東レの給料はどのくらいか

企業年収給与研究シリーズ

シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書（https://www.toray.co.jp/ir/pdf/lib/lib_a501.pdf）をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の化学関連企業である東レです。

東レの平均年間給与はいくらか

東レ（提出会社）の2019年3月31日時点での平均年間給与は719.5万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は38.1歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は15.0年となっています。

東レの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2019年3月31日時点で7585名。単体で7000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

繊維事業：1606名

機能化成品事業：2874名

炭素繊維複合材料事業：1325名

環境・エンジニアリング事業：320名

ライフサイエンス事業：706名

全社：754名

また、連結の従業員数は4万8320名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

繊維事業：2万50名

機能化成品事業：1万2466名

炭素繊維複合材料事業：6881名

環境・エンジニアリング事業：4266名

ライフサイエンス事業：1461名

その他：2442名

全社：754名

過去5年の業績動向

東レ（連結）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向にあります。2015年3月期に2兆107億円であった水準が、2019年3月期には2兆3888億円となっています。

また、経常利益については、2015年3月期は1285億円、2016年3月期は1501億円、2017年3月期は1437億円、2018年3月期は1523億円、2019年3月期は1345億円でした。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期の710億円から2017年3月期の994億円まで増益が続きましたが、その後は減益傾向にあり、2019年3月期には793億円となっています。

※東レの2018年3月31日時点での給与についてはこちら（https://limo.media/articles/-/7150）

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。