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「最近の若者は」と言うけれど…若者の親切心を踏みにじる大人の残念な行動

LIMO / 2019年8月26日 20時20分

「最近の若者は」と言うけれど…若者の親切心を踏みにじる大人の残念な行動

「最近の若者は」と言うけれど…若者の親切心を踏みにじる大人の残念な行動

新入社員の非常識や凶悪な少年事件、バカッター騒ぎなど、ニュースやインターネットでは、つい「最近の若者は…」と言いたくなるような情報があふれています。しかし、「若者」と呼ばれる世代から多くの親切を受けて何度も感動した経験を持つ筆者としては、「最近の若者は…」と、ひとまとめにしてほしくないという強い思いがあります。

そこで今回は、筆者が若者世代から受けた多くの親切のほか、若者の親切心を無にしてしまう世の中の事件や対応についてまとめてみました。

心やさしい若者たちに感動した経験

筆者を追い越してドアを開けてくれた高校生たち

途中で子供が寝てしまったものの、どうしてもショッピングビルへ行く用事があったため、子供を抱いてビルへ向かっていた日のことです。

そのビルは二重扉になっていて、内側は自動ドアなのに、外側は手動で手前に引くタイプのドアでした。子供を抱き、両腕にはカバンや子供の荷物などを引っ掛けていた筆者は、目の前の手動ドアをどうやって開けようかと考えながら一歩ずつ近づいていました。

そんな筆者を、後ろから高校生たちが速足で追い越し……なんと、サッと目の前のドアを開けてくれたのです。

「え…?」と、思わずキョトンとしている筆者に高校生たちは、「開けるの大変そうだったので」「どうぞ」と口々に言ってくれました。

思わず、感動してあふれそうになる涙を堪えながら、「ありがとう!」と心を込めて精一杯お礼を言いましたが、言葉では伝えきれないほどの感動をもらったと思っています。

目の前で将棋倒しになった自転車を起して整頓した高校生たち

その日は、突然強い風が吹いてくるような日でした。

筆者が子供を抱いて歩いていたとき、ショッピングビルの前に整列して止められていた自転車が、吹いてきた突風にあおられ将棋倒し状態になりました。

次の瞬間、近くにいた複数の高校生たちがスッと自転車を起こし、元のように整列させたのです。それはもう、あっという間の出来事で、反射的に手伝うことができなかった自分自身を恥ずかしく思いました。

子供に商品を手渡してくれた制服着用のお姉さん

小学生の娘と一緒に買い物へ出かけたときのこと。

あまり広くない店内だったことや毎日のように通っていた店舗だったこともあり、私はトイレ、娘は先に店内を見たいということで、いったん離れることになりました。

トイレを済まし、子供がよく行くお菓子コーナーへ向かったところ、娘では手の届かない位置にあるはずの飲料がカゴに入っていたのです。

事情を聞くと、飲料コーナーで商品を取ろうと背伸びをしていたところ、制服を着たお姉さんが商品を取って手渡してくれたとのこと。

お姉さんの気遣いをとても嬉しく感じましたし、「あんな、やさしいお姉さんになりたい」と娘が言うなど、素敵な連鎖を起こしてくれたお姉さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

自動販売機のボタンを押してくれた若いお兄さん

頭が痛く、昼間にうっかり眠ってしまった日のことです。

玄関のカギはきちんと閉めていたのに、当時5歳だった息子が小銭を握りしめてカギを開け、家から数メートルのところにある自動販売機でジュースを購入してきたことがありました。

本当にゾッとしましたが、どうやって自動販売機のジュースを購入したのかも気になりました。とても背が低かった息子は、どう背伸びをしても自動販売機のボタンを押すことはできなかったからです。

事情を聞いてみると、ボタンが届かず泣いていた息子に、トビ職風(服装などを子供に尋ねて推測)の若いお兄さんが「何が欲しい?」と声をかけ、抱っこをしてボタンを押すのを手伝ってくれたそうです。

息子が大きくなったいまも、息子・筆者ともに昨日のことのように思い出し、とても感謝しています。

若者の親切心を無にしてしまう大人の行動

ケガ人を装ってわいせつ行為をする卑劣な大人

29歳の男がケガ人を装って倒れ込み、介抱しようとした女子高生などに抱きついたり、下着の中に手を入れたりするなど、わいせつな行為をした事件があったといいます。容疑者の男性もギリギリ若い世代と呼ばれる年齢かもしれませんが、このような行為は助けようとした若い人の親切心を踏みにじるものです。

親切心を仇で返すような大人にはそれ相応の罰が必要だと思いますし、若い人たちが理不尽なことに巻き込まれていないか、目を光らせておく必要もありそうです。

「ありがとう」と言えない残念な大人

中学生がバスで席を譲ろうとしたところ、「ふざけるな」と怒鳴られたばかりか、嫌味まで言われてしまったというニュースもありました。これは朝日新聞に届いた投書について伝えられたものですが、バスや電車で席を譲ろうとして怒られたり嫌味を言われたりするケースは、意外と身近にあります。

筆者の息子が電車に乗って塾へ向かう途中、お年寄りの人が乗ってきたため席を譲ろうとしたところ「まだ、そんな年じゃない!」と不機嫌そうに言い放たれたようで、塾から帰って来るなり、「もう、絶対に席は譲らない!」と泣きじゃくっていました。

また、ママ友の子供さんも同じような体験をしたそうで、意外と子供たちの親切心を削ぐような対応をする大人が多いことに愕然としています。

子供たちを含む若い世代の人たちがしてくれた親切に甘え、「ありがとう」とお礼を伝えることも、一人前の若者を育てるために最低限必要な大人のマナーと言えるのではないでしょうか。

おわりに

ニュースやインターネットでは、若い世代の人たちの残念な情報を目にする機会が多く、つい「最近の若者は…」と言ってしまう人も少なくないようです。しかし、今回の記事で紹介したように、若い世代の人たちの親切な行動も少なくありません。

若者の親切心を無にする世の中の事件や対応も多いため、「最近の若者は…」と言う前にまず、若い世代を育てる私たち自身が行動を振り返り、若い世代に恥じない振る舞いを心がけたいものです。

【参考】
けが人装い介抱した女性にわいせつ行為の男を逮捕(exciteニュース)
席譲ったら「ふざけるな」と激怒される 「モンスター老人」巡る投書が大反響(J-CASTニュース)

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