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金利に対する理解力の弱さが目立つ高齢者~金融リテラシークイズの結果から

LIMO / 2019年6月30日 19時15分

金利に対する理解力の弱さが目立つ高齢者~金融リテラシークイズの結果から

金利に対する理解力の弱さが目立つ高齢者~金融リテラシークイズの結果から

高齢者のお金に関する「生活力」

リテラシーという言葉は「読解記述力」とか「識字力」といった意味を持っており、金融リテラシーといえば、単なる金融知識ではなく、お金に関する「生活力」と理解する方がいいように思います。

その力を推し量るのは簡単ではありませんが、2016年に金融広報中央委員会が行った「金融リテラシー調査」では、多角的な分析がなされています。その内容は、「知るぽると」に収載されていますので、詳しく知りたい方はご参照願います。

ところで、この調査の中で行われている、金融リテラシークイズをフィデリティ退職・投資教育研究所が2018年12月に実施した高齢者の金融リテラシー調査(回答者65歳から79歳までの1万1960人)でも取り入れて、その水準と他の設問の結果をクロス分析しています。

金利に対する理解が不足している高齢者

5つのクイズは選択問題で、正解に20点ずつの配点をして、合計を計算します(下のグラフを参照)。1万1906人の平均点は56.3点で、金融広報中央委員会が行った調査の結果(60代で58.6点、70代で56.7点)と整合的でした。

ちなみに、金融広報中央委員会の調査では18歳以上で実施しており、年代別の得点は、18歳から29歳までの平均は41.7点、30代が48.4点、40代51.2点、50代56.5点でした。年齢が上がるほどに点数が上がっており、明らかにお金に関する「生活力」は年齢とともに高まっていることを示しています。

その一方で、高齢者が「金利」に対する「生活力」が低いこともわかります。フィデリティ退職・投資教育研究所の調査結果で、5つのクイズの正解率をみると「契約トラブルへの対応」が75.8%と高く、「金利上昇時の運用・借り入れ」が41.0%と最も低くなっています。

特に金利に関しては単に、「金利上昇時の運用・借り入れ」と「複利の理解」の正解率が低いというだけではなく、その2つに関する「わからない」との回答が多いことが気にかかります。

高齢者にとって、「金利」をしっかり理解できることは、「金融リテラシー」を向上させるための重要なポイントといえます。

(/mwimgs/a/5/-/img_a565ba2d75a8c6cf6be010c5538fba21275125.jpg)

拡大する(/mwimgs/a/5/-/img_a565ba2d75a8c6cf6be010c5538fba21275125.jpg)

出所:フィデリティ退職・投資教育研究所、高齢者の金融リテラシー調査(2018年12月実施)
注:金融リテラシークイズの得点は、金融広報中央委員会 金融リテラシー調査2016の金融リテラシークイズをそのまま活用して設問とし正解の点数を算出している。

<<これまでの記事はこちらから(http://www.toushin-1.jp/search/author/%E9%87%8E%E5%B0%BB%20%E5%93%B2%E5%8F%B2)>>

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