「扶養に入る・入らない、どっちがお得?」それぞれのメリットとデメリット
LIMO / 2019年7月23日 12時15分
「扶養に入る・入らない、どっちがお得?」それぞれのメリットとデメリット
「扶養の範囲内で働こうかな、それとももう少し働こうかな?」など、パートで働く主婦で悩まれている方は多いのではないでしょうか。いつもシフトの調整に苦戦している方もいるかもしれません。
でも、扶養に入るということをきちんと理解している自信はありますか?実は、扶養に入ることは経済面だけでなく、様々なメリット・デメリットがあるのです。今回は、扶養に入ることについてご紹介します。
そもそも「扶養に入る」ってどういうこと?
一口に「扶養に入る」といっても、その意味することは「税金面での扶養に入る」と「社会保険面での扶養に入る」の2つがあります。
税金面においては、配偶者控除(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1191.htm)や配偶者特別控除(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1195.htm)の適用を受けることが当たります。夫の扶養に入ると、夫が払う所得税・住民税を計算する段階で配偶者控除や配偶者特別控除が適用され、税金が安くなるのです。控除額に関しては、夫の所得によって異なります。
社会保険面で扶養に入ることは、夫が会社員もしくは公務員の場合に選択肢として挙げられます。条件を満たせば、自分で年金保険料(https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho-hiho/hihokensha1/20141204-01.html)や健康保険料(https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/jigyosho-hiho/hihokensha1/20141204-02.html)を負担せずに国民年金に加入したり、健康保険を利用できたりする仕組みです。
扶養に入るメリット
金銭面での負担が少なくなる
前述した通り、扶養に入ると配偶者控除や配偶者特別控除を受けられたり、自分で年金保険料や健康保険料を負担する必要がなくなったりと、経済面で様々なメリットを受けることができます。
ワーク・ライフ・バランスの両立がしやすい
家族と過ごす時間は、お金では買えないかけがえのないもの。扶養に入る働き方をすることで、プライベートの時間を確保でき、育児や介護と両立しやすくなります。
扶養に入るデメリット
では、デメリットとしてはどのようなことがあるのでしょうか。考えられるものを挙げてみました。
急なライフイベントの変更に対応しにくい
老後資金2,000万円問題などもあり、最近ではお金に対する意識が変わってきた人も多いようです。中には、生涯どのくらいのお金が必要か、そのためには毎年いくら貯金する必要があるのかなど具体的にシミュレーションをしている人もいるかもしれません。
そのシミュレーションをもとに、この時期のお金は十分だから扶養内で働けるなどと考えていると、貯金不足から、病気や事故、介護の前倒しなど急なライフイベントの変更に対応できないことがあります。
養われていることに引け目を感じてしまう
それまでは夫と対等に収入を得てきた人が扶養に入ると、「養われている」ことに引け目を感じてしまうことがあるようです。それまでのように自由にお金を使えないもどかしさに悩む人も多いよう。
仕事に対するモチベーションが保てない
扶養に入ることを考えると、どうしても時間的・業務量的に限界がある仕事を選ばざるを得ないことが多いもの。物足りなさを感じてしまう人もいるでしょう。
中には今はパートだけど、育児や介護が落ち着いたら正社員に戻りたいと考えている人もいるでしょう。しかし、一度非正規になってしまうと、なかなか正社員に戻れない状況に陥ってしまう人も多いのです。
まとめ
扶養に入ることについて紹介してきましたが、それをメリットと感じるか、デメリットと感じるかは人それぞれ。お金に余裕がなくても、家族と過ごす時間を大切にしたいという人もいれば、お金の余裕があるからこそ心にも余裕がうまれると考える人もいるでしょう。また、同じ人でも、子どもが小さいときとある程度大きくなってからでは、感じ方も変わります。
「今、何を大切にしたいのか。長期的な視野で考えたときに、扶養内で働くという選択肢をとっても経済的・心理面で余裕があるのか」を家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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