共働きで「後悔した」vs.「よかった」 3組の夫婦がそう感じる理由
LIMO / 2019年8月25日 21時15分
共働きで「後悔した」vs.「よかった」 3組の夫婦がそう感じる理由
共働き世帯が専業主婦世帯を上回るようになって約20年。特に2010年以降は共働き世帯の増加が加速しています(参考:総務省「労働力調査」)。経済的な必要性から共働きをしている家庭が多いでしょうが、そこにはメリットだけでなくデメリットもあるようです。今回は、共働き夫婦3組に聞いた「共働きを後悔したこと」「共働きでよかったこと」をご紹介します。
子どもの迎えで喧嘩になってしまうこと
IT企業に勤めるAさん夫婦は、いつも子どものお迎えで喧嘩になるのだそう。これについては、もはや共働き夫婦あるあるとも言えるかもしれません。子どもの朝晩の送り迎えでも同じことですが、とりわけ厄介なのは子どもがケガや病気をしたときのこと。保育園から急に連絡が来て、お迎えの要請に対応することになります。
小さい子どもというのは本当にすぐに体調を崩したり、ケガをすることが多いもの。こればっかりは本当にどうしようもないことなのですが、困ってしまうのはママとパパ。どちらが迎えに行くか相談しなければなりません。
Aさんの場合は、自身が管理職であることから重要な会議も多く、あまり時間がありません。それで旦那さんにお願いすることもあるようなのですが、旦那さんから都合がつかないと返される場合は自分の時間をなんとか工面してお迎えにいく必要があります。そこでちょっとした口喧嘩になってしまうこともあるのだそう。
「夫があまり協力的ではないように感じる」と漏らすAさん。実際お迎えはほとんどAさんなのだと言います。「これで喧嘩になると、子どものことを厄介だと思っているようで本当に申し訳ないし、あまり譲る気がない夫にも腹が立ってしまい『共働きって大変だな』とつくづく感じる」とのことでした。
お互いに仕事のストレスを家庭に持ち込むこと
次は金融業界で働くBさん。Bさんは医療系で働く奥さんと共働きです。しかし、夫婦ともストレスの多い職場で働いていることもあって、時々家庭内がギスギスしてしまうことがあると感じているようです。「お互いに仕事のストレスをぶつけ合っている感じ」というBさん。奥さんは子育てのために時短勤務で働いているのですが、それでも通常勤務の1時間短いだけなのに子育ても家事もがんばってくれているとは思っているのだそう。
しかしどうしても、帰宅後にストレスのぶつけ合いになったり、仕事の話から口喧嘩になったりすることがある様子。Bさんの同僚や先輩、上司はほとんどが専業主婦家庭で、そういう人たちに「奥さんはやっぱり仕事していない分ストレスがなくて、いつも穏やかだよ」とか「夫婦喧嘩なんてしたことない」という話を聞くたびに、専業主婦家庭との違いを感じると言います。
お金が貯まっていくペースが速いこと
2人とも証券会社で働くCさん夫婦は、お互いに共働きであることに満足していると言います。その最大の理由はズバリお金が貯まるペースが速いから。ダブルインカムであるうえに、2人とも比較的お給料水準の高い証券会社で働いているということもあって、かなり家計には余裕があるのだそう。
そのおかげで将来に向けた貯蓄ができるし、子どもに「お金がないから、コレはダメ」と習い事や進路を狭めなくていいということが、Cさんにとっては大きな価値なのだと言います。
「専業主婦(夫)の家庭もいいと思うけど、結局稼いでいる方に何かあったら大変」とCさんは言います。確かに、専業主婦(夫)家庭の場合はお給料を稼いでくる人に何かあったときに大変ですよね。また、「自分が親に『ウチはお金がないの』と言われていろんなことを我慢したことがあったから、そうはなりたくない」というCさんの強い思いがありました。
やりたいことをやっているからイキイキしていること
こちらもCさんからのコメントですが、お互い、やりたいことを仕事にしているために毎日が刺激的でイキイキと生活できるのだと言います。「妻も毎日楽しそうで、お互い話題が尽きない。仕事の話も『わかる、わかる』って頷きながら訊くこともできるし、悩んだことがあったら相談もできる」と話してくれました。
確かにお互いに仕事をしていて、仕事を楽しんでいると毎日にハリが出てきますよね。家の中にこもって子どもの世話をするのが好きな人もいますが、外に出て色んな人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのが好きな人もいます。人それぞれでどちらがいい、悪いという話では当然なく、自分の性格に合った生き方ができればいいですよね。
まとめ
共働きと専業主婦(夫)、どちらがいいという話ではなく、大切なのは自分たち家族に合った暮らし方を選ぶこと。そうでないとフラストレーションがたまり、夫婦の関係だけでなく子どもにも影響が及んでしまいます。ストレスの少ない生き方ができるよう、お互いの不満や希望をオープンに話し合えるようになるといいですね。
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