子育てルールの相違に悩むママ…どこまですり合わせが必要?
LIMO / 2019年7月6日 19時45分
![子育てルールの相違に悩むママ…どこまですり合わせが必要?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_11856_0-small.jpg)
子育てルールの相違に悩むママ…どこまですり合わせが必要?
子どもたちが公園で遊び時はじめたり、保育園や幼稚園に通い始めたりすると、交友関係の幅はグンと広がっていきます。それは何も子どもだけ、というわけではありません。ママたちも、一緒に遊んだり、話をしたり、お互いの家に行き来したり…いわゆる「ママ友関係」がスタートします。
色々なママとお付き合いしていくと、「あれ、なんだかうちは周りと違うかも…」と思うことがあるかもしれません。そんなとき、黙って周りにあわせるのか、「うちはこうだから」と我が家のスタイルで行くのか、果たしてどちらが正解なのでしょうか?
■自分が厳しすぎるのかな…
3歳の女の子を持つAさん(30歳)は、最近近所の公園で仲良くなった5人組のママ友グループができたのだそうです。
子どもはみんな同級生、ママの年齢も近いことから意気投合。毎日公園に集合し、楽しく過ごしています。
仲良くなって3ヶ月くらいたったころ、ひとりのママが「よければ明日、公園で遊んでからうちでランチしない?」と提案してくれたのだとか。子どもはもちろん、Aさんも大喜び。子どものおやつに、とAさんはマフィンを焼いて持参することにしました。
Aさんはもともとお菓子作りが趣味。子どもには手作りのおやつを食べさせること、幼稚園にあがるまでチョコレートやアメ、グミなどは食べさせないこと、を家庭のルールとして決めていたそう。しかし、ママ友さんの家におじゃましたとき、Aさんはびっくり仰天。他のママたちはチョコレートやグミを持ってきており、子どもたちも当り前のようにそれらに手を伸ばしていたのです。
当然、Aさんの娘もみんなと同じものを食べたがります。でも、食べさせたくないAさん…。心の中でずいぶん葛藤し、「今日だけなら」と娘に食べることをOKしてしまったのだそう。
「すごいね、マフィン手作りなんて!こんなの一生子どもに作れないわ」
「私、お菓子だけじゃなくて料理も作れないから、旦那が夕食要らない日は、娘とふたり、スーパーのお惣菜よ」
なんて話しているママたちにモヤモヤしたAさん。
Aさんは子育てにおいて「食」は非常に大切である、と考えています。可能な限り添加物の少ないものを食べさせてあげたい。手間がかかってもいい、できるものは手作りしたい、と思っているAさんは、他のママたちとの食に対する価値観の違いを痛感。なんとなく他のママのお家におじゃまするのに気が進まなくなり、あれこれ理由をつけては断るようになってしまったそうです。
ときに、公園でひと遊びした後、メンバーの家でランチやお茶をする他のメンバーをしり目に、ひとり家路へと向かうAさん親子。「もっと一緒に遊びたい!」と泣く娘の姿をみると、「これは自分のエゴなのでは…」と思ってしまうときもあるようです。
■自分の中での線引きを決めて
できるだけ子どもに手作りものを食べさせたい、というAさんの姿勢はとても素晴らしいですし、ママの愛情たっぷりのおやつや料理を食べられるAさんのお嬢さんはとても幸せだなぁ、と思います。
しかし、自分で決めたルールに縛られ過ぎて、気持ちがしんどくなってしまうのはいただけません。もし、周りの子育てルールと我が家の子育てルールが違うな、と感じたときは、「ここまでなら目をつぶろう」という妥協点を決めておくことも大切です。
よそのお家にお邪魔したときは、「郷に入ればなんとやら」で、そこで出されたお菓子はありがたくいただく。その代わり、我が家に招待したときは、「お菓子を張り切ってたくさん作りすぎたの。だから、子どもたちの飲み物だけ各自もってきてもらっていいかな」と上手く手土産を辞退する。
子育てに「正解」なんてあってないようなもの。我が家のルールが正解であるのと同じように、他の家の子育てだって正解の場合もあるのです。
「それはちょっと…」と眉をひそめるような事態でない限り、みんなといるときは多めに見てあげてもいいのではないでしょうか。
一度や二度、ルールを逸脱したところで、今までの努力が水の泡、なんてことはありません。むしろ、そうならないように、どのようにフレキシブルな対応をするかを考える、ということもルールを決めるのと同じくらい大切なことではないかと思うのです。
■ときには肩の力を抜いて
子育てにおいてルールを決める理由は大きくわけるとふたつ。ひとつは子どものため、もうひとつは親のため。
子どもが健全に育つように、親が効率よくストレスなく子育てできるようにするためのルールで、子どもや親がしんどい思いをしないようにしていきましょう。
あまりガチガチになる必要はありません。たまには「ま、いっか」の精神も必要です。
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