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オンラインゲーム、子供が依存に陥らないために用心したいことは?

LIMO / 2019年7月12日 6時0分

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オンラインゲーム、子供が依存に陥らないために用心したいことは?

人気の「フォートナイト」を例に

長い夏休みが始まると、子供がスマホやゲームをする時間が自然と長くなっていきますよね。小学生も高学年になると、オンラインゲームで遊び始める子が増えてきます。

保護者世代が子供の時は、専用のゲーム機とソフトを購入する必要がありました。しかし、オンラインゲームはアプリをダウンロードさえすれば、手持ちのスマホやタブレットでもプレイすることができ、インターネットに繋がる環境下であれば、24時間好きな時に遊べるのです。

今回は、小中学生にとりわけ人気の高いオンラインゲーム「フォートナイト」を例にして、オンラインゲームの特徴や注意点を知り、ゲーム依存にならないようにする対処法を考えます。

小学校の高学年になるとオンラインゲームへ移る子が増えてくる

先日、筆者の小学5年生の子供にクラスで流行っていることを聞いてみると、面白い答えが返ってきました。同級生が話すゲームの名前が変わってきたそうなのです。

4年生の時はスプラトゥーンが大流行していると知り合いのママさん達からも聞いていましたし、ゲームに興味のない筆者の子供も「ゲーム好きな子は全員スプラトゥーンの話題で盛り上がっている」と口にしていました。ところが、学年が上がると状況が変わってきたようなのです。

「ポケモンの新作でも出たかな?」と思ったものの、子供が言うゲーム名は聞いたことのないものでした。筆者は子供が言う「なんとかナイト ゲーム」という断片的な情報をネットで検索すると、親切なグーグルは「フォートナイト」を表示してくれました。

検索結果を見ると、全世界で爆発的な人気となっているフォートナイトがオンラインゲームであることがすぐ分かりました。と同時に、塾で仕事をしている時に出会ったある中学生のことを思い出したのです。

2000年代半ばに塾で出会ったオンラインゲーム依存の生徒

筆者が塾で仕事をしていた2000年代は、ゲーム機も大きく進歩した時代でした。プレイステーション2では家庭のADSL回線を使用すると、オンラインゲームができるようになったのです。

ちょうどその頃、塾にやって来たのが中学2年生のS君です。彼は小学生時代から両親にありとあらゆるゲームを買ってもらい、ゲーム漬けの日々を送っていました。中学進学後も学業がパッとせず、両親に無理やり塾に連れてこられてきたのです。

彼と同じクラスの生徒が、「S君は授業中もずっと寝てばかりですよ。夜遅くまでゲームしているから」と教えてくれました。実際、塾でも眠くなったり悪態をついたりと手強い生徒でした。ある時どうにかして打ち解けようとゲームの話を振ったら、突然饒舌になったのです。

「最近はまっているのはモンスターハンター。ネットにつなげてプレイヤーが増えるから楽しい」と説明してくれました。これまでのゲームとは違い、同じ時間帯に同じゲームをしている人がいると、オンライン上で出会い一緒に敵と戦うことができると、S君は熱く語りました。

当時、オンラインゲームをやっている生徒はS君以外誰もいませんでした。それと同時に、オンラインゲームは一度はまると抜け出すのが難しくなる、と感じました。それから10年以上の月日が流れ、オンラインゲームはすっかり定着し、認知度も高まっています。

オンラインゲームは手軽に遊べるからこそ注意が必要

では、オンラインゲームのどんな点に注意すればいいのでしょうか。以下に3つのポイントをまとめてみました。

注意点1. 手持ちのゲーム機やスマホ、タブレットですぐに始められる

かつては、プレイステーション2のように、オンラインゲームをするには機器を買い揃える必要がありました。一方、フォートナイトを例にすると、手持ちのスマホやタブレット、パソコン、ニンテンドーSwitch、Xbox、そしてプレイステーションで遊べるという特徴があります。2019年7月現在、シーズン9まで出ています。

注意点2. ゲーム自体が無料なので親もつい許可してしまう

10年前のオンラインゲーム黎明期と異なり、現在主流のオンラインゲームは基本無料です。「ソフトが高いからダメ」とも言えず、無料で周囲で流行っていると親もついOKを出してしまいます。「子供のお友達もみんなやっているし無料だから」と、安直にダウンロードせず、ゲームの内容を事前に確認するようにしたほうがいいでしょう。

注意点3. 課金システムへの理解を深める

ゲーム本体が無料なのに、どうやって開発費を捻出しているか気になりますよね。フォートナイトでは、キャラクターのコスチュームをチェンジしたい時などにお金がかかります。「課金しないと戦闘能力が上がらない」といったことは一切ないので、純粋にゲームを楽しむのであれば課金の必要はありません。ですから、子供が課金したいと言ってきても、「課金しなくても遊べるでしょ」と毅然とした態度で伝えるようにしましょう。

ゲームを始める前のルール作りと厳守がカギ

子供がオンラインゲームを始める時は、ゲーム依存にならないよう家庭でルール作りをして厳守させるようにしましょう。

対策1. プレイ時間厳守とプレイ時間を毎日確認する

オンラインゲームは24時間いつでもプレイでき、ゲームの中では仲間と行動をして敵を倒すので抜け出すことが難しいという特徴があります。そういったことも説明し、必ず家庭で決めた時間になったらゲームを止めるようにしましょう。プレイ時間を毎日確認し、子供に「ゲームは親の管理下にある」ことを意識させることも必要でしょう。

対策2. 子供とゲームの話を共有する

フォートナイトはランキング化されるので、子供のランキングを聞くなどゲームの話を共有するようにしましょう。子供が一方的にやっていると、何をしているのか把握しにくくなります。親がゲームに関心を持っていると分かれば、子供も意見を言いやすくなり、コソコソと課金を試そうとしません。ゲームを許可したのも親なのですから、頭ごなしに子供を叱ったり無関心でいるのは避けましょう。

対策3. ユーチューバーの実況番組閲覧もゲーム時間にカウントする

オンラインゲームを実況中継するユーチューバー(YouTuber)も存在します。また、フォートナイトは人気が高いこともあり、ゲーム攻略などの情報動画もたくさんあります。色々な情報を得ようと、YouTubeを長時間視聴する危険性もあります。ゲーム関連のYouTubeを見る時は、ゲーム時間と同じ扱いにするなど事前に決めておくようにしましょう。

オンラインゲームは依存性が高いと理解する

子供達に浸透しているオンラインゲームは手軽に始められ、無料ということもあり敷居が低くなっています。その反面、飽きのこないような工夫が施されていて、夢中になると止めるのが難しくなります。そういった特徴を理解したうえで、必ず家庭内でルールを決めて守らせるようにすると良いのではないでしょうか。

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