学校の歯科検診だけじゃダメ? 子供の歯のトラブルから学んだこと
LIMO / 2019年6月6日 10時45分
学校の歯科検診だけじゃダメ? 子供の歯のトラブルから学んだこと
学校の歯科検診の日の朝、丁寧に歯磨きをした思い出がある方は筆者だけではないことでしょう。子供が小学生になり、歯科検診当日の朝はいつも以上に「しっかり歯を磨きなさい!」と声をかけてしまいがちです。後日渡される検査結果に「虫歯あり」と書いてあれば、すぐに歯科医院に連れて行かれる子供は多くいます。
しかし、学校の歯科検診は流れ作業のため、短時間で細かく見ることは不可能に近いもの。実際、筆者の子供の集団検診結果表には「虫歯なし」にチェックがあったものの、その数日後、仕上げ磨きの際に小さな虫歯を発見したことがあります。
特に就学以降は、成長とともに親が仕上げ磨きをする機会も減っていくので、気がつかないままになることも少なくありません。学校の歯科検診で見落とされた虫歯は、痛みが出てから分かる、ということもあるのです。
そこで今回は、定期的に歯科健診に行く大切さと歯科医院を探すコツについて、筆者の経験を紹介していきます。子供時代から通院することで、自然と歯を清潔にしようとする気持ちが出てくるはずです。
定期健診の大切さを痛感した経験
ここでは、子供に歯科医院の定期健診を受けさせる大切さを感じた経緯を説明していきます。
子供は虫歯以外のトラブルも多い
筆者自身、「虫歯になってから行けばいいのでは?」と思っていました。しかし、子供を育てていると、乳歯が抜ける前に下から永久歯が出てくるなど、素人では対処しきれないトラブルに出くわすことが多々ありました。また、歯のトラブルは痛みを伴うことが多いのも対処に困る点です。
上の子が小学2年生になった頃、「さあ寝よう」と準備をしていたら、抜けそうだった乳歯と下から出てきている永久歯がぶつかり合い、激痛で我慢できそうにない状況に。仕事の遅い主人がいない時間帯だったので、3人の幼子を連れて夜間救急歯科に駆け込むことになりました。
救急担当の歯科医に見てもらいましたが、「かかりつけけで定期健診を受けていると、乳歯が抜ける前に永久歯が後ろから生えてこないかチェックされるよ」と言われました。つまり、歯の状態を確認してもらい、永久歯の成長が早ければ乳歯を抜いて、変な場所から永久歯が出てくるのを避けることもできるのです。
その言葉を聞いて以降、子供達を定期健診に連れて行くようになりました。
歯に対する子供の意識が高まる
筆者が子供の頃は歯医者に定期健診に行くという考えもなく、自分の親も同様だったので「トラブルが起きたら行く」の繰り返しでした。
一方で、歯科医院の定期健診に行っている筆者の子供達は、適当にブラッシングすることがなくなり、仕上げ磨きをお願いしてきます。また、虫歯の有無を気にしたり、乳歯が抜けた後の永久歯の生え方も気にするまでになっています。
定期健診に行っているから虫歯予防への意識が高まると断言はできませんが、定期的に通院することで、歯を大切にしようとする気持ちが芽生えてくると感じています。
子供に適した歯科医をどう見つける?
次に、子供に適した歯科医をどう見つけたか、筆者のケースを説明していきます。
ママ友の口コミは外せない
良い病院の情報はママ友たちの間でよく話題に上るものです。実は、筆者の家ではかかりつけ歯科医を一度変えたことがあります。
もともとは子供の幼馴染と同じ小児歯科医に通っていたのですが、ある年の春にその歯科医院が代替わりをしました。幼馴染の子は学校の集団健診で虫歯を指摘されたので、代替わりしてから初めてその歯科医院行くことに。すると後日、道端で会ったその子のママが怒って私に告げたのです。
「麻酔の量が多かったみたいで、半日麻酔が効いていたの! 先代の先生の時は2時間で切れていたのに・・・。怖いから別のところに連れていくわ」
子供に与える麻酔の量は、一歩間違えれば大変なことになります。それを聞いた私も、怖くなって歯科医院を変えることにしたという顛末です。
今通っている歯科医は、知り合いの4人のママさんが子供を通院させていたので、どんな病院なのか聞き出し、通わせることにしました。
待合室におもちゃが溢れているわけではありませんが、先生の腕が確かなので連日混雑しています。先生からの説明も分かりやすく、痛みの少ない治療を心がけており、子供への負担を少なくしようという考えが親にも伝わってきます。
親子の出入りが多い歯科医院を見つける
ママ友の口コミの他に、子供に人気のある歯医者を見つけるコツは、親子連れが多い医院を探すことです。歯医者を嫌がり、大騒ぎする子供は多いもの。子供に対して優しく接したり、診療室の雰囲気を工夫しているところには、自然と子供の患者さんが集まります。
郊外の歯科医院でしたら、「チャイルド イン カー」のステッカーが貼ってある車やファミリーカーが多く駐車しているかどうかチェックしてみるといいでしょう。ただし、建物の外見などだけで歯科医院を選ぶのは危険なので、ホームページで院長の経歴やネットの口コミなども含めて検討するようにするのが無難です。
まとめ
学校の歯科検診は決まった時間内に多くの生徒をチェックするので、結果をそのまま信じるのはリスクがありそうです。そのため、虫歯の早期発見や予防のためにも定期健診を受けることが大切ではないでしょうか。
また、子供の歯周病や歯並びの矯正など、虫歯以外にも長い目で解決していかなくてはならないトラブルが起こることもあります。信頼できるかかりつけの歯科医を見つけて通わせていくと、子供にはなかなか自覚しにくい歯の大切さを理解し、手入れの仕方を身につけるようになっていくというメリットもあるでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
愛媛のかまくら歯科で「大人とこどもの矯正相談会」を開催
PR TIMES / 2024年9月19日 18時15分
-
親知らずを抜歯したいのですが、「意識がある状態」の抜歯は避けたいです。全身麻酔を希望した場合、費用はどれだけ変わるでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月19日 2時10分
-
高齢者の虫歯予防には「フッ素ケア」が効果あり…海外では70%以上激減したとの報告も
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月14日 9時26分
-
ドクター深見の歯の雑学 五輪から見たアスリートと歯のつながり
日刊スポーツ / 2024年9月7日 13時27分
-
気になる歯の「黄ばみ」 どうすれば防げる? 注意点&コツを歯科医師が伝授
オトナンサー / 2024年8月26日 9時10分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
5メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください