妊娠〜出産は苦労話のオンパレード! みんなは何が辛かった?
LIMO / 2019年7月23日 10時45分
妊娠〜出産は苦労話のオンパレード! みんなは何が辛かった?
出産時にとてつもない痛みが伴うのは誰にでもイメージしやすいことですが、それだけではなく、妊娠直後からの体の変化や周囲の理解を得られないことで辛い思いをすることがあります。また、妊娠するまでは想像していなかったマイナートラブルに苦しめられることも。出産を経験した人なら思わず「あるある」と思ってしまう妊娠〜出産までの苦労話を紹介していきます。
妊娠初期が辛いのに…妊婦なのに席を譲ってもらえない
一般的に「つわり」は妊娠初期のまだお腹が目立たない時に症状が重いものです。吐き気や気分の悪さに苦しむ中、満員電車に乗って通勤するのは本当に辛いのですが、妊婦と気づいてもらえなかったり、「お腹が小さいから大丈夫でしょ」と誤解から席を譲ってもらえないことがあります。
最近は「マタニティマーク」の認知も広がってはいますが、それを付けていても、気づいてもらえなかったり、見て見ぬ振りをされることも。それどころか、妊婦だと気づかれると、罵声を浴びせられたり、お腹を蹴られたりするかもしれないという恐怖からマタニティマークをつけられない、という人もいるのです。
実際に、コンテンツマーケティングを手掛ける株式会社エコンテが実施したインターネット調査によると、「マタニティマークを身につけていることで不快な思いや身の危険を感じたことがあるか」という質問に対して、「ある」と答えた人は9.7%いたといいます※。小さな命を守る妊婦がそんな思いをするなんてとても悲しいですよね。
※「『マタニティマークは危険』は本当?マタニティマークに関する意識調査」より。妊娠中、または3歳未満の子供がいる母親400人対象(回答数:227)
女の敵は女? 職場での理解が得られない
妊娠中に働く職場でも大変な思いをすることがあります。妊娠・出産経験がない男性に理解がないのは仕方がないと諦めるしかありませんが、同じ女性でなおかつ、妊娠・出産を経験しているのにもかかわらず、「自分の時はそんなに辛くなかったから大げさなんじゃない? 特別扱いするのはずるい!」と妊婦に対して厳しく当たる女性も。
「辛いけど、あの人に迷惑をかけると後でどんなことになるかわからない」と、体調が悪くても休まず無理をしてしまうこともあるでしょう。しかし妊娠の経過は人によって大きく異なり、無理することで切迫早産・流産の可能性もあり大変危険です。
このように経験者から言われてしまうと大きな精神的ストレスになりますが、大切な命を守れるのは妊婦さん本人だけです。体調が悪くてどうしょうもない時は医師に診断書を書いてもらうなどして、しっかり休む環境を作っても良いのではないでしょうか。もちろん、体調が戻ってからはフォローしてくれた方に対する感謝や恩返しは忘れずに。
身体の痒みや足がつるなどのマイナートラブルで夜眠れない
妊娠中はつわり以外にもいろんなマイナートラブルが発生する場合があります。たとえば全身の痒み。妊娠によるホルモンの乱れで一部の人に現れる症状ですが、お腹から全身へと広がり、痒くて眠れないこともあります。医師からは「色素沈着するからなるべく掻かないように」と言われるものの、全身に重度の虫刺されがあるような痒みが何カ月も続くのは、正直陣痛よりも辛いと感じる人もいるそうです。
また、妊婦は足がつりやすいということもあります。血流が悪くなり寝ようとすると足がむずむずしだし、眠りについても足がつって飛び起きるなんてことも。産後は赤ちゃんの授乳があるため、妊娠中はゆっくり眠りたいと思っても、このようなマイナートラブルのせいでなかなかゆっくり休めません。
我を忘れるほどの陣痛の痛み
出産は、「鼻からスイカを出すような痛み」とよく例えられますが、実際は分娩よりも陣痛に苦しむ人が多いのではないでしょうか。実際に陣痛が丸2日続くような難産を経験し、精神状態が崩壊する思いをしたという人もいます。
また、陣痛のあまりの痛さに周囲を気遣う余裕はなく、よく聞くのは夫に暴言を言ってしまうパターン。テニスボールなどで腰を押さえてもらういきみ逃しのサポートが下手だと「そっちじゃねーよ! もっと強く押せ!」などと普段ではありえないような命令口調になってしまい、夫がびっくりして傷ついてしまうこともあるようです。
妻としてもなるべく穏やかな気持ちで赤ちゃんを迎えたいと思っているでしょうが、出産は本当に命がけの行為であるがゆえ、このような暴言も仕方がないかもしれませんね。
おわりに
それぞれ苦労するポイントは千差万別ですが、妊娠〜出産までは想像以上に大変なことのオンパレードです。新しい命の誕生のためとはいえ、我慢することも増え不安やストレスを抱きやすくなります。妊婦さん自身が頑張って乗り越えなければいけないことも多いですが、周囲の人も気遣いを持って妊婦さんに優しく接することのできる社会になることを心から願います。
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