「声を出す」「逃げる」「身の回りの物を使う」犯罪から守るこどものための護身術
LIMO / 2019年6月22日 10時45分
「声を出す」「逃げる」「身の回りの物を使う」犯罪から守るこどものための護身術
ここ数年の間で、こどもが犯罪に巻き込まれる事件が増えてきました。無邪気なこどもをターゲットにする犯罪者は絶対に許せません。そのような事件に巻き込まれないように親が最低限教えるべき大切なことがあります。
今回は、こどもが犯罪に巻き込まれないために親がこどもに教えられる最低限の護身術について詳しくご紹介します。
こどもがターゲットにされる犯罪とは?
こどもがターゲットにされる犯罪を把握することが一番重要です。ここ数年で最も認知件数が多いこどもをターゲットにした犯罪をご紹介するのでしっかり認識しておいてください。
わいせつ行為
13歳未満のこどもが巻き込まれた犯罪の中で最も多いのが「強制わいせつ」です。特に女の子が被害に遭うケースが多いのですが、男の子を狙ったわいせつ行為も増加しています。
実際にあった事件
・家族で外食中トイレに立った女児がトイレ内でイタズラされた
・下校中の男児を車に誘いわいせつ行為
・家族不在の自宅へ鍵を開けて入る際に男が押し入りわいせつ行為
このような事件が発生していることを認識しておいてください。
通り魔
わいせつ行為に次いで多いのが、通り魔による暴行・傷害事件です。記憶に新しいと思いますが、川崎通り魔事件では女児が一人殺害されました。通り魔事件を引き起こす犯罪者のほとんどが歪んだ人格を持つ人間です。弱い人をターゲットにすることで確実に自分の目的・欲求を果たそう(満たそう)とします。
こどもや女性が被害に遭うのは、こういった歪んだ人格を持つ身勝手な者がいるからだということをしっかり覚えておいてください。
誘拐
わいせつ行為、通り魔に次いで誘拐事件が多く発生しています。誘拐犯はこどもに異常な興味を持つ人間で、純粋なこどもの心を利用して巧妙な会話で近寄ってきます。誘拐をしようとする犯人は、見た目だけではわからないケースが多くあります。
一見するとやさしそうな人に見えたり、普通のおじいちゃんに見えたり、とても悪いことをしようとする人間には見えない場合があるので誘拐は怖いのです。2017年3月24日には、PTA会長による千葉小3女児殺害事件が発生しました。このように誘拐をする犯人は決して「犯罪を起こしそうに見える人間とは限らない」ということを覚えておいてください。
親が最低限教えておくべき護身術(心構え編)
これから最低限こどもさんへ教えておくべき護身術の心構え編として「イカのおすし」をご説明します。
「イカ」ない
絶対に人について「イカ」ない!
例えば、こどもが興味を持つ言葉などを実際に出して「こういうことを言われても、絶対についていったらダメだよ!」「ついて行ったら殺されるかもしれないからね」と怖いということを認識させるように教えてください。
「の」らない
人の車に「の」らない!
誘拐犯は、言葉巧みにこどもの純粋さを利用し誘い込んでくるので知らない人の車であっても乗ってしまう場合があります。
先ほどと同様になぜ、人の車にのってはいけないのかということを「怖い」ということを認識させるようにして教えてください。
※例え、顔見知りでも「お父さん・お母さんに聞いてから「いいよ」と言われなければ怖いことをされるよ!」と教えてください。
「お」お声を出して叫ぶ
「お」お声を出して叫ぶ!
嫌なこと、怖いことがあったら、すぐに大きな声で「助けてー」「キャァー」と叫んですぐに逃げなさい!と教えてください。
「す」ぐ逃げる
嫌なこと、怖いことがあったら「す」ぐ逃げる!
「どんなことでもいいから嫌なこと、怖いことがあったら大声を出してすぐ逃げなさい!」と教えることが大切です。
「し」らせる
何かあったら必ず親や先生にすぐ「し」らせる!
「どんなことでもいいから嫌なこと、怖いことがあったらすぐ!近くにいる先生やお母さんお父さんに知らせなさい。」ということを徹底して教えてください。
親が最低限教えておくべき護身術(練習編)
最低限こどもさんへ教えておくべき護身術の練習編をご説明します。
大声をだす練習
「いざ!」という時に普段から大声をだす練習をしていないと声はでません。
・車の中
・カラオケボックス
・自然の中
などを利用して「助けてー」「キャァー」なんでもいいので大声を出す練習を普段からさせてください。
逃げる練習
今のこども達には全速力で走る機会がほとんどないのではないでしょうか?だからこそ「逃げる練習」は必須なのです。10分程度でもいいので、昔遊びの「鬼ごっこ」や「缶蹴り」などを取り入れて「鬼に捕まらないように全速力で逃げないとダメだよ!」と遊び感覚でやると喜んで参加してくれます。
身の回りの物を使う練習
人に連れて行かれそうになる、手や体を掴まれるなどした場合は「逃げるためのスキをつくる」ことが重要です。こどもの力で大人に立ち向かうのは不可能です。しかし一瞬スキを作ればその間に全速力で逃げることができます。そこで身の回りの物を使って相手の目・喉・太ももに突き刺し一瞬のスキを作って猛ダッシュで逃げるのです。
【練習方法】
⒈布団を丸め画用紙に人の顔を書き人に見立てます。
⒉リコーダーや鉛筆、鍵など普段こどもが持っている物で目・喉・太ももを突く
⒊突いたらすぐに逃げる動作
2〜3を練習させてください。
先にお父さん、お母さんがこどもへ見本を見せ何度も練習させましょう。
まとめ
こどもがターゲットにされる犯罪には「わいせつ行為」「通り魔」「誘拐」が最も多く発生していることがわかりました。そのような事件に巻き込まれないためにも、今回ご紹介した「こどものための護身術」を教えてみてはいかがでしょうか。
「イカのおすし」は大切な心構えです。練習編の「声を出す」「逃げる」「身の回りの物を使う」練習も非常に大切です。こどもさんの命を守るためにも親であるあなたがこのような教育をすることがすごく重要なのですぐに取り組んでください。
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