1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

果たして夫や妻はよき理解者?夫婦が「何も言わなくてもわかる」域に達するまで

LIMO / 2019年9月2日 10時45分

果たして夫や妻はよき理解者?夫婦が「何も言わなくてもわかる」域に達するまで

果たして夫や妻はよき理解者?夫婦が「何も言わなくてもわかる」域に達するまで

夫婦たるもの、何も言わなくてもお互いの気持ちがよくわかる。夫こそ、妻こそ自分の最大の理解者である。…確かにそれは理想の形ですが、現実はそう上手くは行きませんよね。

「なんで私の気持ちをわかってくれないの?」「何で俺の立場を理解してくれないんだ」なんて、イライラ、モヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、果たして夫や妻は本当に自分のよき理解者なのか?考えてみたいと思います。

本当に一番の理解者なの?

まず考えたいのは、「夫婦とは本当にお互いのよき理解者であるべきか?」。おそらく、ほとんどの方の答えは「YES」になることでしょう。
確かにパートナーが自分の気持ちを理解し、尊重してくれたら幸せですよね。何も言わなくても、かけてほしい言葉をかけてくれる、してほしいことをしてくれる…。そんな人と一生を共にすれば、心豊かに過ごせるはず。

しかし、ここで見落としがちなのが「お互いの」よき理解者であるべき、という点。相手が自分の理解者であるのと同じくらい、自分も相手のよき理解者であること。これが夫婦円満の秘訣ではないでしょうか。

自分が相手のことをきちんと理解しているか、相手の想いに心を寄せているかどうかを棚にあげて、「夫は私のことを何ひとつわかてくれていない」「妻は俺の気持ちなんてどうでもいいんだ」などと言うのは、ただのワガママになってしまいます。

しかし、人間とは自分勝手なもので、ついつい相手にばかり求めてしまいがち。考えてみてください。自分のことをひとつも理解しようとしてくれない人に、「あなたは私の気持ちをまったくわかってくれない」と言っても、まったく心に響かないはず。
間関係の基本、「自分のことを理解してほしいなら、相手のことをまず理解しようと努める」というのは、夫婦間でも例外ではないはずです。

結婚したら自動的によき理解者になるわけではない

筆者自身もそうでした。とにかく結婚した当初は主人とぶつかることが多々あり、そのたびに、「どうして夫婦なのに、私のことを理解してくれないんだろう」とイライラしていました。時に大きな衝突を、時に小競り合いを繰り広げて10年超。ようやく最近、「言わずともわかる」関係が構築できてきたな、と感じることがあります。

思い返すに、筆者の最大の間違いは、「自分の最大の理解者だと思う人と結婚したのだ」という錯覚、もしくは「男女は結婚したら自動的にお互いのよき理解者になるのだ」とう誤解。

お互いに結婚するまで長い歴史があり、そこで培われた考え方や価値観がある。ましてや「男脳」「女脳」と言うように、男女の考え方には大きな違いがある。それなのに、婚姻届に判を押したくらいで急に相手の気持ちが100%くみ取ることができるようになるはずはないんですよね。

つまり、「よき理解者である」ということは、お互いに意見の衝突を繰り返しながら、それぞれの考え方や価値観をすり合わせて、お互いにとってもっともベストな着地点を見つけられる関係のことを指すのではないか…と思うのです。

わからないから面白い

そう考えると、夫婦がお互いのよき理解者であるにこしたことはありませんが、それは長い夫婦生活で必須項目ではない、と筆者は思います。

筆者の友人で、自他共に認める仲良し夫婦がいます。先日、その夫婦の奥さんと喋っていると、彼女がふとこんなことをもらしました。
「私ね、夫のことがまったく理解できないの。だから、一緒にいて面白いの」なるほど、そんな考え方もあるのか…とうなずく筆者。

長い人生を共に過ごすのに、相手が自分と同じ価値観や考え方を持っている方が確かに楽。でも、残念ながらそんなケースはまれで、「なんでわかってくれないの」と思ってしまうパターンに陥る方が圧倒的に多いはずです。

そんなときには少し視点を変えて、「じゃあこう伝えればわかってくれるかな」「どうすれば相手のことを理解できるかな」と考えることが、夫婦円満の秘訣なのかもしれません。もしくは、「へぇそんな風に思うんだ、面白いな」なんて思える心の余裕が持てたなら…最高ですよね。

夫婦はしょせん他人

まったく別の環境で育ったふたりが協力して、新たな家庭を築くにあたり、衝突が生まれるのは必至。しかい、互いに衝突したときに、「こうされるのはイヤ」「こういう言い方をしてほしい」とお互いの気持ちを話し合うことこそが大切なのではないでしょうか。夫婦が「何も言わなくてもわかる」域に達するまで、長い時間を要するもの。

それはいつか?…もしかしたら、どちらかの人生が終わったときに「あぁ、なんやかんやであの人は私のことをわかってくれていたな」と、初めて実感するのかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください