯の2倍となっています。

子どもは自分の手で育て夫には家事をさせない、と考えられてきた世代にとって、夫婦ともに仕事を持ち家事や育児をシェアする世代の考え方は理解しずらく、口出ししてしまうのかもしれません。

※同調査は独立行政法人労働政策研究・研修機構が、厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」、総務省「労働力調査特別調査」、総務省「労働力調査(詳細集計)」の資料をもとに発表しているものです。また「専業主婦世帯」とは夫が非農林業雇用者で妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯をいい、「共働き世帯」は夫婦ともに非農林業雇用者の世帯をいいます。

子育ての常識も変わっている!

社会環境の変化だけでなく、子育ての常識も時代によって変わっています。そのため義両親から言われる子育てアドバイスが的外れに感じてしまい、わずらわしく思ってしまうこともあります。

例えば離乳は従来5カ月頃から始めるのがよいとされていましたが、現在では5~6カ月と遅い時期が推奨されるようになりました(08年に母子手帳も改正されています)。また離乳食の準備として果汁を与えるようにとされていた育児知識も、アメリカの小児学会によりそのリスクが指摘されました。

これらの育児情報は、現在子育て中の世代は積極的に取り入れていますが、親世代は知らない方の方が多いでしょう。的外れなアドバイスがわずらわしく、より「帰省ブルー」を強めてしまうこともあるのではないでしょうか。

帰省は義務じゃない

「帰省ブルー」を乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。

まずは帰省ブルーの原因を考えてみましょう。義両親の口出しや嫌味が辛い場合、まともに受け取れば受け取るほど自分が傷つきます。あからさまな嫌がらせではなく、よかれと思って余計な口出しをするタイプの義両親だと、反論もしにくく大変です。そんな時は「はいはい」とだけ言って聞き流すのもよいでしょう。

では聞き流せない、辛い、という時はどうすればよいのでしょうか。

根本的な解決として「帰省しない」という方法もあります。そもそも、帰省は必ずしなくてはいけないものではありません。家族旅行の予定を組んでしまうのもいいですし、夫や子どもだけで帰省してもらってもよいのです。

「帰省ブルー」を乗り越えて、楽しい休日を過ごせる方が一人でも増えますように・・・。

参考資料:「子どもに果汁を与えるリスクと適切な摂取方法についての勧告」(アメリカ小児科学会)

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