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進む「卒婚」、定年離婚は得策ではない?

LIMO / 2019年6月26日 11時45分

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進む「卒婚」、定年離婚は得策ではない?

定年を迎えた後は、どのような生活を送りたいと考えていますか?趣味を満喫したい、夫婦で旅行を楽しみたいなど、想像するだけでワクワクしている方がいる一方、「定年を機に離婚しよう」と考えている方もいるようです。

しかし実際に行動に移すのは、かなりの勇気が必要。経済的な不安もあることでしょう。そのため、様々な理由で「卒婚」を考えている人もいるようです。

今回は定年離婚を考えている人の割合と、60代の「卒婚」に対する考えをまとめました。

定年離婚願望をもっている人の割合

明治安田生活福祉研究所が1万2,000人の男女に対して行なった『2018年人生100年時代の結婚に関する意識と実態(https://www.myilw.co.jp/research/report/2018_04.php)』から、定年離婚に対する考えをみてみましょう。

「定年を機に離婚しようと考えたことがある」と回答した割合

子どもがいる既婚男性・・・・19.6%
子どもがいない既婚男性・・・11.1%

子どもがいる既婚女性・・・・28.1%
子どもがいない既婚女性・・・13.3%

子どもがいる女性のうち、定年離婚を考えている割合は3割近いという結果に。全体的にみると、子どもがいる男女のほうが離婚を考えている傾向にあるようです。子どもへの心理的・経済的な影響を考慮し、子どもが大きくなるまで離婚を我慢している夫婦が多いと考えられるでしょう。

続いて、定年離婚を考えている原因を男女別にみていきます。

【男性編】
1位・・・「配偶者からの愛情、配偶者への愛情を感じないから」(37.6%)
2位・・・「退職後に毎日配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられない」(27.8%)
3位・・・「性格・価値観の不一致に耐えられなくなった」(27.4%)

【女性編】
1位・・・「退職後に毎日配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられない」(45.1%)
2位・・・「性格・価値観の不一致に耐えられなくなった」(33.2%)
3位・・・「配偶者からの愛情、配偶者への愛情を感じないから」(30.2%)

目立ったのは、「退職後に毎日配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられない」と答えた女性の多さ。これまでは耐えられたものの、定年した夫と1日中顔を合わせるのは無理だと考えている女性も少なくないようです。

「卒婚」という選択

定年離婚を考えていたとしても、実際に行動に移すのは勇気がいるもの。また金融庁の「老後資金は年金プラス2000万円必要」という報告書が話題となっていますが、年金分割できても余裕ある貯蓄がなければ先行きは不安でしょう。やはりお互いが1人暮らしをするより、一緒に生活した方が節約できることも多いといえます。配偶者のDVや共同生活を送ることで精神的・身体的な苦痛が大きい場合は、離婚もやむを得ないでしょう。

しかし、性格の不一致などで「なんとなく一緒にいるのが嫌だ」「1人の方が気が楽」という程度なら、「卒婚」してみるのはいかがでしょうか。

「卒婚」とは、「離婚しないが、配偶者に必要以上に干渉しない。自分のライフスタイルを楽しむ夫婦関係」のことを言います。上述の調査において、卒婚を良いと思う割合(「良い」と「どちらかと言えば良い」)は、60代前半の男性は61.4%、女性は78.7%と6割以上の人が肯定的という結果になっています。

配偶者に不満などなくても、老後は1人の時間も楽しむような程よい距離感が夫婦に求められているといえそうです。

まとめ

人生100年時代に突入し、ますます老後生活が長くなってきています。経済的なことを考えると、定年離婚はあまり得策とはいえないのかもしれません。

ならば「卒婚」を…と考えている夫婦が多くなっているのが実情なのでしょう。

老後は「必ず夫婦2人で過ごすもの」ではなく、1人の時間を楽しむ工夫も必要でしょう。自分のやりたいことや趣味など、老後生活に向けて夫婦で話し合っておくのも良いかもしれません。

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