やって後悔?意外と楽しい?PTA役員の悲喜こもごも
LIMO / 2019年8月1日 10時45分
やって後悔?意外と楽しい?PTA役員の悲喜こもごも
子どもが小学生になり、親の出番もだいぶ減ってきたと思いきや、新年度になると毎年やってくるのがPTAの役員決め。
「年度初めの懇談会は役員が決まるまで終わらない」「PTA役員をめぐってワーキングママと専業主婦ママの間に溝ができた」など、SNSでは「PTA鬱」なんて言葉が生まれるほど、保護者の心を憂鬱にさせるPTA役員ですが、実際のところどうなのでしょうか。
そこで今回は、PTA役員を実際に経験した人の後悔した話ややってみたら意外と楽しかったという体験談を集めてみました。
PTAってそもそも何のこと?
PTAは「Parent-Teacher Association 」という英語の略で、日本語で表すと保護者と教職員による教育サポート組織(団体)ということになります。支援の対象は、すべての園児・児童・生徒で会員には含まれていません。また、PTA活動はあくまでボランティア。営利を目的としておらず、運営の仕方や活動内容はその学校によって様々です。
また任意加入の団体であり、加入の義務はありません。仮に脱退したとしても、すべての子どもたちが支援対象になっているので、親が脱退しているからPTAの支援が受けられないというようなこともないのです。
そうはいっても、子どものことを思うとPTAに入会しないという選択はなかなか選べないというのが実際のところ。PTA会員となれば、その中心となってPTAを運営する役員の仕事も子どもが学校に通っている間に一度くらいはやらないといけないという保護者も多いようです。
PTA役員をやって後悔したエピソード
一度やったら抜けられなくて後悔!
『一年だけと引き受けたつもりが、後任者が見つからずに毎年PTA役員を続けている』
『PTA会長に今年もお願いと直談判されて断れなかった』
と、いうように一度PTA役員を経験することで、「あの人は頼んだらまたやってくれる」と何度も声を掛けられてしまうということがあるようです。
返事をにごしてしまうと継続OKと受け取られかねないので、その気がないなら「一度やったので他の方にお願いします」「仕事を始めたので今年はできません」などきっぱりとお断りすることが大切です。
人間関係で後悔!
『無駄な活動を指摘したら、古参の役員から無視されるようになった』
『会議で意見が割れて、派閥ができてしまった』
など、PTA活動によって人間関係がこじれてしまったという意見も。
なかには気を病みすぎてうつ病を発症してしまった…なんて人もいるようです。うまくやり切るコツは、自分は自分と割り切ること。PTA活動は仕事ではなくあくまでボランティアなので、多少気になることがあっても深入りせずに聞き流すなどの姿勢も大事です。
日常生活に支障が出て後悔!
『会議が平日の夜なので、子どもたちを留守番させることに』
『打ち上げや反省会など宴会が重なり財布がピンチ』
など、PTA活動のせいで日常生活に支障が出たという人もいます。ですが、役員といえどもすべての予定に必ず参加しなければいけないということはありません。子どもが小さくて留守番させられないなら、子連れでの会議出席を了承してもらったり、状況に応じては会議や宴会への出席を断ったりと自分の意志で動くことが大切です。
PTA役員をやってみたら意外と良かったエピソード
それでは反対にPTA役員をやって良かったという体験談には、どのようなものがあるのでしょうか?
メンバーに恵まれて良かった
『知り合いが1人も居なかったけれど、活動を通じてお友達ができた』『メンバーと協力して無駄な活動を減らすことができた』『先輩ママから子育て情報を教えて貰えた』などのエピソードからわかるように、メンバーに恵まれたことでPTA役員が楽しかったという人もいます。
とはいえ、どんな人たちが集まるかというのは運次第ということもあり、やってみなければわからないといえそうです。
子どもの様子が分かって良かった
幼稚園と違い、小学校にあがると学校での子どもの様子を知る機会がぐんと減ってしまいます。とくに高学年になると思春期に近づき、親に学校のことや友人関係などを話したがらなくなるので、子どもがどのような学校生活を送っているのか全くわからないということも。
PTA役員となり、学校へ行く機会が増えれば、活動中にさりげなく普段の子どもの様子をチェックすることもできます。
PTA役員をやらなくても後悔はある
お仕事をしていたり、家庭の事情があることを理由にPTA役員を免れたものの、結局後悔したという人もいます。フルタイムでの仕事があるからとPTA役員を断ったことで、参観日や懇談会に参加するたびに「参観に来る時間はあるのに、PTA活動にはなぜ来れないの?」と嫌みを言われたという人も。またPTA役員を辞退したら、今まで仲良くしていたママ友から疎遠にされたという人もいるようです。
理不尽なようですが、PTAに加入している限りは、どんな事情を抱えていても会員という立場は同じ。できれば自分のできる範囲で活動に参加して、無用な嫉妬や悪意を向けられないようにしたいものですね。
自分は自分!でPTA活動を乗り切ろう
PTA役員を引き受けて後悔したエピソードと良かったエピソードをご紹介しました。
何かと憂鬱なPTA活動ですが、後悔をしないためには、自分の意思をしっかり持って活動することが大切です。
メンバー次第ではやって良かったと思えることもあるので、気負いすぎずに立候補してみてください。
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