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子育ての激変についていけない? SNS、ハロウィン、予防接種…

LIMO / 2019年4月28日 19時45分

子育ての激変についていけない? SNS、ハロウィン、予防接種…

子育ての激変についていけない? SNS、ハロウィン、予防接種…

平成最後の10年間に起きた6つの変化

「十年一昔」という言葉があります。10年を一区切りとして、その間には大きな変化があることを意味する言葉です。筆者は1歳~小5の3人の子どもを育てていますが、1人目の頃と比べて育児事情が目まぐるしく変化していることを日々感じています。この10年間に起こった5つの変化を考察していきます。

1. SNSの栄枯盛衰

まずは、SNSについて。過去10年間で、SNSの栄枯盛衰を目の当たりにしてきた方も多いのではないでしょうか。2000年代に「ミクシィ」やブログで交流していた子育て中の女性たちが2008年に日本に上陸した「フェイスブック」に少しずつ乗りかえ始め、2010年代にはツイッターで育児のグチを吐きだす女性が少しずつ増えていきました。

その後、フェイスブックでつながり疲れを感じ始めた女性たちは、インスタグラムで文章よりもビジュアル重視のキラキラとした日常を発信し始めます。一方で、子どものことをSNSにアップすることのリスクを感じ始め、アカウントを放置している人たちも少なくないようです。

2. ママ友同士の連絡手段はメールからラインへ

母親同士の主な連絡手段は、Eメールからラインに移り変わっています。かつてメーリングリストやメールの「cc機能」を使って行っていた複数の相手への連絡は、劇的にラクになりました。

井戸端会議がオンラインでできるようになったほか、PTAの役員活動や子ども会の連絡などもラインで行われる現場が増えています。子どもの数が多い人、ママ友が多い女性のスマートフォンは、常にピコピコと鳴り響いています。

3. 日本式ハロウィン文化が浸透

31年間の平成時代が佳境に差し掛かった頃に急激に日本文化に浸透したのがハロウィンイベントです。子どもたちがその年に流行したキャラクターに扮して地域のイベントに参加したり、家庭で仮装を楽しむ様子が見られるようになりました。

10年前は家庭に「ジャック・オ・ランタン」を飾る程度だったのが、今は本格的な仮装を楽しんでいる……という家族もいらっしゃるかもしれません。

4. ファストファッションの隆盛と衰退

街には、がんばらずにオシャレを楽しむ子育て中の女性が増えてきました。2008年~2009年には『H&M』や『FOREVER21』といったファストファッションが上陸。安くてトレンドを押さえた服を求めて店舗には行列ができました。

ところが、インターネット通販が充実し、女性たちが『ゾゾタウン』などのショッピングサイトで流行りの服を安く購入する賢さを身につけていくと同時に、ファストファッションのブームが縮小化していきます。無理してハイヒールを履かずにスニーカーを上手に履きこなすお母さんたちが増え、「この服、2,980円なの」というのが自虐でなく自慢になる時代に差し掛かっているのではないでしょうか。

5. 予防接種の複雑化

筆者が最も戸惑った10年間の変化のひとつが予防接種回数の増加です。

2012年にはポリオワクチンが「経口」から「不活化ワクチン」に切り替わり、接種の回数が全部で4回に。その他、B型肝炎ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、Hib(ヒブ)ワクチンが定期接種となりました(国立感染症研究所HP参照)。

予防接種のスケジュール管理に奮闘している保護者は多いのでは?

6. 家族関係の変化

そして、過去10年の最も大きな変化は「共働き家庭の増加」ではないでしょうか。これによって、子育て世帯の生活スタイルにも大きな変化がもたらされています。

終身雇用が一般的だった男性の雇用が既にグラついていた2008年、リーマンショックによって雇用環境はさらに悪化。手取り収入が右肩上がりに上がるのを期待するのは難しくなりました。にも関わらず、高騰する教育費。このような状況に不安を覚える子育て世代は少なくありません。

出産を機に仕事をやめる女性が減り、一度やめても子どもの預け先が見つかったらすぐにパートや派遣社員として働き始める女性も。以前『VERY妻はこう変わった。夫の家事育児への意識は変わるのか?(https://limo.media/articles/-/8920)』でもご紹介したように、家庭における家事・育児の分担は、子育て家庭の大きな課題となっています。

おわりに

平成最後の10年間は、子育て環境に大きな変化がもたらされました。情報収集の方法がインターネット中心になり、シニア世代から指南される「子どもを産むことが女性の幸せ」という考えも徐々に変化しています。

子育てを家族で完結させることの限界を発信する母親が増え、子育て中に感じる気持ちは多様で、「苦しいけど楽しい」そして「嬉しいけど大変」と、相反する感情があることが少しずつ受け入れられつつあるように思います。今はいずれ「十年一昔」と言われるようになりますが、これからの10年はどのような変化があるのでしょうか。

【参考】ポリオとポリオワクチンの基礎知識(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html)(厚生労働省)

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