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「速く走りたい!」子供の気持ちをつかんだ運動靴の衝撃

LIMO / 2019年5月14日 19時45分

「速く走りたい!」子供の気持ちをつかんだ運動靴の衝撃

「速く走りたい!」子供の気持ちをつかんだ運動靴の衝撃

今では定番となった機能性シューズ

昔は秋の風物詩だった運動会も、今では5月に行う小学校が増えてきています。新学期がスタートして2か月目にして大きな行事が終わってしまうので、毎年運動会後は何とも言えない寂しさを感じます。

さて、運動会シーズンが近づいてくるとシューズショップの目立つ場所に「速く走ろう!」というPOPと共に子供用の機能性シューズが所狭しと陳列されます。これまで何足もの子供靴を購入していますが、改めて考えてみると小学生の運動靴=機能性シューズ、という図式ができあがっている印象を受けます。

速く走れる運動靴がここまで子供の心を掴み、親ウケするのはなぜなのでしょうか。結婚前に瞬足ブームを肌で感じ、現在3児の母でもある立場から考えていきたいと思います。

瞬足ブームを目の当たりにする

筆者が塾で仕事をしていた2000年代前半、アキレスが販売する瞬足の大ブームを目撃しました。

「靴だけで速く走れる」と口にする子供たち

たしか2005年頃だったと記憶しています。連休明けの生徒たちの口からは運動会の話題がよく出ました。そんなとき、通塾している男児が同じような靴を履いていることに気がつきました。そのことを生徒たちに聞いてみると「この靴を履くと速く走れる」と異口同音に言います。

筆者の子供の頃、低学年の男児が履いているといえばキャラクターもののビニール靴が定番でしたので、靴でスピードが増すという発想を耳にして驚いたものです。

運動会が楽しくなる靴

その未知の靴は瞬足といい、大人気を集めてなかなか手に入りにくいので靴屋を数軒回ったという生徒もいたほどでした。

瞬足を履いて来る生徒たちは、運動会を心待ちにしているのが伝わってきました。彼らの笑顔を見て、運動が大の苦手で運動会の中止ばかり祈っていた筆者も「自分の子供時代にこの靴があれば」と本気で思ったものです。

当初は男の子限定の商品だった

とは言っても、その瞬足を話題にしているのは男の子限定。塾に来ている女の子に聞いてみても反応は薄かったです。中には「男子が夢中になっている靴」とクールな返答をする子もいました。

お兄ちゃんがいる女の子から「あの靴は男の子のしかないよ」と教えてもらい、女児たちの関心の低さの原因を知ったのでした。当時、男児のみのラインナップを展開していたことを考えれば、自然な反応でしょう。

ライバル会社も追随して選択肢が増える

瞬足の大ブームでライバル会社も児童向けの運動靴に力を注ぎ、親にとって選択肢が増えました。

現在は男女ともにデザインが豊富になった

瞬足のブームは靴業界を席巻し、2009年にはムーンスターのスーパースターから速く走ることを前面に押し出したスーパースター「バネのチカラ」シリーズが発売されるようになりました。それまで瞬足一強だった機能性シューズに、新しい時代の幕開けが告げられたのです。

ライバル会社同士が切磋琢磨することで、今では機能性シューズは男女ともに豊富なラインナップで人気を集める定番の運動靴となっています。筆者も子供の靴を買いに行くたびに、メーカー間の競争がアツいことを肌で感じました。

最近では、アシックスのレーザービームシリーズも店頭の目立つ場所に並んでいるのをよく見かけます。男女ともにクールでシンプルなデザインが特徴的です。

いつの間にか園児向けサイズも展開していた

筆者の子供達が園児時代のことですが、靴選びをする際に勝手に就学児童向けと思っていた機能シューズが15㎝から揃っていることに気がつきました。園のお友達や出先で見かける未就学児の靴をよく見ていると、多くの子供たちが瞬足やスーパースターを履いていたのです。

特に女の子向けは、一見すると機能性シューズとは思えないような可愛らしいデザインなので目を引きます。

値段は海外ブランドより手頃

授業参観で小学校を訪れた時、下駄箱に置いてある児童の靴は低学年で瞬足やスーパースターの割合が高く、学年が上がるにつれて海外ブランドが増えていくのに気がつきました。

筆者の上の子も、小学5年に進級した際に長年の機能性シューズから離れてしまいました。周囲に海外ブランドの靴を履いている子が出てきているようなのです。

しかし、子供の成長は早いので、靴の買い替え代も馬鹿にできません。それまで気にしていませんでしたが、子供用と言っても海外ブランドはそれなりの価格帯ばかりで、瞬足やスーパースターの方が手頃です。

親としては、可能なら小学生の間だけでも機能性シューズを履き続けてほしいというのが本音でした。

まとめ

子供の中の流行は短期間で変わります。しかし、機能性シューズは2000年代初頭に華々しくデビューしてから、廃れることなく今日に至っています。

子供の靴を買う立場で感じるのは、メーカー間の競争で選択肢が増えているということ。見た目のデザインだけでなく、子供の足にフィットした靴選びをすることができるようになり、親としては本当に助かっています。

機能性シューズの爆発的ブーム期には単なる傍観者として見ていた筆者ですが、時を経て子供達の靴選びをする度に、日夜開発に努力している各メーカー企業に感謝するばかりです。

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