「実家に帰省したくない!」地方出身の若者たちのリアル
LIMO / 2019年5月19日 11時45分
「実家に帰省したくない!」地方出身の若者たちのリアル
ビジネス、今日のひとネタ
先の10連休では、帰省ラッシュもあって、飛行機のチケットが高くなったり、高速道路に予測を上回る渋滞が起こったりしていました。こうした長期休暇には、やはり「実家に帰省する」という人も多いでしょう。
しかし、地元を離れた大学生など若者の中には、年末年始やお盆、ゴールデンウィークといった長期休暇でも「帰省したくない」という人たちが少なくないようです。いったいなぜでしょうか?
実家が嫌で……
大学進学や就職などで地方から都市部に移り住んだ人たちには、
「地元を早く離れたい」
「実家から出たいから遠くの大学に進学した」
という人も少なくありません。そうした人たちにとって、帰省シーズンは憂鬱なものとなっています。「帰省はしたくないけど、親に帰省するよう口酸っぱく言われ、しぶしぶ帰省する」なんて人も。
さて、この「帰省したくない」には、単純に親とうまくいっていない、ということも原因のひとつにあるのでしょうが、さらに原因を掘り進めると、そこには「地方と都市部の隔たり」があるようです。
地方の実家の現実
大学時代に地方から都市部へ出てきたという人たちの中には、地方には都会にあるような情報や文化的施設が少なく、「都会にそうしたものがある、というのを知る機会すらない」と話す人もいます。スマホの普及によって、もちろん地方でもネットを通じて情報を取れる人も増えましたが、「親はWi-Fiがそもそも何かわからず、家にパソコンの使えるネット環境がない」といったこともあるようです。
また、親世代にとって、いくらネットで情報を得られるようになっても、ネットへの不信感が根強くある場合も多いとのことです。たとえば、「テレビこそがマジョリティであり、テレビに映らないものはクオリティが低い」という考えをする人も少なくありません。
また、「結婚して子どもを持つことが幸せである」「女性は勉強しなくても、結婚できさえすればよい」といった考えや、LGBTへの差別的な考えなどを持っている人も多く、家族や親戚はみな、いわば「古い」人たちばかり、といったことがしばしばあるのです。
帰りたくない人たち
一方で、大学や都会では、情報がたくさんあり、それゆえ選択肢が多くあります。先に挙げたような「古い」人は都会でも多く見られますが、そうではない人たちも多くいるため、自分のいる場所をある程度は選ぶことができます。その点でも、帰省を忌避する人たちは、「実家に帰っても『古い』人たちばかりで話が合わず、消耗するだけ」と考えるようです。
ネット上では、
「親との会話は語彙量知識量が違いすぎてキャッチボール形式にしようとするとマジで続かない。もうやだ自分の家に帰りたい」
「やだなぁ実家帰りたくないなぁ。うちの親はいつもわしの話を絶妙なタイミングで遮って攻撃に転じ大打撃を与えてくるまさに喋り場の悪夢」
「そもそも大学進学するときも、女子なんだからそんな勉強しなくていいよと親にも言われたなぁ…。帰省したときも、女性なんだから、と私にだけ家事のこと言われるといつもケンカになる」
と、帰省したときの愚痴をこぼす人が多く見受けられます。
学費や仕送りへの引け目で帰省しづらい人も
また、ちょっと意外に思う人も多いかもしれませんが、帰省をしたがらない大学生の中には、「親にお金を出してもらって進学していること」に引け目を感じている人も少なくありません。
そうした人からは、たとえば、次のような声が上がっています。
「この春休みは帰省しないと思う 親の金で大学に2年も通わせてもらって今も養ってもらっている状態で何一つ功績残せてない 両親に合わせる顔が無い」
「医学部いると忘れがちだけど地元では大学進学自体珍しくて、程度の差はあれ親のすねかじりを他学部に比べ2年も長く続けることに申し訳なさと恥ずかしさを感じるんですよね… 帰省の時はいつもこの感覚が蘇る」
「親の考えがむりで帰省したくないけど、大学のお金出してるんだから帰省しろって言われたら何もいえないんだよな」
このように、「すねをかじっている」という負い目で帰省できない人もいれば、先に触れたように「古い」親の扶養下であることに複雑な気持ちを抱いている人もいるようです。
どう折り合いをつけていくか
もちろん、こういった話は地方出身者だけに限ったことではありませんが、この「帰省したくない」が、地方と都市部のさまざまな「格差」を少なからず受けていることは否めません。
親子や生まれた場所という「自分では選べないが非常に強い関係」の中で、どう折り合いをつけていくか、という問題は、今後も家族のかたちが変化していく中で、大きな課題となっていくのではないでしょうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
〈東京一極集中再び〉「地元では網タイツ履いただけで『ビッチ』呼ばわり」アパレル夢見て九州から上京…一度は戻るも女性が再上京した訳とは
集英社オンライン / 2025年2月4日 17時30分
-
地元の同級生はほとんど高校卒業後に県外へ進学するそうです。私のように地元で就職する人は珍しいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月30日 4時30分
-
「何がうれしくて正月にこんなタダ働きを?」来年こそ“義実家帰省キャンセル”と強く誓う妻たちの嘆き
オールアバウト / 2025年1月27日 21時50分
-
「女は格下」「子どもを産んで当たり前」 地方の若い女性を悩ます“男尊女卑”の因習
オトナンサー / 2025年1月18日 7時10分
-
帰省中の新幹線で隣の女性に無断で写真を撮られた。その女性には辛すぎる事情が…/びっくり体験人気記事BEST
女子SPA! / 2025年1月13日 8時47分
ランキング
-
1部屋を整理していたら、使っていない「クレジットカード」を3枚発見…!すぐに解約したほうがいい?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月5日 4時30分
-
2「今年もヤバすぎる」 ローソン恒例「盛りすぎ」企画に人気殺到…… “47%増量”で売り切れ報告も
ねとらぼ / 2025年2月5日 19時31分
-
3函館のラブホテル社長が語る“ラブホ経営”の難しさ。「2日間部屋が使用できない」困った用途とは
日刊SPA! / 2025年2月3日 15時51分
-
4「韓国の女性とは対等な関係を築けない」日本人と結婚した“韓国人男性のホンネ”
日刊SPA! / 2025年2月5日 15時54分
-
5スタバのソイミルク変更、2月15日から無料化へ。「超ありがてぇ」「大好き民歓喜」
東京バーゲンマニア / 2025年2月4日 13時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください