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不満だらけの夫の家事が上手くいくように! カギは”作業”でなく”プロジェクト”を任せることだった

LIMO / 2019年9月1日 10時45分

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不満だらけの夫の家事が上手くいくように! カギは”作業”でなく”プロジェクト”を任せることだった

先日、とある女性が投稿した夫婦の家事分担に関するツイートと漫画が話題になりました。それは、家事労働について「妻→責任者、夫→ヒラ社員」という考え方ではなく、「妻→責任者、夫→役員」という考え方に変えたという話。

具体的には、夫に家事を頼む際には細々としたことではなく一連の作業をまるごと頼んだり、ゴールや時間などは明確に設定するがやり方は夫に任せるというようにしたらうまくいったそうです。

どこまで汚れたら掃除をするのか、料理はどのくらいの品数を何分で作るのか。家事はその時々で生じる必要な分量ややり方の基準が妻と夫で異なるので、分担は非常に難しいのが実状。筆者も夫との家事分担で何度も話し合ったりストレスになったりしてきました。筆者自身の経験から、先のツイートと関連した家事分担のお話をします。

料理なら調理のみ、ゴミ捨てなら捨てるだけ…ピンポイントしかやらない夫

筆者夫婦は2人とも、とても面倒くさがりな性格ですが掃除や洗濯、料理などの家事全般はスキル的には一通りできます。子どもが生まれたこともあり、平日土日問わず大方の家事を担う筆者は、時間をかけずにより効率的にこなそうという考えが強まったのに対して、土日しか家事を行わない夫は料理でも掃除でも、一度始めると時間をかけてとことんやるタイプ。

そのため、たとえばお昼ご飯を夫が作ろうとすると、12時に取り掛かり始めたとしても食事にありつけるのは13時過ぎということが珍しくありません。そして、夫は料理なら調理だけに集中します。開封した野菜をラップや保存容器に入れずそのまま台所に放置していたり、調理のためにあまりにも多くの道具や食器を使用したりするので、食事が終わった台所の後片付けはまあ大変。

また筆者が「掃除機かけて」とお願いすると、「OK」と快諾してくれるものの、1時間経っても2時間経ってもやってくれないことがあります。「まだやらないの?」と聞くと、「今からやろうと思ってた」「自分のペースがあるから!」と何度も口論に。

週に何度もあるゴミ捨ても同様です。ゴミ捨ては夫の担当ですが、夫は「ゴミ捨て」を、まとめられたゴミ袋を集積所に持っていくことだと認識しています。筆者にとっての「ゴミ捨て」は家じゅうのゴミ箱や水回りからゴミをまとめ、そのゴミ袋を集積所に持っていき、さらに新たなネットやゴミ袋をゴミ箱や三角コーナーに設置するところまで。夫にそれを言うと、「朝はそんな時間ない」と言われてしまう始末。

つまり夫は家事の流れや効率、割くべき時間や緊急性には関心がなく、やった結果だけを重視しているのです。料理なら調理のみ、ゴミ捨てなら捨てることのみなど、ピンポイントの労働にしか意識が向かない。こうした認識の違いから、「ここまでやってよ」「早くして」と夫にイライラしてしまう妻は、少なくないのではないでしょうか。

“作業”ではなく“プロジェクト”を一任する

筆者はこれまで何度も、「開封した野菜は腐らないように保存処理してよ」「調理で使った塩やコショウは棚に戻して」「次はゴミ袋までセッティングしてね」と夫にぶつくさと言いながらも、結局は自らがそれらの作業を行っていました。夫は「はいはい」と返事をするものの、いつまで経っても夫の中で家事の効率化や流れを認識してくれてはいませんでした。

そこで筆者は、家事労働のあれこれについて細々した作業を何度も要求するのではなく、一つのプロジェクトとして一任する方針に転換。またそれぞれの家事の範囲も明確にし、料理は後片付けまで、ゴミ捨ては次の袋準備までと共通認識をすり合わせました。やるべき範囲と終わらせるべき時間を伝えた上で「この家事を〇〇時まであなたに任せるからよろしくお願いします」「〇〇時には××をするので、それまでに掃除を終わらせてほしい」と言うようにしました。

このやり方を取り入れたところ、筆者夫婦にはピタリとハマりました。夫は最初こそ不慣れでやるべき範囲を上手にこなせなかったものの次第に慣れてテキパキと動けるようになり、筆者の夫の家事に対するストレスも軽減。

ここで重要なのは、やり方については本人に一任すること。せっかく頑張ったのに「やり方が違う」と嫌な顔をされればやる気もなくなってしまうのは、自分に置き換えてみても同じです。また夫の性格上、あれこれやり方を細かく指示をされるより、「ここからここまでの範囲の中でプロジェクトを成功させるために自由にやって」と言われた方がやる気が出たのでしょう。

家事を“やらせる”ことより、“モチベーションを上げる”ことの大切さ

筆者はこれまで、夫に何か家事をお願いした時に想定外の状態になっていたことで「せめてこれくらいはやってよ」という失望感からイライラを募らせていました。これは、「これをお願いしたのなら、他のあれもこれもやるに違いない」と勝手に期待してハードルを上げていたからです。

夫も夫で、本人なりにやったつもりなのに筆者からあれこれ「もっとこうやってよ」と細かく言われたり、少し休憩してから取りかかろうとしていたタイミングで「まだやらないの?」と急かされたりすることでストレスを感じ、家事に対するやる気もどんどん削がれていったのでしょう。

作業ではなくプロジェクトを一任する方針に変えて以降、夫は洗剤や掃除用具をネットで調べて購入したり、「こうやった方が簡単にできることに気付いたよ」と自ら見つけた効率の良いやり方を筆者に教えてくれたりするように。プロジェクトを一任したことでモチベーションがアップしただけでなく、質の向上や創意工夫して家事をこなす方向に考え方が変わっていったようでした。

筆者もこの一件を通して、相手への要求や物の言い方ひとつで物事が大きく変わることを再認識。たかが家事分担ですが、いかに相手のやる気を出させる方向に導けるのかは、夫婦間のコミュニケーションを考える上で非常に重要な視点だと感じました。

これはあくまで筆者夫婦のうまくいったケース。しかし、このようにお願いの仕方ややるべき家事範囲の明確化などを通して今より状況が良くなることもあるかもしれません。夫婦の家事分担で悩んでいる方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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