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優先席、あなたは空いていたら座りますか?

LIMO / 2019年8月28日 11時30分

優先席、あなたは空いていたら座りますか?

優先席、あなたは空いていたら座りますか?

ビジネス、今日のひとネタ

電車やバスなどの公共交通機関の多くには、高齢者や体の不自由な人、妊婦や小さい子連れの人などの着席が優先される「優先席」が設置されています。電車やバスの中で、優先席が空いているとき、あなたは「座る派」ですか、「座らない派」ですか? マイナビニュースが、通勤で列車を利用する同ニュースの会員登録者812人を対象に行ったアンケートでは、「座らない」と答えた人は43.7%、「ときどき座る」は42.7%、「よく座る」は13.5%という結果になりました。

「座らない」と「ときどき座る」があまり変わらない割合になったことからもわかるように、優先席に関しては、さまざまな意見があるようです。この記事では、優先席に関してのそれら多様な意見の一端を紹介します。

優先席が空いてたら、座る? 座らない?

優先席が空いていたら、あなたは座りますか? 特に障害などを持っているわけではない健常者が優先席に座ることについては多くの意見があり、「私は座りません」という意見ひとつをとっても、次のようにいろんな声が寄せられています。

「優先席は、空いているからって座っていい席じゃない」
「なんとなく座ってはいけない感じがする」
「優先されるべき人が来た時に譲るの面倒くさいし最初から立っていたほうが楽」

優先席は、障害を持っている人や、けが人、妊婦、小さい子連れの親、高齢者の方など、「体の不自由な人だけが座る席」と考える人が多く、たとえ優先席が空いていても座らず、立っている人が多いようです。一方で、

「優先席ってあくまで優先だから、空いてたら僕は座る」
「譲るべき人がきたら譲ればいいのでは?」

という人もいます。

日本民営鉄道協会が、「乗りものニュース」の取材に対して「 各事業者の見解があると思いますので 一概には言えませんが」と前置きした上で答えたところによると、優先席は「 席が埋まっているときに、必要とされる方に対して積極的に譲るべき席」ではないかとの見方でした。もちろん、優先席に健常者が座ること自体が禁止されているわけではないので、優先席が空いているのであれば座るという人もいます。

混んでるんだから臨機応変に行動してよ!

電車やバスの中がわりと混雑しているにもかかわらず、優先席だけが空いているという現象もよく見受けられます。それについては、こんな声が上がっています。

「混んでいる中で、優先席の前をふさがれて移動がしにくかった、座ればいいのに」
「混んでいる時には優先席も座ったほうが多く乗れるのに」
「混んでいるのに座らないのは迷惑」

このように、もし優先席が埋まれば、少しは混雑状況が緩和されたり、通路が通りやすくなったりするのではないかと思っている人が多いようです。優先席は、周りの目を気にして、あるいはトラブルを恐れて座らない人も多くいるようですが、混み具合などによっては、臨機応変に座るという行動も必要なのかもしれません。

体調が悪いから座っていたのに……

その一方で、はた目にはわからないような疾患を抱えている人や体調が悪い人が優先席に座っていて、年配の方に「優先席に座るな!」と言われたという体験をすることも多々あるそうです。ネット上には、たとえば次のような嘆きが上がっています。

「体調悪くて優先席に座っていたのに、年配の人に怒鳴られた」

また、Twitterに投稿されたある女性の体験談が話題になっています。

「ちょっと顔色悪いお姉さんが優先席に座ってて、おばさんが「あなた、優先席に座って携帯触ってるくらいなら席譲りなさいよ」って言ったら、お姉さんいきなり泣き出して「マタニティマーク付けたらお腹殴られるから付けない方が良いって言われて、働かなきゃいけないから、出勤して、気分悪くて、忙しい所早退させて貰って、座れたのがここの席しか無くて、私、どうしたらいいんですか!?」って叫んでて、何か、私も泣きそうになった…」

症状は目に見えなくても、優先席に座っている若者の中には、体調不良や病気などの事情がある人もいるかもしれません。上のツイートでも少し触れられている「マタニティマークをつけた人への暴力」などは論外ですが、特に体調が悪くないのにもかかわらず、優先席に堂々と座って音楽を聴いたり、年配の方や妊婦が乗ってきたのに寝たふりをして譲らなかったりする人も多くいます。そういう人たちが必要な人に席を譲るようになれば、本当に体調の悪い若者が座っていても、文句をいわれることは少なくなるのかもしれません。

優先席は、思いやりのある社会を目指す一環として設置されたものだそうです。相手の気持ちや立場をくみ取って、臨機応変に行動することで、体の不自由な方や妊婦、子連れの人たちにとっても、また健常者にとっても、さらに生きやすい社会になるのではないでしょうか。

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