お盆で実感。実家や義実家と離れれば「自分らしい子育て」ができる!
LIMO / 2019年8月20日 10時15分

お盆で実感。実家や義実家と離れれば「自分らしい子育て」ができる!
核家族になり、昔と違って祖父母や親戚に囲まれて子育てができない現代。身近に育児の相談相手もおらず、孤育てともいわれていますよね。
一見ネックのように思える現代育児ですが、お盆に帰省してみて、身近に祖父母がいないからこそ自分らしい育児ができるメリットを実感しました。
どちらの言うことを聞けばいい?
お盆前、実家や義実家に帰省した筆者。実家は、両親ともに勉強第一という風習。子どもの勉強をきちんと見てあげているのか、毎日何時頃勉強しているのか、成績表はどうだったかなど、親である私もチェックされました。
子どもに勉強させてあげたいとは思うものの、仕事や家事に疲れ、宿題を見たりドリルの丸付けをすることがおざなり気味だった私。イタいところを突かれたと思いながら、普段以上に子どもたちの勉強を見る勉強モードになりました。
一方の義実家は、スポーツ一家。義父も義母もスポーツ大好きで、子どもも運動ができるのが一番という考え。日頃どれだけ運動や散歩をさせているかや、食生活について、筋肉に関係しそうなことは何かと指摘を受けます。
そうすると今度は筆者もスポーツモードに入り、帰宅後は「食事には良質なタンパク質を」「筋肉のために散歩を」と張り切ります。
そうして2~3日経ち、「一体どっちの言うことを聞けばいいの?」と頭の中がごちゃごちゃになるのです。
一緒にいると「祖父母の言いなり育児」に
帰宅して1週間もすれば、自分のペースでの育児に変わります。核家族・ワンオペ育児・共働きの生活で、1番大切にしているのは「子どもの話をよく聞いてあげる」と「1日1回は抱きしめる」こと。質素でも自炊し、遅れつつも勉強をみれば、あとは何とかなる!と、”ゆるモード”でないと生活が回りません。
そうして帰省した後いつも思うのが、「あのままずっと一緒だと、自分らしい育児ができなかった」ということ。
自分なりの価値観を持ってはいるつもりですが、年長者に強く意見された場合に自分を貫くのは日本ではまだまだ難しいところがあります。「育児とは、夫婦とはこういうものだ」と言われると、逆らい難いもの。特に義実家というアウェーの場では、どうしても立場が弱くなります。
たとえば授乳一つとっても、「絶対母乳にすべき」という人もいれば、「ミルクの方が効率的」と考える人もいますし、「1歳で断乳」という人もいれば、「子どもが満足するまであげる」人もいます。
どれが正解というわけでなく、「自分はどうするか」が大切なのですが、祖父母は彼らなりの正解を良かれと思って主張するもの。そういう意味では、離れているからこそ自分らしい育児ができる時代になったと、プラスに感じています。
自分らしい育児のメリット
「『自分らしい』って、育児初心者なのに?」という意見もあるでしょう。ただ祖父母の言いなりでは、同じ育児を2代連続で続けるというデメリットもあります。
この世には、完璧な親は存在しません。誰しも長所と短所があるもの。子ども時代、「自分の親のこういうところは良くないから、自分が親になったら気を付けよう」と思ったことのある方もいるでしょう。同じ育児を2代連続で続ければ、短所部分がなおりません。
また、祖父母の言いなりでは、親も自立できません。「自分らしい育児」をするためには、自分の頭と体と心で考えて判断する必要がありますし、責任も伴います。
自分らしい育児をしてこそ、子育ての仕方も変化しますし、親も自立するでしょう。
自分らしい育児の心得3つ
核家族で自分らしい育児ができるようになったからこそ、心得ておくべきこともあります。
まずは「周りに頼る」こと。育児について知識・経験ともにゼロの状態からのスタートですから、気軽にプロを頼りましょう。保健師、保育士、小児科医といったプロに相談することは、現代育児では必須です。時には相性が合わない場合もあるので、自分に合う相談先を見つけておくと良いでしょう。
夫を育児のパートナーにすることも必要です。子どものことについて、1番分かり合えるのは夫。小さなことでも話したり相談し、巻き込んでいきましょう。児童館などに行き、他のママと一言二言でも会話をすることも、気分転換になります。
情報があふれる世の中だからこそ、自ら「情報の取捨選択」をすることも大切です。ただこれはある程度経験も必要で、特に1人目育児中は難しいところ。プロの意見を頼りにしつつ、経験を重ねながら、自分はどう思うか自問自答を重ねる必要があります。
3つ目に大切なのが、「自己コントロール」。1人で全て抱え込んでしまい、苦しんだ経験が筆者にはあります。一歩離れて客観的に自分を観察し、「疲れているな」と思えば一時保育を利用したり、今日は何もしない、という日を作る必要があります。誰も言ってくれないからこそ、「休憩」を自らこまめにとるのです。
核家族の子育てのデメリットばかり注目される現代ですが、より個人が自立と責任を求められると考えれば、良い面もあります。祖父母の意見もすべてを否定するわけではなく、良いものは積極的に取り入れていく。そうして自分らしい育児ができる、良い時代になっていると感じています。
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