「ママ大好き」でなんとか頑張れる育児…救われたエピソード
LIMO / 2019年6月20日 11時45分

「ママ大好き」でなんとか頑張れる育児…救われたエピソード
「できるだけ笑顔で子育てをしよう」と思っていても、現実はなかなか厳しいもの。積っていく育児ストレスによって、ついイライラしてしまうこともありますよね。
そこで今回は、ママたちの子育ての疲れが吹っ飛んでしまったきっかけをご紹介します。育児を頑張っているママ・パパは、ハッとする言葉があるかもしれません。また育児中の人が身近にいる方は、参考に声かけしてみてくださいね。
「子どもの言葉」で救われたケース
忙しい毎日を過ごしていると、何気ない一言で気持ちが明るくなることもあるようです。「子どもに言われた言葉が胸に響いた」というママたちの体験談を聞いてみましょう。
・「3歳の子を厳しく叱ったら、涙を流して『ごめんなさい。ママ大好きだよ』と言ってくれました。こんなに怒った私も好きでいてくれるなんて…と、怒りが収まりました」
・「育児は大変ですが、娘からの『あーと』(ありがとう)という言葉で疲れが消え去っていきます」
・「『お弁当作りが苦手なママでごめんね』と謝ると、『ママのお弁当が一番好き』と答えてくれました。ママである私が作ることに意味があるのだと学びました」
周囲からの助言で救われたケースも
子どもを相手にしていると、「なんでそんなことをするの?」「どうして分かってくれないの?」とイライラしてしまうこともありますよね。そんなとき、周囲からの言葉で肩の荷が下りたママもいるようです。一体どんな言葉をかけてもらったのでしょうか。
・「子どもが小さい頃、家のなかで危ないことばかりをするのでハラハラし続けていました。そんなとき、あるおばあちゃんに『危ないこともしたくて当然よ。昔は外遊びばかりだったけど、家の中では安全なものが多くてつまらないかもね』と言われたんです。
たしかに、体力や知恵を高めるためにも、あえて危ない行動をするのは自然なことなのかも…と思えるようになりました」
・「年少の息子が、いつも30分ほど泣き続けて困り果てていました。すると、祖母が『泣いたらストレス発散になっていいわね。心の中をうまくコントロールしているのかも』と言ってくれたんです。それ以降、『泣いてストレスを発散しているんだ』と受け止めることができました」
・「お友達におもちゃを貸してあげられない我が子に悩んでいました。しかし、『まだ遊び足りないのに貸せるのがいいとも言えない。自分の気持ちを大切にしているってことよ』と言われて納得。たしかに、自分を大切にする気持ちも尊重すべきですよね」
「家事負担をお金で解決」はかえってストレスに?
子育てに追われていると、「夫に家事を手伝ってほしい」と感じることもあるでしょう。とはいえ、夫が積極的に家事を手伝ってくれるとも限りませんよね。そんなとき、家事代行サービスや便利家電などを利用するという手もあります。
ところが、「お金の負担はあるものの、これで家事に費やす時間は減らせる」と思いきや、かえってストレスを感じたケースもあるようです。
・「家事代行サービスなどを利用して食事を用意してもらったものの、自分好みの味付けにならずストレスを感じるようになりました」
・「便利家電を購入し、家事の負担は激減。しかし、その恩恵を受けたのは、いままで週末だけ家事を手伝っていた夫だけでした。私が求めていたものは、『家事の負担の軽減』ではなく『夫の当事者意識』だったのでしょうね」
イライラの原因は子どものせいだけ?
総務省の『平成28年社会生活基本調査(https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/kekka.html)』によると、6歳未満の子どもを持つ夫・妻の無償労働時間は以下のようになっています。
(無償労働・・・家事:食事の管理、住まいの手入れ・整理、衣類等の手入れ、その他。育児:乳幼児の身体の世話と監督、乳幼児と遊ぶ、子どもの付き添い等、子どもの送迎移動、その他。買い物・サービスの利用。家事関連に伴う移動。ボランティア活動関連)
夫・・・2011年:1時間27分
2016年:1時間35分
妻・・・2011年:7時間49分
2016年:8時間
近年、共働き世帯が増加傾向にありますが、夫の無償労働はほとんど変わっていません。むしろ妻の無償労働時間が増えています。
「夫が家事・育児をしないなら、外注サービスをすれば良い」という、簡単な問題ではありません。「夫は父親でもあるのに、当事者意識をもってくれない」など、育児だけではないイライラが妻には積もり積もっています。
また自民党有志による、男性の育児休業取得の義務化を目指す議員連盟も話題となっています。働き方改革関連法案も順次施行されており、夫の家事・育児時間の捻出は当事者だけではなく、社会全体で考えていく問題なのでしょう。
イライラの原因は、子どもや妻の性格、夫の当事者意識の欠如などももちろん原因だと思います。しかし社会問題も複雑に絡み合い、原因を取り除くのは容易ではありません。
育児がしやすい環境とはいえないかもしれませんが、身近の誰かのちょっとした一言や助けで、命が救われることもあります。温かい声がけ、助けを心がけていきたいものですね。
まとめ
いつもは腹が立つ子どもの行動も、ちょっと見方を変えれば気持ちが楽になることもあるようです。ストレスが溜まって爆発してしまいそうなときは、周囲の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。「そういう考え方もあるのか」と発見できるかもしれませんよ。
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