やっぱり上司や同僚に好かれたい!? 好感度がアップする行動・会話とは
LIMO / 2019年5月16日 19時45分
やっぱり上司や同僚に好かれたい!? 好感度がアップする行動・会話とは
接客改善業務に携わっていると、「上司や同僚・後輩に好かれて、気持ち良く仕事がしたい」といったスタッフ同士の人間関係についても相談を受けることがあります。
とはいえ、ひと昔前によく問題になったサービス残業や職務後の過剰な「飲みニケーション」については、違和感を抱いている人も少なくありません。そこで今回は、労力を最小限に抑えながらも上司や同僚に好感を持たれる行動と会話パターンを3つ紹介します。
陰で人を褒める
これは、心理学で言うところの「ウィンザー効果」を利用する方法です。
ウィンザー効果とは、「情報や効果について、直接的に本人や当事者から聞くのではなく、第三者などから間接的に聞いたほうが信じやすくなる」という効果のことを言います。
たとえば商品を買うときに、クチコミで判断する人が多いのも、ウィンザー効果が働いていると言えます。
占い師である本人が「私の占いは当たります」と言っても信じにくいけれど、誰かから「あの占い師って、良く当たるらしいよ」と聞くと「そうなのかも」と思ってしまうようなイメージです。
陰で人を褒めていると、人を介して本人に伝わることがあります。そのときに発揮されるのが、この「ウィンザー効果」なのです。
たとえば、あなたの後任となり、取引先のAさんに初めて会う後輩Bがいたとしましょう。
同僚Bに引き継ぐときには、「Aさんは無口な印象を受けるけど、実はとても話好きで、情に厚くて面倒見のいい人なんだ」と、Aさんの良い部分を伝えます。
また、取引先のAさんにも、「Bは若手ですが、しっかりと丁寧に仕事をこなすので、今までに担当してきたお客様にも人気があります」と、後輩Bの魅力的な部分を伝えます。
後輩Bが取引先に行ったとき、Aさんが「〇〇さんの後任のBさんですね? しっかりと丁寧に仕事をこなすから、お客様にも人気だそうですね。〇〇さんから聞いていますよ」と、言ったとします。
後輩Bはもちろん嬉しく感じるでしょうし、「私も、Aさんのことは、情に厚くて面倒見のいい人だと〇〇から聞いています」と伝えてくれる可能性が高いでしょう。
するとAさんも嬉しく感じ、Aさんと後輩Bがお互いに良い印象を持って良好な関係に発展する可能性が高くなります。
嬉しいことはそれだけではなく、Aさんも後輩Bも「良い部分を伝えた」あなたに感謝し、結果的にあなた自身の評価がアップする可能性も高くなるのです。
オウム返しで会話をはずませる
「オウム返し=バックトラッキング」も、日常生活の中で簡単に実践することができます。
バックトラッキングとは、相手に「理解されている」「受け入れられている」と認識してもらい、相手との距離を縮める心理的テクニックです。
基本的には「相手の言葉をオウム返し」するだけですが、特にオウム返しが効果を発揮するのは、下記の3つのケースです。
感情を繰り返す
【会話例】
相手「昨日のサッカー、応援しているチームが負けちゃってさぁ、悔しかったよ」
あなた「応援しているチームが負けると悔しいですよね!」
もし、相手と同じテレビを見ていたという場合には、「○○チーム、いいところまでいってたんですけどね」「○○、頑張っていたのに惜しかったですよね」と会話をつなげてみましょう。
また、相手が何チームを応援しているのかわからないような場合は素直に、「○○さんは、どこのチームを応援しているんですか?」と尋ねてみてもいいでしょう。
話をまとめて聞き返す
【会話例】
相手「この前、娘が新宿でスカウトされて、〇〇っていうアイドルグループの研修生になったんだよ。しかも、この5月末に東京ドームで開催予定のライブで、メインメンバーのバックで踊るらしくてね」
あなた「娘さんがスカウト? すごいじゃないですか! しかも5月末には、もうメインメンバーのバックで踊るなんて素敵です! 東京ドームかぁ…すごい人が来るんでしょうね?」
ポイントは、相手が言ったことを要約して聞き返すことです。
事実(真偽)の確認をする
【会話例】
相手「今朝、会社の前で転んじゃってさぁ。まぁ、無傷だったから良かったけど」
あなた「え! 会社の前で転んで無傷だったんですか? 奇跡ですね!」
ポイントは相手が驚くような話をしたときに、事実(真偽)を確認するように尋ねてみることです。
ただし、真偽を追求するのが目的ではなく、「そんなすごいことが本当にあったの?」とリアクションすることが目的だということは忘れないでくださいね。
「マジ?」「ホント?」と聞き返すだけでも会話が弾むことがあるのは、無意識のうちにバックトラッキング効果を活用しているためと言えるでしょう。
笑顔で丁寧に挨拶する
上司や同僚と話すタイミングが見つからない人や、自分からはなかなか話しかける勇気がないという人は、笑顔で丁寧な挨拶を実践してみましょう。
笑顔で丁寧な挨拶をすると、上司や同僚の承認欲求を満たせる可能性が高くなるだけでなく、上司や同僚からの好感度がアップする確率も高くなります。
なぜかというと、承認欲求とは誰もが持っている「大切に扱われたい」「自分を見てもらいたい」などという強い要求のことで、この要求が満たされると「認められた」と感じるようです。
相手が自分を認めてくれていると感じたら、話しかけやすくなりますね? つまり、相手があなたに話しかけてくれる可能性も高まるということになるのです。
まとめ
実は今回紹介した「上司や同僚に好かれるための行動や会話パターン」の多くは、相手を思いやることで自然と実践できるものです。上司や同僚に好かれるためにはまず、自分自身がその人たちに興味を持ち、その人たちを好きになることが一番大切なポイントなんですね。
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