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年収350万円で貯蓄1000万円を本気で目指す!成功した女性の貯蓄法とは

LIMO / 2019年8月4日 19時15分

年収350万円で貯蓄1000万円を本気で目指す!成功した女性の貯蓄法とは

年収350万円で貯蓄1000万円を本気で目指す!成功した女性の貯蓄法とは

1000万円の貯金があったらどんなことに使いたいですか?「子どもの教育資金」や「万が一のための蓄え」に回したいと考える人も多いかもしれませんね。老後資金にしたい人もいるでしょう。

この記事では年収350万円の人が本気で1000万円貯める方法について考えていきます。

実際の貯蓄額はどのくらい?

年収350万円の世帯では実際にどのくらい貯蓄しているのでしょうか。

総務省統計局が2019年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20180&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000031821252&result_back=1)」によると、2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高(平均値)は下記のようになっています。(「2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高」の表を参照)

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2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高(出典:総務省統計局の資料を参考に編集部作成)

この結果をみると、2人以上の勤労者世帯では年収350万円前後で700万円程度の貯蓄ができていることがわかりますね。

一方、単身世帯は厳しい状況に置かれています。

単身世帯の年収別貯蓄額について知るために、金融広報中央委員会が2018年に公表した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果」をみていきましょう。(「単身世帯の年間収入別金融資産保有額」の表を参照)

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単身世帯の年間収入別金融資産保有額(出典:金融広報中央委員会の資料を参考に編集部作成)

本調査では、預貯金のみを保有し、かつ「運用または将来の備え」がゼロの世帯を「金融資産なし世帯」と定義しています。年収300万円未満世帯の44.5%が「金融資産なし世帯」です。

金融資産を保有している世帯のみを対象にした場合では、年収階級300~500万円未満の世帯で金融資産保有額が1025万円に達しています。一方、データを降順または昇順に並べたときにちょうど真ん中にくる中央値は363万円です。

年収が同程度でも貯蓄ができる人とそうでない人がいることがわかりますね。

単身世帯ではお金の使い道を自分の意思だけで決められるケースが多く、その分誘惑に弱くなりがちです。これまで貯金をしたことのない単身者が1000万円貯める際には、貯金のノウハウと本気さが求められるかもしれません。

年収350万円で1000万円貯めた例をご紹介

ここで、年収350万円の女性社員が1000万円貯めた例を紹介します。自分のケースと比べてみると、1000万円貯めるための具体的なお金の使い方が見えてくるでしょう。(「年収350万円の女性社員が1000万円貯めた例」の表を参照)

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年収350万円の女性社員が1000万円貯めた例(出典:編集部作成)

彼女の月収は24万円。ボーナスとして31万円を年2回支給されています。月収のうち5万円を貯金に、3万円を投資に充てていました。

ボーナス月には毎回20万円ほどの金融商品を買って投資。1年あたり136万円を投資や貯金に回していたことになります。

単純に136万円を全額貯金に回したとしても、8年ほどで1000万円貯められる計算です。より短期間に1000万円貯めたいなら、資産運用で元手を増やすという視点が必要になってくるでしょう。

次に彼女の1カ月あたりの家計収支についてみていきます。

24万円から貯金・投資分の8万円を差し引くと残りは16万円です。

ボーナス62万円から投資分40万円を差し引いた22万円を家計に回すと少し余裕が生まれます。ボーナス分は1カ月あたり約1万8000円となり、毎月の生活費は約17万8000円ほど。(「女性社員の1カ月あたりの家計収支」の表を参照)

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女性社員の1カ月あたりの家計収支(出典:編集部作成)

彼女はこのうち5万円を財布に入れて、被服費や美容費、娯楽費、交際費などをまかなっていました。

2019年に総務省統計局が公表した「家計調査報告 家計収支編2018年(平成30年)平均結果の概要(単身世帯)」によると、単身世帯(平均年齢59.3歳)の消費支出は月額約16万円程度です。

単身世帯における10大費目別消費支出の月平均額を下記に掲載します。(「単身世帯の10大費目別消費支出 月平均額」の表を参照)

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単身世帯の10大費目別消費支出 月平均額(出典:総務省統計局の資料を参考に編集部作成)

16万円で生活費をやりくりするポイントは、高額になりがちな住居費をできるだけ抑えることにあるでしょう。

表を見ると、家賃が2~3万円ほどということになりますが、都内での実現は難しいかもしれません。社宅や実家暮らしであれば可能ですが、そのような恵まれた環境の人はごくわずか。

シェアハウスの活用や家賃以外の固定費の見直し、こまめな節約など、少しでも多く貯蓄へ充てる工夫をしてみてください。

1000万円貯めるためのモチベーションをどう保つ?

貯金のモチベーションを保つうえで最も大切なのは「何のために」「いつまで」1000万円貯めるのかという目標を明確にすることです。

はっきりした目標がないまま1000万円を貯めるのは容易ではありません。何か欲しいものが出てきたときに、それを我慢する理由が見つけにくくなるからです。明確な目標があれば、今欲しいものと貯金のどちらが大切なのかを比べられます。

年収350万円の2人以上世帯で700万円程度の貯蓄ができているのも、「子どものため」「家族のため」という確かな目標があるからなのかもしれません。

短期目標を立てよう

大きな目標を達成するコツの1つに、中間目標や短期目標を上手に活用することが挙げられます。

最初は「少し頑張れば達成できそうだ」という目標を設定してみましょう。小さな成功体験を積み重ねていくうちに、「自分にも貯金ができる」という自信や貯金グセが身についてきます。

失敗を次に活かす

目標が達成できなかったときは、その原因を洗い出しましょう。飲み会が多すぎたことが原因なら、翌月は減らすように意識します。ストレスがたまりすぎていると感じた場合は、目標金額を下げることも検討しましょう。大きな目標を達成するためには、モチベーションを保ち続けることが非常に重要です。

最初に設定した目標がクリアできたら、次は目標をワンステップ上げてみます。これを繰り返していけば最終目標を達成することも夢ではありません。

銀行口座を賢く活用する

お金が貯まりやすい人は、銀行口座の使い方も工夫しています。銀行口座を複数用意して、貯金の目的ごとに分けて利用している人も少なくありません。

例を挙げてみましょう。(「銀行口座の使い分けの例」の表を参照)

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銀行口座の使い分けの例(出典:編集部作成)

貯金用口座を作っておけば、その口座の残高をチェックするだけで目標がどの程度達成できたのかがわかります。1つの口座だけを使って生活していると、口座に入っているお金が貯金なのか将来の引き落としに必要な資金なのかを区別できません。

インターネットバンキングの利用も検討してみる

インターネットバンキングを使えば、スマートフォン(スマホ)アプリでいつでも口座の残高や入出金履歴をチェックできます。

インターネットバンキングとは、パソコンやスマホから残高照会や入出金明細照会、振込や定期預金などができる銀行のインターネットサービスです。わざわざATMや銀行に足を運ぶ必要がないので便利です。

場所や時間を問わずに「貯金がどのくらい貯まったのか」を確認できるので、モチベーションを保つのにも役立つでしょう。貯金が増えてくると、アプリで残高を見るのが楽しみになってくるかもしれませんね。

自分のペースで貯蓄を始めよう

年収350万円の人が1000万円貯める道筋をイメージできたでしょうか。貯蓄を成功させるうえで、最も大切なことは目標の明確化とモチベーションの維持です。自分に合った目標を定めたら貯金用口座を作って、自分のペースで貯金を始めてみませんか。

【参考】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果」知るぽると
「家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)平均結果の概要(単身世帯)」総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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