NOと言えない子どもたち…。親と子どもの「友達」に対する考え方の違いとは
LIMO / 2019年7月29日 10時45分
![NOと言えない子どもたち…。親と子どもの「友達」に対する考え方の違いとは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_12363_0-small.jpg)
NOと言えない子どもたち…。親と子どもの「友達」に対する考え方の違いとは
小学生ともなると、子どもたちはクラスメートとの人間関係で色々悩むことが多くなるようです。友達だと思っていた子が、他の子と仲良さそうに遊んでいる、なかなかグループに打ち解けられない、自分の思いが上手く伝わらない…。
悩み、傷つき、それでも良好な人間関係を構築しよう、と健気に頑張る子どもたちに、親としていったいどんなサポートができるのか?考えてみました。
「友達だから」の考え方の違い
ある日、小学2年生の娘が浮かない顔をして学校から帰ってきました。「どうしたの?」と聞いてみると「私、休み時間は教室でお絵かきしたり、本読んだりしたいんだけど、みんなは外でドッジボールか鬼ごっこをするの。だから毎日私、イヤだけどドッジボールとかしているの」
学校行きたくないな…と呟く娘に筆者は「え~、だったらドッジせずに『私は教室でお絵かきしているね』とお友達に言って、お絵かきしてればいいじゃん」と伝えました。すると、娘はびっくりしたような顔をしてこういうのです。「え?なんで?絶対そんなことできないよ!友達だから、一緒に遊ばなきゃ!」
「いやいや、友達だから、自分のしたいことを優先してもわかってくれるはず」と言う筆者に「友達だからこそ、自分のやりたいことは我慢して、友達のしたいことをするべきだ」と主張する娘。
そういえば自分も小学生の頃、友達に合わせないと…と多少は無理したことがあるな、と思い出した筆者。そのときのしんどい経験から、娘には友達を大切にする優しい心と同じくらい、ひとりでも楽しめる心を養ってほしい、と思っていたのです。
友達に依存してしまうのではなく、自分の意見や意思をしっかりと相手に伝えられる子でいてほしい。しかし、そんな親の気持ちとは裏腹に、娘は少々周りの顔色をうかがってしまうタイプ。友達関係で苦労するだろうな…とうすうす感じてはいましたが、その予感は的中。
「ねぇお母さん、やりたくないことを一緒にするのが友達なのかな?やりたくないなと思っても、その子と一緒にやると楽しくなるのが友達なのかな?わかんなくなってきちゃった」娘が悲しそうにぽつりと告げました。
少しの手助けならOK
仲間やグループの輪に入るため、クラスメートとの良好な関係を構築するため…と、相手に合わせたり、自分の意志よりも相手の意思を尊重したりする。これは女子あるあると言っても過言ではないかもしれません。
まだまだ幼い子どもたちにとって、クラスメートやお友達が社会のすべて。その社会からはみ出してしまい、ひとりになってしまうのはとても恐ろしいこと。
大人になり、真の友情の意味を理解することができ、また友人と信頼関係を構築できたなら「友達だからこそ自分の意思をしっかりと述べ、イヤなことはイヤ、と言っても大丈夫」
と思えるでしょうが、まだまだ友達についての定義が曖昧な子どもたちは、「NO」と言うことで相手が気分を害し、友達関係にヒビが入ってしまったら…と考えてしまいがち。
確かに大人でも、友達の誘いや提案を断るのは勇気がいる場合がありますものね。子どもにとってはとてつもなく勇気のいる行為なのでしょう。それなのに、「友達だったらNOと言っても大丈夫」とアドバイスするのは乱暴だったな…と筆者は反省しました。
「したくないことは、したくない、と言っていいんだよ。我慢して付き合わなきゃいけないってことはないんだよ」ということを教えると同時に、「ひとりでお絵かきしたかったら、ひとりでお絵かきしてもいいんだよ。ひとりでいるってことは寂しいってことじゃないよ」ということを娘に伝えた筆者。
「確かに、お友達に、『NO』を伝えるのは勇気がいること。でも、それはこれからの人生で必要な勇気。頑張って、『今日は私、ドッジじゃなくてお絵かきしたい気分なの』って正直に話してごらん」というと、娘は納得したようでした。
合わない友達と一緒にいるくらいなら、ひとりで過ごす方を選べるようになるのは、きっとこれから。色々な人間関係を経験してからの話なのでしょう。
あまり親が介入しすぎるのはよくないとは思いますが、どうすればいいか、親がちょっぴり手助けしてあげるのはアリなのかな、と筆者は考えた次第です。
優しくて強い子であってほしい
親の理想は、周りの人に愛され、いじめなんて皆無の世界で過ごし、友達と上手く付き合いながらもひとりの時間も充実できる子。我が子が人間関係で胸を痛めたり、頭を悩ませたりしているのを見るのは心苦しいものです。
ときに親にしてみれば、「そんなこと、簡単に解決できるのに…」という問題で、子どもたちは嘆き悲しんでいることがあります。しかし、私たち大人が解決できるのは、経験値があるからこそ。
ほんのちょっぴり親からサポートしてもらいながら、子どもたちは色々な経験をして、人間関係のなんたるかを学んでいくのでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「発表が嫌」「友達が少ない」内向的な子にNGな言葉 「内向的な子」の自信を失わせるときもある
東洋経済オンライン / 2024年7月13日 19時0分
-
「子どもから信頼される親」がしている話の聞き方 能動的な聞き方ならば子どもは心を開きやすい
東洋経済オンライン / 2024年7月11日 16時0分
-
親がわかっていない子どもが「心を閉ざす」言葉 よかれと思って言ったことが子を傷つける
東洋経済オンライン / 2024年7月5日 16時0分
-
「お宅と違ってウチの子なんか…」謙遜のつもりで人前で娘を貶す母に読者は「親に同じことされた」
Woman.excite / 2024年6月22日 16時0分
-
「ノーン触っちゃだめ!」スイスの3歳児が性教育で教わった4つの大事なこととは?読者の悩みの声も
Woman.excite / 2024年6月21日 16時0分
ランキング
-
1大谷翔平&真美子さんのレッドカーペット中継に… 人気アイドルが「思いっきり映ってる」と話題
Sirabee / 2024年7月18日 15時40分
-
2「縁起の良い数字」のナンバープレートとは? “13種類”の人気番号ってなに? 「358」の気になる意味は?
くるまのニュース / 2024年7月19日 21時10分
-
3もうメンタルが崩壊しそう…最高月収60万円だった「65歳・元大手金融のサラリーマン」、定年後のハローワークで受けた屈辱
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月15日 7時15分
-
4「ダメ、ぜったい!」 暑い日の車内に「置きっぱなし」は超危険! 「爆発」の可能性も…! 放置したらいけないものとは?
くるまのニュース / 2024年7月20日 7時10分
-
5パスポート保有率17%の日本人に「海外旅行」は高嶺の花なのか? 空港関係者らに聞いてみた
オールアバウト / 2024年7月19日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)