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ボーナスはローン返済にうってつけ!?負債450万円を5年で完済した実例

LIMO / 2019年7月5日 18時0分

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ボーナスはローン返済にうってつけ!?負債450万円を5年で完済した実例

ボーナスシーズンが近づくと自然にテンションが上がりますよね。使い道はもう決めましたか?負債を抱えている人は、ボーナスを返済に回すのも1つの方法です。

年齢別にみた貯蓄額と負債額の平均値はどのくらい?

「普通は負債をどのくらい抱えているものなの?」と気になっている人もいるかもしれませんね。初めに、総務省統計局が2019年5月17日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000031821255&result_back=1)」をもとに、年齢別の貯蓄額と負債額の平均値についてみていきましょう。

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負債現在高は30代が最も高く、平均値は1300万円を超えています。年代が上がるごとに減少し、返済が進んでいることがうかがえます。40代では貯蓄と負債が拮抗している状態です。一方、貯蓄現在高は年代とともに増加して、60代でピークとなります。

なんのための負債なの?

本調査における負債の内訳は下記の通りです。

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負債のほとんどを「住宅・土地のための負債」が占めていることがわかりますね。不動産の購入には多額の費用がかかります。人生で1度きりの買い物になる人も多いのではないでしょうか。

ローンの主な返済方法は2通り

高度経済成長期やバブル期の日本には「ボーナスが出るのは当然」とする風潮があり、ローンにボーナス払いを組み込むのはごく自然なことでした。しかし、「必ずボーナスがもらえるとは限らない」と考える人が増えた結果、この状況は変わってきています。

特に住宅ローンは高額になりやすいので、返済計画を慎重に決めることが大切です。ローンの返済方法には「毎月払い」や「ボーナス併用払い」などの方法があります。現在は住宅ローンで「ボーナス併用払い」を利用しない人のほうが主流かもしれませんね。

「ボーナス併用払い」とは借入額を2つに分け、それぞれ「毎月払い」と「ボーナス払い」で返済していく仕組みです。「ボーナス払い」は通常6カ月ごとの支払いになり、そのあいだの期間は利息が減りません。そのため、借入総額が「毎月払い」よりも多くなるのが一般的です。

「ボーナス併用払い」のメリットは毎月の返済額が少なくなる点にあります。しかし、ボーナスが出なくなり支払いが滞ると深刻な状況に追い込まれる可能性も出てきます。

「毎月払い」では、毎月の返済額が「ボーナス併用払い」よりも高めになるのが普通です。月々の負担が重くなり、生活に影響が出やすいのがネックといえるでしょう。しかし、ボーナスが出ないリスクを回避できるメリットは無視できません。

ボーナスでローン返済をするメリットは?

「毎月払い」を利用している人でも随時繰り上げ返済をすることは可能です。繰り上げ返済のメリットは、利息と借入総額を減らせる点にあります。借入総額は「借入元本+利息」で構成されており、利息は基本的に下記の式で求めます。

利息=借入残高×金利÷365日×借入日数

繰り上げ返済によって借入残高や借入日数が減ると、利息が減って借入総額も減るのです。カードローンや免許ローン、奨学金などの負債を抱えている場合は、ボーナスによる繰り上げ返済を積極的に活用しましょう。

負債450万円を5年で完済した実例とは

ここでは、女性社員がボーナスを利用して計画的に返済を続け、450万円の負債を5年で完済した実例をご紹介します。彼女が抱えていた主な負債は学生時代に利用した奨学金によるものでした。返済計画の内容は下記の通りです。

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この計画ではボーナスが重要な役割を果たしています。ボーナスを利用しなければ、負債はなかなか完済できなかったかもしれませんね。

住宅ローンの繰り上げ返済には注意!

負債が住宅ローンだという場合は住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)が利用できるため、繰り上げ返済をしないほうが良いケースもあります。

住宅ローン減税とは、住宅の取得や増改築で10年以上のローンを組んだ場合に、納めた所得税や住民税が戻ってくる制度です。2019年10月の消費税引き上げに伴い、控除期間が10年間から13年間に延長されることが決まっています。1年間で40万円を限度に住宅ローン残高の1%が控除されて戻ってくるのです。

ところが、繰り上げ返済によって住宅ローン残高が減り、ローン返済期間が10年あるいは13年間を切ると住宅ローン減税が適用されません。また、控除額の算出は、年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうち、どちらか少ないほうの金額が対象になります。繰り上げ返済でローン残高が減ると、戻ってくるお金が減る可能性があるため注意が必要です。

ボーナスを利用してローンを賢く返済しよう

負債は精神的な負担になりがちです。できるだけ早く完済したいとあせってしまう人もいるでしょう。しかし、お金を返済に回しすぎると生活費が不足してしまうことも。繰り上げ返済をしても、あらかじめ決まった約定日に通常の返済をしなくてはならないケースも少なくありません。無理のない範囲内で、ボーナスによるローン返済を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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