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「信号が青」で渡っちゃダメ? 子どもを事故から守りたい!

LIMO / 2019年4月28日 20時25分

「信号が青」で渡っちゃダメ? 子どもを事故から守りたい!

「信号が青」で渡っちゃダメ? 子どもを事故から守りたい!

歩行者信号が青になっても車は必ず止まるわけではない

「赤なら止まって、青になったら渡りなさい」と子どもに教えていたら、ちょっと待ってください。横断歩道が青信号だからといって、車は手前で止まるとは限りません。

もうウン十年前、自動車教習所で私は衝撃を受けました。「運転ってなんて難しいの! こんなこと普通にできる世の中の人、すごすぎる!!」

今は自動運転サポートシステムなどの開発が進んでいますが、自動車が完全自動制御になるのはまだ先のことでしょう。車は道に沿って走るように人がハンドルをとらなくては衝突してしまうし、アクセルも加減し続けなければ速度も一定しません。

そして、車は運転手が「止まろう」と思ってブレーキを踏まなくては、決して止まることはないのです。

そんな車社会で自分が「まず第一に」すべきことは何か? それは自分の身、そして無力な子どもをいかに危険から遠ざけるかを考えることではないでしょうか。

まったく避けようのない不幸な事故も残念ながらあります。しかし、もう少し気をつけていれば避けられたかもしれない事故も全国で多数あるでしょう。では、ひとりひとりができるかぎり加害者にも被害者にもならないためには何をすればいいのでしょうか?

人は間違いを犯すもの

当たり前のことですが、鉄のかたまりである自動車を運転しているのは人です。人は失敗を犯すものです。それが許されるわけでは決してありませんが「人は過ちを犯すもの」とみなしていたほうがいい場合もあります。たとえば横断歩道を渡るとき。

急いでいたり、考え事をしたりしながら「青だ」と歩きはじめて、ヒヤッとした経験のない方は少ないのでは?

横断歩道の信号は青でも、右折車、左折車、自転車など道路上には動く車がいっぱい。しかも、あなただけでなく運転手だってぼーっとしてるかもしれません。 運転は精神的に疲れて注意散漫になるし、本当に眠くなるんです。

大事な命を守るため、「車は必ず止まるとは限らない」と肝に銘じたいものです。

横断歩道を渡るときどんな注意をしていますか?

こんなおっちょこちょいの自分でも免許が取れると知ってから、横断歩道でもかなり気をつけるようになりました。ほかの運転手さんは私よりずっと信頼できると思いますが、それだって人間ですもの、ミスのない人間はいません。

いつも、これから横断する歩道から数歩以上下がったところで青信号を待ちます。できれば電柱やガードレールなどで車の通路から隔てられている場所がいいですね。もしも車がハンドルを切り損ねて歩道に乗り上げてきたとき、直接の衝突を多少は避けられるかと思います。

歩道の端ギリギリに立って青を待つ人もいますが、危ない危ない。あと数ミリで車に巻き込まれてしまいそうです。本人はそんな事は絶対にないと思うのでしょうが。

そして、青になってもすぐには渡りません。目で見て辺りの車は確実に停車しているか確認し、見えない全方位から車が急接近してこないか耳で確認します。怪しく迫り来るエンジン音などが聞こえたら渡らないで。青でも止まらない車が急接近しているかもしれません。

危険からどう身を守るかを考える「妄想避難訓練」

自転車に乗っている時、歩いている時、もし今車が突っ込んできたら……。など考えて私は常日頃「妄想避難訓練」をしています。

たとえば道の脇が高い塀になっている場合、もし道路の車が脇にそれて衝突すると、車と塀に挟まれてしまいますよね。これではかなりダメージが大きい。最悪の事態に陥ったときでも、より最悪度の低いのはどちら側を通った時か、など通勤中考えています。

自動車免許を取ったとき「自分が交通事故に遭わないで今まで生きてこられたのは、本当に偶然だったんだ」としみじみ思いました。子どもの頃はオトナである運転者をむやみに信用していたかもしれません。「きっと止まってくれるだろう」と。

交通ルールを守るのは基本中の基本。運転者も守って当然です。しかし子どもに「青になったら渡るのよ」とだけ教えるのでは、少し足りないのではないでしょうか。

いくら気をつけていてもどうにもならないことがある世の中。でもここで暗澹とすることなく、自分ができることは何かを常に考えて、自分の身を守るため最低限の知識は子どもにも授けてあげたいと思っています。

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