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危険!帰省中はチャイルドシートを使わなくても大丈夫…な訳がない!

LIMO / 2019年6月14日 10時45分

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危険!帰省中はチャイルドシートを使わなくても大丈夫…な訳がない!

『長期休暇に公共交通機関を利用して実家へ帰省。帰省中の移動手段は親が所有する自家用車』…よくあるパターンですよね。もし、家族の中に6歳未満の乳幼児が含まれているのであれば、親の車にも必ずチャイルドシートを設置しなければいけません。

しかし実際には、「帰省中だから、チャイルドシートなんて使わなくても大丈夫でしょ?」なんて平然と言い放つ大人たちがまだまだ存在するようです。

■チャイルドシート使用「66.2%」という現実

“子どもを車に乗せるときには、チャイルドシートが必要”-もはや常識ですよね。それもそのはず、チャイルドシートの使用を義務づける法律が施行されたのは2000年4月。施行から20年近くが経とうとしているのです。道路交通法によると、自動車の運転者はチャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、運転してはならないことが決められています(道路交通法第71条の3第4項(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html))。

チャイルドシートの使用が免除されるケース

・疾病のためチャイルドシートを使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき
・座席の構造上、チャイルドシートを固定することができないとき
・バス・タクシー等に乗るとき など

一部、使用が免除される場合もありますが、基本的には自家用車に子どもを乗せるときには必ずチャイルドシートを使用するというシンプルなルールです。しかし警察庁とJAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、2018年4月20日~4月30日の期間に合同で実施した全国規模の調査によると、チャイルドシートの全国平均の使用率は66.2%と発表されています。本来100%であるはずが、なぜここまで低くなってしまうのでしょうか。

その要因のひとつに、他人が所有する車に子どもを乗せるときに、ルールが守られていない可能性もあるかもしれません。では、実施に筆者が遭遇したチャイルドシートに関する「危ないケース」をご紹介しましょう。

■チャイルドシート3台不足も大人たちは余裕モード

あるお盆休み…筆者の実家に高校時代の仲間2人とその子どもたちが遊びに来てくれる予定でした。そのうち1人は地元に住む、5歳・3歳・1歳の3児のママ。そしてもう1人は帰省中で、4歳・1歳の2児のママです。

筆者の自宅前に着いたと連絡があったので、迎えに行ってみると…そこには7人乗りのミニバンが1台。運転席と助手席には友人2人が座っています。後部座席には、2人の1歳児のみがチャイルドシートを着用し、そのほかの3歳・4歳・5歳の3人子どもたちは最後尾のシートに直接座って、楽しそうに遊んでいました…。

帰省中の友人の子ども2人分のチャイルドシートがなかったことに対しては、まだ状況を理解することはできます。しかし車の持ち主である友人は子どもが3人いるため、少なくともあと1台はチャイルドシートがあるはずですよね?そこで、「あれっ?チャイルドシートはどうしたの?」と聞くと、友人たちは答えました。「チャイルドシートが大きくて、後ろのシートに子ども3人座るには狭かったから取り外したの!おかげで、みんなで一緒に来られてよかったよね~!」と満足気。子どもたちを危険にさらしているという感覚は、一切ないように見受けられました。

“楽しさ”や“便利さ”という短絡的な理由でチャイルドシートを利用しなかったときに、もしも交通事故に遭い、子どもが大けがをしてしまったら…親は後悔してもしきれないでしょう。ちなみに前述の警察庁とJAFが行ったチャイルドシート使用状況の調査結果によると、17.3%が「車両シートにそのまま着座」という状況であり、チャイルドシートを正しく使用してないケースの中で最も多いのがこのパターンです。

■「普段子どもはいないから」という言い訳が通ると思っている祖父母

何を隠そう筆者自身のエピソードです。第2子を出産してはじめての正月休みを実家で過ごす計画を立てていたときのこと。長期休みには、実家へ帰省するのがわが家の恒例行事となっていたため、第1子が生まれた際に実家用にとチャイルドシートを1台は購入し、自宅で保管してもらっていました。そこへ第2子が生まれ、チャイルドシートが1台足りないという状況です。

筆者が実家の両親と、帰省中のチャイルドシートについて話し合っていたところ、父親から驚くべき意見が飛び出したのです。「帰省中のたった3日間だけだから、チャイルドシートは無くても大丈夫だろう。警察に見つかったら、『帰省中だから』といえば許してくれる。1台でも保管するのが大変なんだぞ。」

筆者の父親の考え方は、絶対に間違っています。しかしながら、もしかすると子どもと一緒に住んでいない祖父母の家では、意外とこのような甘い考え方が横行しているのかもしれません。そもそもチャイルドシートは、警察に罰せられないために装着している訳ではなく、子どもの命を守るためのものです。またチャイルドシートは短期間の利用に便利なレンタルサービスなどもあるので、必ずしも購入・保管しなければならないものでもないのです。
父親の発言の後、筆者がチャイルドシートの必要性についてこんこんと説きさとしたことはいうまでもありません。

6歳未満の子どもを車に乗せる=子どもの人数分のチャイルドシートが必要ということを再認識し、万が一の自動車事故から子どもを守ることは全ての大人の義務といえるでしょう。

■チャイルドシートはいつでも、どこでも絶対に必要!

自分の車では、毎回必ずチャイルドシートに乗せている人であっても、他人が所有する車の乗るときには、なぜか甘くなりがちなチャイルドシートの必要性に対する認識…。子どもを車に乗せる動機や理由がどうであろうと、交通事故が起きたときに子どもが危険にさらされることに変わりはありません。今回の記事によって、チャイルドシートに対する意識の低さに気付ける大人がいることを願います。

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