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薬をとるか?母乳をとるか?パニック障害の女性が育児中にぶつかった大きな壁とは

LIMO / 2019年7月22日 17時50分

薬をとるか?母乳をとるか?パニック障害の女性が育児中にぶつかった大きな壁とは

薬をとるか?母乳をとるか?パニック障害の女性が育児中にぶつかった大きな壁とは

【マンガ記事】しらたまママのパニック奮闘記

パニック障害という病気を20年抱え続けながら、出産を経験し、今も育児真っ最中である作者のしらたまママさん。

常に他人に分かるような症状が出ていないことも多いことや、パニック障害という病気についての正しい知識を持っている方も多くはないために、職場や日常生活などで理解されないことも多く、そのことで苦しんでいる方もおられるという現状があります。そして、しらたまママさんもそんな一人。

第6話の今回は薬と授乳の問題について語ります。

第6話:母乳で育てたい

 
 

 

 
 

 

 
 

現在、パニック障害という病気を抱えているしらたまママさんですが、この病気を患ってからの20年間、ずっとパニック発作に苦しんでいた、というわけではありません。実は、症状がだいぶ改善されていた時期もあり、娘さんを妊娠、出産するときには、パニック発作はほとんど収まっていたそうです。しかし出産後に再発し、再びパニック発作が頻繁に起こるようになってしまいました。

病院を受診したところ、先生から提案されたのは投薬治療。「できればミルクに切り替えて、お薬で治療しましょう」という先生の言葉に、当時完全母乳で娘さんを育てていたしらたまママさんは「薬を飲めば症状は治まるし、病気を早く治すことができるかもしれない。でも、そうなると娘を母乳で育てることができなくなる。」と迷います。

悩んで悩んで、時には涙も流しながら悩みぬいて、選んだ結論は「娘が自然に卒乳するまでは母乳で育てる」という選択肢。ただ、全く何もなしにパニック症状をがまんするということは難しいので、漢方を中心とした赤ちゃんに影響のない、弱めのお薬を処方してもらっての授乳生活です。

しかし、やはり処方された薬では効きが弱く、病状が悪化し、発作が多発するようになってしまいました。それでも頑張って母乳育児を続けていましたが、娘さんが2歳になり、「もうそろそろ限界かなあ。意識的に卒乳を考えたほうがいいかも。」と考え始めたときのこと。なんと、娘さんが、自分から自然に卒乳をしてくれたのです!

「今にして思えば、娘はとっくに卒乳の準備はできていたのに、私のほうが娘を離したくなかったのかもしれませんね。だったらもっと早くに授乳をやめて、薬で治療したほうがよかったのかもしれませんが、それでも希望通り、娘に存分に母乳を与えることができたのですから、後悔はしていません。」と、笑顔で語るしらたまママさん。

でも、その一方で、その当時を思い出すと、薬か授乳かで悩んで苦しかった気持ちが一気によみがえり、泣きそうになる自分もいるのだとか。病気とつきあいながらの育児は大変なんだということを実感しつつ、娘さんとの一日一日を大切に過ごしていこうと、あらためて強く思う、しらたまママさんなのでした。

「パニック障害」という病気について今以上に正しい知識が広まり、偏見がなくなればと自身の経験を、わかりやすく語ってくださるしらたまママさん、そんな彼女のリアルな日常や思いについて、今後もお届けしていきます。

ご注意:本記事はパニック障害と診断された方の体験記であり、パニック障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。

【マンガ記事】しらたまママのパニック奮闘記

パニック障害歴20年のベテランで新米ママのしらたまママさんは、パニック障害という病気を抱えながら、出産を経験し、今も育児の真っ最中。病気によって起こる辛いことも、それを乗り越えて楽しく生きようとすることも、全部含めた、しらたまママさんのパニック障害のリアルをお届けしていきます。

これまでのお話

第4話 苦手な場所(https://limo.media/articles/-/11566)

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