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待機児童はむしろ増える!?保育園無償化の問題点とは

LIMO / 2019年8月6日 11時45分

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待機児童はむしろ増える!?保育園無償化の問題点とは

育児をしながら働いている女性にとって、保育園は非常にありがたい存在ですよね。2019年10月から幼児教育や保育園が無償化されることにより、経済的にも助かるようになるでしょう。

これに伴い、母親たちの働きやすさも改善するのでしょうか。保育園無償化の問題点も踏まえながら、働く母親たちの課題や悩みをみていきましょう。

保育園無償化の問題点

無償化と聞くとメリットしかないように感じますが、「待機児童の増加」への影響も忘れてはなりません。保育園を新設する、幼稚園で子ども園を設置するといった動きが見られるものの、まだまだ待機児童はたくさん存在します。無償化に伴い、「保育園に預けて働きたい」と思う人も増えるでしょう。

母親が育休中なら入所しやすいものの、求職中なら入所が厳しい地域も少なくありません。働く意志があっても、無償化の恩恵を受けにくい状態になってしまうでしょう。

「だったら幼稚園の延長保育を利用すればいい」と思っても、保育園に比べると利用時間が短い、補助に上限があるといった壁があります。バリバリ働きたい人にとっては、やはり保育園のほうがメリットを得られるといえるでしょう。

復職後に「マミートラック」が待ち受けているかも

「無事に保育園が決まり、これで思いっきり働けるぞ」と意気込んで復職したら、以前とは違う負担の少ない仕事ばかり任された…というケースも珍しくありません。これは、いわゆる「マミートラック」。働いている母親が、昇進や昇給のコースから外されることを意味しています。

マミートラックは、働く女性への理解が乏しい職場にみられる傾向があります。ただし、すべてのケースに悪意があるとは限りません。「負担を減らした方が本人のためになるだろう」という判断が、結果的にマミートラックになったというパターンもあるようです。

こういった状況は、「収入を減らしたくない」「以前と同じような働き方をしたい」と思っている女性にとって辛い状況かもしれません。しかし、「逆にマミートラックを利用する」という考え方もできます。

「時間に余裕ができた分、スキルアップに取り組もう」「今のうちは子どもとの時間を大切にしよう」と思うと、デメリットばかりではないと捉えられるはず。マイナス面だけでなく、仕事の負担が減るメリットも考えてみましょう。

働く母親たちの苦悩

保育園に子どもを預けながら働いていると、さまざまなトラブルが発生することも。そこで、実際に起きた事例をいくつかご紹介しましょう。

・「保育園に入園した直後、子どもがロタウイルスに感染してしまいました。その日は、育休明けの前日。結局、復職1日目から仕事を休むことになりました」

・「病児保育シッターに入会しようとしたら、希望者殺到により入会待ちの状態に。子どもが感染症にかかったとき、職場に次は『いつ出勤できるの?』と聞かれても答えられませんでした」

・「何度も保育園から『熱があるので迎えに来てください』と呼び出されました。回数を数えてみると、なんと1年間で14回!これでも、周囲と比べると少ない方だと感じます」

・「子どもが保育園で感染症にかかり、私まで感染することが多かったです。体調不良でも家事や育児をしなければならず、もう大変でした」

まとめ

待機児童やマミートラック、保育園からの呼び出しなど、育児をしながら働く女性には多くの壁が立ちはだかっています。保育園が無償化になったとはいえ、まだまだ課題は残っているといえるでしょう。

このような母親たちの負担を少しでも和らげるには、職場やパートナーといった周囲の理解が必要不可欠です。周りとのコミュニケーションをとりながら、働きやすい環境を整えていきましょう。

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