育児の孤独とツイッターのママアカ。「3度目の夜勤」とつぶやくだけで心が救われた
LIMO / 2019年6月2日 10時45分
![育児の孤独とツイッターのママアカ。「3度目の夜勤」とつぶやくだけで心が救われた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_11487_0-small.png)
育児の孤独とツイッターのママアカ。「3度目の夜勤」とつぶやくだけで心が救われた
子育ては「“孤”育て」と表現されるほど、とにかく孤独との戦い。夫が仕事で忙しかったり実家が遠方だったりしてワンオペ育児を担うお母さんにとって、この孤独を打ち破ることは大きなハードルになります。
里帰り出産をせず、激務の夫や遠方にある実家からのサポートをあまり受けられなかった筆者も、産後すぐにこの孤独との戦いが始まりました。そんな時に心強い存在となったのがツイッターの“ママアカウント”でした。
「自分だけじゃない!」という小さな実感がもたらす大きな希望
”ママアカウント“(ママアカ)とは、妊娠や出産、育児生活にまつわることをつぶやいたり情報収集したりするために作る匿名のアカウント。筆者は妊娠が判明した時に、妊娠経過の不安や体の変化の記録のためにママアカを作りました。そして、近い時期に出産を予定している人やプロフィール欄に書かれている境遇が似ている人を数十人フォロー。
最初にママアカに助けられたのは、昼夜関係なく2~3時間おきの授乳が必要だった生後1か月に満たない時期。夜中3時に授乳をしていた時に、ふと強烈な孤独感と閉塞感が筆者を襲いました。
この時、筆者は授乳をしながら、「今、この時間に起きてこんな気持ちになっているのは自分だけなのだろう」と過度なほどネガティブな思考になっていたのです。そんな時、ツイッターのママアカで「夜中3時、すでに3度目の夜勤。眠すぎて夢か現実かわからなくなってきた」と、思わずおもしろくもなんともない内容を投稿。
すると、フォロワーさんから「うちも今授乳中です! 眠いですよね。一緒に夜勤、頑張りましょう~」と返信が。そしてタイムラインを覗くと、まさに今、筆者と同じように授乳をしていたり寝かしつけに苦労していたりする人たちの「子どもがギャン泣きで全然寝ないよ~」「毎日寝不足でしんどい…」といったつぶやきが溢れていました。
なんてことはない、ただ眠さや子どもの様子を皆が発信しているだけです。しかし、こうした投稿を見たり返信をもらったりするだけで「今、頑張っているのは自分だけじゃないんだ」という実感が得られ、孤独感がスーッと消えていくのがわかりました。
子育て中の人が必ず直面する問題の解決策や有益な情報をゲットできる場合も
また、ママアカで投稿されるのは子どもや母親自身のことだけに限りません。子どもの保湿ケアのやり方、かぶれにくいメーカーのオムツ、乳腺炎になった時の対処、液体ミルクの使用感、お金をかけずに作れるオモチャなど、有益な子育て情報をゲットできることもあります。
特に、自分の子どもよりも少し月齢が上の子どもを持つママアカは、数か月後には自分にも訪れる出来事のオンパレード。保活情報や予防接種、離乳食レシピ、さらには昨今の子育てを巡る社会問題や子どもの体調に関する対処法など、自分が当事者となった時には「あの時のつぶやきはこのことか!」と、非常に役に立つことが多いのです。
また、ママアカは匿名でママだけの繋がりが多いため、家事育児を手伝わない夫や、過干渉な姑の愚痴に関するつぶやきもあります。しかし、似た境遇のママが多いからこそ、「人の振り見て我が振り直せ」で対処法を学べることも。「旦那さんにこう伝えてみては?」「そんな時は〇〇するといいですよ」と、具体的なアドバイスをくれる心強い方もいます。
このように、子育て中なら誰しもがぶつかる壁や”あるある”を共有し合いながら、具体的な解決策を模索したり情報交換ができる場にもなってくれるのが、ツイッターのママアカだと筆者は思っています。
ママだけの世界だけど、パパにも知ってほしいことも
ツイッターのママアカでは、確かに愚痴や不満などが多く、内容によっては過激なものもあります。しかし、匿名同士でSNS上だからこそ、そこにあるのは総じて子育てのリアル。
なぜこんなにも孤独感に苦しんでしまうのか、何が辛くて何に困っているのかといった具体的な悩みも、子どもが育っていく幸せや日々のささいな気付きなど、子育てに関するあれこれが赤裸々に吐露されています。その子育てのリアルは、なかなか子育てに参加できていないパパにこそ知ってほしい情報ではないかとも思うのです。
「ツイッターをやる時間があるなら寝ればいい」「子育て中もそんなにスマホを見ているのか」といった批判があるのもわかります。また、そもそも育児が孤独になってしまう社会構造にも問題があるでしょう。
しかし実際に、筆者のようにツイッターのママアカの存在によって日々の育児が頑張れたり、大切な情報を知り得たりする人が多いのも事実。今まさに、孤独な育児に思い悩んでいる人は、一つの選択肢としてツイッターのママアカを試してみてはどうでしょうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
妊娠の不安に寄り添う最新のAIを体験できる!「AI先輩ママ アシスタントコンテスト」を開催 ~7月19日(金)11:30から紹介スペシャルライブも!~
PR TIMES / 2024年7月18日 10時15分
-
同じ時間帯に育児するママ同士を繋ぐ新しい形をリリース!育児記録アプリ「授乳ノート」、夜間の授乳人数を表示
PR TIMES / 2024年7月3日 14時45分
-
【設立6周年】子育て家庭の孤独孤立を防ぎ、健全な子どもたちの成長を ~つなげる6周年とこれからの歩み~
PR TIMES / 2024年6月28日 10時2分
-
TBS Podcast『ベビーのいる生活』が『日本子育て支援大賞2024』受賞 時代に合った仕組みに評価
ORICON NEWS / 2024年6月27日 13時9分
-
「それ何の涙?」母になるまで想像できなかった産後の不安…「3日間泣き続けた」と読者の産後うつの体験も
Woman.excite / 2024年6月24日 16時0分
ランキング
-
1「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 17時0分
-
2平日は毎日「レッドブル」を飲んでいます。「1日の飲料代」として高すぎますか? また、体への悪影響はないでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月20日 3時20分
-
3新型コロナワクチンの定期接種、10月から開始…全額自己負担の任意接種費は1万5000円程度
読売新聞 / 2024年7月21日 19時21分
-
4みなとみらいに爆誕「巨大フードコート」のスゴさ 「ワールドポーターズ」で世界の味を楽しめる
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 12時0分
-
5Q. 雷が鳴っている間、コンセントに繋がなければノートパソコンを使っても大丈夫ですか?
オールアバウト / 2024年7月19日 21時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)