働き盛り世代の「貯蓄0円」が2割超!? お金が貯まらない人の生活改善レポート
LIMO / 2019年9月3日 21時15分
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働き盛り世代の「貯蓄0円」が2割超!? お金が貯まらない人の生活改善レポート
ふとした瞬間に「お金を貯めなきゃ」と思い始めたものの、何も手をつけられないまま焦るばかりでうまくお金が貯められない。そんな悩みを持つ人、多いのではないでしょうか。お金を貯めなければならないという危機感や焦りを感じ続けるのもツライですよね。今回は、貯蓄に関する調査結果とともに、あるアラサー女性の家計改善レポートをお届けしたいと思います。
「貯蓄0円」という人は意外と多い
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が公表している「30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2019(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_190306.pdf)」では、「貯蓄0円」と回答した人が20%を超える結果に。しかも2018年では17.1%だったのに対し、2019年では23.1%に増加したと言うのです。5人に1人はうまくお金を貯められていないという現実を、どう受け止めればいいのでしょうか。
さらに言えば、現在貯蓄できているという人の貯蓄額の調整平均※を見ると、30代では「194万円」、40代では「196万円」、全体で「195万円」と、働き盛りのこの世代で200万円に満たない結果となっています。
※本調査では極端な値の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用。
その一方で、「リタイアまでにいくら貯蓄があれば安心か」という質問への回答では、30代平均は「4,955万円」、40代平均は「5,473万円」となっており、思い描いている理想と実際に貯蓄できている金額に大きなギャップがあることがわかります。
いまは退職金をもらえない企業もありますし、もらえたとしてもそのギャップを埋めるほどの金額がもらえる企業はごく一部ではないでしょうか。そうなると、これから老後を迎える世代はもう少し早いペースで貯蓄をしていかなければならないということになります。では、どのようにお金を貯めていけばいいのでしょうか。
メリハリ支出が30代~40代の貯蓄をサポート
まず一つオススメしたいのが、支出にメリハリをつけることです。つまり、お金を使うところはしっかり使う、お金を使わないところは一切使わないと決める、ということ。大きな金額の出費に慣れてくるとつい財布のヒモがゆるんでしまいますが、メリハリをつけてしっかりお金の使い方をコントロールするのです。
まずは今のお金の使い道をきちんと整理し、「お金を使うべきところ」と「お金を使うべきでないところ」をハッキリさせましょう。たとえば、食費ひとつ取っても色んな考え方があると思います。
「子どもがまだ小さいので、安心できる無農薬野菜や国産のものを買いたい」というこだわりがあるのであれば、食材にはお金をかける。その代わり他の部分、たとえば娯楽費や被服代などを削ればいいのです。
逆に、「食費はある程度節約して、ほかのことを楽しみたい」というのであれば、節約レシピでご飯を作って家族のレジャーや自分の娯楽のためにお金を使うというのもいいでしょう。
自分が「ココだけはお金を使いたい」というのを1つか2つ決めて、そこ以外はできるだけ節約することが大切です。「お金を貯めなきゃ」という思いから全部節約しようとすると、ストレスが溜まって結局うまくいかないことが多くなるもの。頑張り続けることはとても大変なので、完璧でなくても長く続けられるような工夫が必要です。
メリハリ支出による家計改善事例
メリハリ支出で家計を改善できたというアラサー女性のAさん。彼女が実践した方法はいたってシンプル。まずは自分の1か月あたりの出費を調べ上げ、すべて書き出します。これが意外と骨の折れる作業ですが、Aさんは1か月だけは頑張ろうと決めて毎日帰宅後に書き出したのだそう。
それを「娯楽費」「食費」「交際費」「自己投資」「被服費」「通信費」などと分類し、それぞれの項目にいくらかかっているか計算してみました。そのうえで、自分が「ココにはお金を使いたい」と思った「美容費」と「自己投資」は現状の金額と同額くらいを目標金額にし、その2つを除いて出費が多かった上位4つの項目は30%カットした金額に収めるように目標金額を設定。
残りの項目は、内容によって10~20%カットした金額を目標金額とし、翌月からその金額を毎日見ながら出費を調整していたと言います。「目標金額を決めておけば、残り日数とその先のイベントを見ながら使い方を調整しやすくなる」というAさん。無駄な服を買うとか、気が乗らない飲み会に行くことがなくなるといった変化があった様子。
食費も、今まではなんとなくコンビニで買ったりスーパーでお惣菜を買ったりしていましたが、自分で作るようになったのだそう。ただし、「カット野菜とか、半分調理済みのもののほうが安いときもある。サラダを食べようと思っても、レタスやパプリカ、ルッコラなどをそれぞれ買うよりも全部入ったパックを買う方が安いならそっちを買うようにしている」など、イチから全部手作りということにこだわらず、「コスパ重視でまったりと自炊をしている」と言います。
結果として、最初の1~2カ月は頑張っても目標金額をオーバーしてしまう項目もありましたが、逆に意識すれば目標金額までは到底使わないという項目も出てきたと言います。
「トータルの金額がうまく目標金額に収まっていればいいから、頑張ってもはみ出る分は目標金額を少し増やして、そんなに頑張らなくても抑えられる項目は目標金額を減らして調整した」のだそう。うまく調整して無理しすぎないように節約した結果、いまはトータル20%ほどのカットに成功していると言います。
おわりに
貯金や節約は無理をしすぎると長く続きません。自分が大変になるだけでストレスもたまりますし、結局思うように貯まらないということも多いものです。自分が長く続けられるよう、メリハリのある出費を心がけてみてくださいね。
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