中途入社の不安と対策:異業種から金融業界に転職する場合
LIMO / 2019年7月28日 11時45分
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中途入社の不安と対策:異業種から金融業界に転職する場合
異業種への転職というのはそれだけでとても不安なものです。金融のような高度な専門知識が必要な業界の場合、特に不安に感じるのも仕方ないですよね。そこで今回は、異業種から金融業界に転職するときの不安の種とその対策をご紹介します。
数字に対して苦手意識がある
数字に対して若干苦手意識がある人の中途入社は意外と少なくないのです。たとえば、セールスの能力を買われて営業に配属されたり、法律やマーケティングなどの専門知識を買われて採用されたりした人もいますよね。金融機関ではどの部門にいても数字を見ない日がありません。やはり扱うのがお金なので、どの部署に配属されても数字を扱います。
そのため数字が苦手、計算が不得手だと避けて通ることができない部分もありますので、これを機に数字嫌いを克服しておきましょう。毎日意識的に数字を見ていけば、頭の中ですぐに計算できなくても、電卓があれば計算できるようになりますし、感覚的に「今日は収益や貸付金額の調子がよさそうだ」「今日は調子が悪いな」というようなことは判断できるようになります。数字に弱いという自覚がある人ほど、毎日数字を見るクセをつけましょう。
また、ただ数字を見るのではなく、常に色々な数字と比べることを意識するのが重要です。たとえば前日との比較、前年との比較、平均値を見たり目標値との差を見たりしていると自然に数字の感覚が掴めてきます。数字が見られるようになってきたら、自分で今月の着地数値を出してみたり、目標値到達のための数値を計算してみたりして自分なりに数字を使いこなせるように工夫してみましょう。
ノルマが厳しそう
金融業界の一般的なイメージといえばノルマがキツイとか営業職がキツイというイメージではないでしょうか。どこの会社でもノルマや目標というのは付きものですが、金融業界の場合は特にキツイというイメージがあるようです。
確かに銀行や証券会社の営業担当社員たちは入金金額や買い付け金額などの目標金額が定められており、その金額を達成しない場合にはシビアな評価が下されるものです。ただし、目標金額を上回ると評価してもらえますし高額なボーナスで報いられるのも金融機関の特徴と言えるでしょう。
ノルマがキツイとは言え、きちんと評価される環境にはありますし自分の工夫次第でどうにかなるところではあります。最初は不安かもしれませんが、先輩や上司のアポイントに同行してどんな話し方、どんな説明が相手の心に刺さるのかということを学んでいくといいでしょう。
また、支店配属の場合は特に支店の仲間同士で助け合う文化もありますから最初は焦らずにやればいいのです。支店ごとの評価があって、そのうえで個人評価が加点されるという評価体系になっている場合が多いので、余裕がある人がまだ足りない部分を補うというのもよくあること。とにかく最初は色々な人のセールストークを聞いて、見て、真似てスキルを磨いていきましょう。
経済や金融の知識がなくて不安
異業種から金融業界に転職した人の中には、金融業界特有の動きについていけない時があると言います。たとえば、リーマンショックのような大暴落があると大変な混乱状態になるのはもちろんですが、東日本大震災のような自然災害でも大きな損失が出たりしますよね。
そこまで大きくなくとも、日々上がったり下がったりする日経平均やTOPIXなどの経済指標に左右されながら働くのは結構大変なことです。下がればお客さんの持っている資産も値段が下がって損失が出ている可能性がありますし、そうなるとお客さんも不安になって問い合わせをしてきたり、怒ったりしてしまうのでそのアフターフォローも大変です。
ちょっとした値下がりでも気になるお客さんは当然いますし、きちんと説明しろと言われることもよくあります。自分がしっかり経済の流れを掴んで、いま下がっている理由と今後の見通し、これからどうしていくのかというのを考えておかないと答えられなくなってしまいます。
経済や政治のこと、金融マーケットのことをよくわかっていないとダメだと考えるとかなりハードルが高く感じてしまいますが、自分なりに毎日ニュースを見て考えたり、本を読んだりしていればわかることもたくさんあります。知識がないからとか、経験がないからといって物怖じする必要はありません。
お金にかかわる仕事だからシビア
金融業界は、人の命の次に大事だと言われるお金を預かる仕事。そのために、より確かなコンプライアンス意識や誠実さが求められますし、正確なオペレーションが欠かせないものです。1つの過ちも許されません。信頼が売りの仕事ですから、100%の正確さが求められるものです。そんな業界で仕事をすることに不安を覚える人も多いと思います。
しかし、1つ1つを正確にこなすというのはどんな仕事でも当然重要なこと。緊張感を持ってオペレーションすることは大事ですが、怖がってばかりもいられません。何度も確認すること、他の人とダブルチェックすることを徹底することでミスなくオペレーションを行うことができるようになります。ミスを恐れて行動しないということではなく、ミスをしないでやりきる方法を考えて実行することが大事ですね。
まとめ
いかがでしたか。金融業界に限らず、異業種に転職することは非常に不安が伴うものだと思います。しかし、恐れて前に進まないというのではなく、先輩や上司、同僚などに教えてもらって前進していくようにしましょう。あなたの頑張りが認められる日が来るはずですよ。
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