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子供にかかるお金「お小遣い」「教育費」「養育費」の相場はどのくらい?

LIMO / 2019年9月3日 19時45分

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子供にかかるお金「お小遣い」「教育費」「養育費」の相場はどのくらい?

子供にお金の大切さを教えるために、お小遣い制を始めようと思ったものの、いくらくらい、どのように渡すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お小遣いの平均値や効果的なお小遣いの渡し方を紹介するとともに、親としての責任でもある子供を育てるために必要な費用についても見ていきます。

子供のお小遣いの平均は?

金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)では「子どものくらしとお金に関する調査」を5年に一度実施しています。

2015年の第3回調査(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf)の結果によると、子供のお小遣いの平均額(月1回の場合)は、小学校低学年で1,004円(中央値※500円)、小学校中学年で864円(中央値500円)、小学校高学年で1,085円(中央値1,000円)。中学生になると2,536円(中央値2,000円)、高校生は5,114円(中央値5,000円)となっています。

また、小学校低学年は月に1回定額を渡す家庭が13.4%であるのに対し、中学年になると32.1%、高学年になると45.0%。年齢が上がるにつれて月1回定期的に渡す家庭が増え、逆にときどき渡す割合は減っていきます。

※中央値:データの数値を小さい順(あるいは大きい順)に並べたときにちょうど中央にくる値

お小遣いは子供がお金のことを学ぶ良い機会

親としては、子供にきちんとお金の大切さを知ってほしいものですが、その良い機会となるのがお小遣いをあげることです。お小遣い制による主なプラス面としては、以下のようなことが考えられます。

お金の価値を理解する

貯めて使うということを知る

自分で購入したものを大切に使う

上述のように、学年が上がるごとに毎月定額を渡す割合が多くなっていきますので、子供が何かの目的のために計画的に貯金することも増えるでしょう。中には家事のお手伝いをしたらお小遣いを支給というやり方もありますが、本来お手伝いはお金をもらわなくても当たり前に子供にやってほしいもの。

各家庭で考え方は異なると思いますが、定額制をベースに、いつもより少し難易度の高いお手伝いをしたときはボーナスを渡すいう方法も、お金の価値を知るのに効果的なお小遣いのあげ方ではないでしょうか。

子供を育てるために必要なお金

子供にお金の大切さを教えることに加え、子供を育てるために必要なお金の全体像を把握しておき、そのための準備をすることも親としての大きな役目です。では、子供を育てるためには一体どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。

幼稚園から高等学校まで

まず、文部科学省「平成28年度子供の学習費調査(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/1399308.htm)」(隔年実施)によれば、幼稚園から高等学校までの1人あたり年額費用は以下の通りです。

【公立】
幼稚園:23万3947円
小学校:32万2310円
中学校:47万8554円
高等学校(全日制):45万862円

【私立】
幼稚園:48万2392円
小学校:152万8237円
中学校:132万6933円
高等学校(全日制):104万168円

幼稚園(2年保育)から高校まですべて公立の場合でも合計約520万円ということになります。

大学入学・在学費用

また、日本政策金融公庫「平成30年度『教育費負担の実態調査結果』(https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_h30.pdf)」(平成31年3月発表)によれば、大学に進学する際に必要となる教育費は以下の通りです

【大学入学関連費用】
私立短大:73.6万円
国公立大学:80.1万円
私立大学文系:90.4万円
私立大学理系:85.5万円

【大学在学費用】
私立短大:151.4万円
国公立大学:114.8万円
私立大学文系:160.1万円
私立大学理系:185.3万円

国公立大学に進学した場合でも、入学関連費用と4年間の大学在額費用の合計は約540万円になります。

22年間の養育費

さらに、旧AIU保険(現AIG保険)では「現代子育て経済考(2005年度版)(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku_kondan/kaisai/dai9/siryou6.pdf)」で、出産から大学を卒業するまで22年間の養育費について以下のようにまとめています。

出産・育児費用:約91万円
22年間の食費:約671万円
22年間の衣料費:約141万円
22年間の保健医療・理美容費:約193万円
22年間のおこづかい額:約451万円
こどもの私的所有物代:約93万円

これらを合計すると22年間に必要な金額は約1640万円ということになります。

おわりに

今回は子供をめぐるお金について見てきました。子供にはお小遣いを通じてお金の大切さや世の中の仕組みを教えていくことが大切です。また、子供を育てるためには相当な費用がかかるので、早いうちから資金を準備をする必要があります。子供にお金の使い方を教えると同時に、親もお金の貯め方を再度考える機会を作り、子供に不自由な思いをさせないようにしたいですね。

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