うちの子ってもしかして「発達障害」?~5歳で「ADHD」と診断された我が家の息子の場合~
LIMO / 2019年8月31日 21時10分

うちの子ってもしかして「発達障害」?~5歳で「ADHD」と診断された我が家の息子の場合~
「発達障害者支援法」によると、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定められています。
しかし、自閉症やアスペルガーなどという言葉を並べられても、いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、発達障害の一種である「ADHD」と診断された我が家の長男について、乳幼児期から現れ始めた兆候や症状・受診に至るまでのお話をさせていただこうと思います。
発達障害とは
主な症状や特徴は以下の通りです。(個人差が大きいものなので、必ず医療機関受診のもと判断してください)
・自閉症スペクトラム症(障害)(ASD)
①社会性(対人関係)の障害、②コミュニケーションの障害、③こだわりの3症状が4歳(もしくは3歳)以降からみられる場合に診断される
感覚過敏・鈍麻がある場合も
知的障害の程度にも幅がある
人の気持ちが想像しにくい
変化に対応するのが難しい
強いこだわり、パターン化された行動がみられる
・注意欠陥多動性障害(ADHD)
多動性や不注意などで日常生活に支障が出てしまう
単純ミスや忘れ物が多い
気が散ってしまい集中できないことが多い
落ち着きがない、衝動的
・学習障害(LD)
知的遅れがないにも関わらず読み書きや計算などが困難
「読めるけれど、書けない」など、障害の表れ方も様々
我が家の息子…衝動性が強くトラブルも
ADHDと診断された長男も、もうすぐで7歳を迎えようとしています。
長男は衝動性がかなり強く、次に多動性と続き、不注意はさほど気にならないレベルでした。
通っている保育園では団体行動がほとんどできず、みんなが集まって話を聞く場面(朝の会や誕生日会など)ではずっと副担任の先生に抱っこされているという状態。
衝動性が強いので思ったことをすぐ行動に移してしまうため、我慢ができません。もちろん順番を守ることもできないので、いつも横入りをしたり友達のおもちゃを衝動的に奪ってトラブルに発展していました。
ADHD傾向がはっきりしだした4歳以降
3歳くらいまでは「育てにくいな〜」「やんちゃだな〜」程度にしか思っていなかった私。
それが4歳になった頃から、次第に「発達障害なのでは?」と疑うようになってきました。
先ほどもお伝えしたように、保育園ではほとんどクラスメイトと別行動。運動会や発表会も嫌がって出演拒否。そもそもじっと座って人の話を聞くことができないので、常に副担任やパートの保育士さんが長男につきっきりになっている状態でした。
4歳後半からは衝動性がかなり高まり、「おもちゃを貸してくれなかった」「肩がぶつかった」などという些細な理由から、クラスメイトの顔面を思いっきりパンチしたり暴言を吐く日々が続きました。
年長の1年間は1週間ノートラブルだったことがなく、いつも何かの問題で暴力を振るったり暴言を吐いたり物を投げて壊しているという始末。
正直、保育園に迎えに行く時間になると憂鬱で「今日は何をしたんだろう…」「また暴力かな…」と胃が痛くなるほど。
ほとんど毎日誰かに謝り続け、今考えても「生きてきた中で1番長くて辛い1年間」だったことは間違いありません。
5歳2ヶ月でADHDと診断される
長男がADHDと診断されたのは、5歳と2ヶ月になった頃です。
4歳後半から「集団行動が取れなさすぎる」「衝動的な暴力がなおらない」との理由から、まずは通っている保育園の園長先生に相談をさせていただきました。
すると園長先生から「市区町村で行っている発達相談会へ行ってみてはどうか?」とアドバイスをもらい、さっそく予約して発達相談会へ。
発達相談会では小児科の先生や脳神経担当医の方々に直接子どもの様子を見てもらえるので、しっかりとアドバイスを頂こうと期待して行きましたが…。
期待とは裏腹に、初めての人や場所に興奮した長男は担当の先生に向かっておもちゃや鉛筆を思いっきり投げつけ、コントロール不能に!
私はただただ愕然として、今後この子をどうやって育てていけばいいのかわからなくなり、涙を流すしかありませんでした。
スタッフがなんとか長男を室外へと担ぎ出すと、担当の先生から「大学病院の小児脳神経科へ紹介状を書きますので」と一言いわれ、その後はトントン拍子で「ADHD」の診断に至りました。
発達障害かも?と思ったときのファーストステップ
そんなこんなで、ADHDの診断に至った我が家の長男。
我が子の発達に不安を感じているのであれば、まずは通っている保育施設に相談してみることです。
保育のプロである先生に相談することで、自分の子どもの社会性や発達具合・病院への受診が必要かどうかなどのヒントを頂けるはず。保育施設に通っていない場合は、お近くの市区町村の子育て広場などで開催される「ママ会」などに参加してみてもいいでしょう。
そこから出会いが広がり、必ず力になってくれる人と出会えるはずです。
発達障害があってもなくても、可愛い子どもに変わりはありません。
ですが、早い段階から子どもの発達具合に注目してみることで親子ともども楽になれることもあります。
周りの子が難なくできることに強いストレスを感じる…そんな発達障害を抱えている子どもはもちろんですが、その子どもを育てている保護者にもストレスはかかってくるもの。
まずは気軽に相談できる場所を見つけ、子育ての悩みをシェアすることから始めてみてはいかがでしょうか。
【参考】
「発達障害とは」文部科学省
「発達障害者を支える、さまざまな制度、施策」発達障害情報・支援センター
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