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年収1000万円でも「貯蓄できない」理由は税率アップと…離婚?生活の実態とは

LIMO / 2019年9月5日 18時45分

年収1000万円でも「貯蓄できない」理由は税率アップと…離婚?生活の実態とは

年収1000万円でも「貯蓄できない」理由は税率アップと…離婚?生活の実態とは

皆さんは「年収1000万円超」と聞くと、どのようなイメージを持たれますか。
きっと社会的に成功して、地位もお金も欲しいがままにしている…と思うのではないでしょうか。

外車に颯爽と乗り込み高級レストランで食事、値段を気にせず買い物を楽しみ、ブランド物の衣類を身にまとう…。

勝手にそんなイメージを抱いていましたが、実は「年収1000万円でも全く貯金ができない」という人も存在しています。
そこで今回は、筆者の義兄Aから聞いた、年収1000万円の「闇」をご紹介します。

年収1000万円超えなのにカツカツな生活を送る人とは…

今回注目したのは、筆者の義兄であるA。

Aは年収1000万円超えのやり手実業家でありながら、妻である筆者の姉とたびたび金銭トラブルが原因で夫婦喧嘩を起こします。

Aはビジネス仲間やお得意先の人とよく食事に行くそうなのですが、とにかく羽振りがいい。
「あればあるだけ使ってしまう」性分らしく、必ず自分がご馳走しないと気が済まないんだとか。

そんな理由でたびたび夫婦喧嘩が勃発するらしいのですが、筆者はその喧嘩原因に違和感を抱きました。
なぜなら、ことわざで「金持ちケンカせず」というものがあるからです。

「羽振りがよくても問題ないでしょ?」「年収1000万円以上もあるんだからご馳走するくらい余裕でしょ?」なんて気軽に思っていた筆者ですが、そのことを姉に伝えると信じられない答えが返ってくるではありませんか!

「年収1000万円付近の世帯が1番苦しいのよ!毎月カツカツで赤字になることも珍しくないのよ!」と…。

年収1000万円でも生活が苦しい理由とは?

姉いわく、年収1000万円を超えると、国や市区町村から受けられる補助や控除がかなり減ってしまうとのこと。

補助は少なくなるのに対して、税率や社会保険料がUPするので支出が多くなってしまいます。
また、義兄には前妻との間にもうけた子どもが2人いて、毎月養育費として10万円を支払っているとのこと。

姉との間にも昨年産まれた子どもがいるため、保育施設の料金などもかかってきます。
2019年10月から始まる「幼児教育・保育の無償化」は、世帯の年収に関係なく3〜5歳児の保育料金の無償化となっていますが、これまでの制度は世帯年収に合わせた方式。

市区町村によって保育料にはかなりの差がありますが、年収1000万円を超えている世帯の保育料は、東京都墨田区で約5万6,800円になります。(0〜2歳児で第1子の場合)

それに伴い、年収1000万円を超えるとそれなりに生活も派手になりがちで、車は高級車、住むところは高層マンションの最上階、得意先との付き合いで旅行にゴルフにエステにお歳暮に…などなど。

明らかに「収入<支出=カツカツ生活」の方程式に当てはまっているなぁと、聞いていてなんだか同情してしまうほどでした。

年収1000万円世帯で生活苦が多発?

年収1000万円付近になってくると、税金負担は大きくなるのに国や市区町村から受けとれる手当が減っていきます。

現在の日本は、高所得者が税金をたくさん納める「累進課税」という制度。

たくさん稼いでいても負担する金額が多いので実際の手取りは少なく、また1000万円超えのエリートであることから生活水準も落とすことは難しいでしょう。

義兄のAも毎日「お金がないお金がない」とつぶやいているそうで、姉もできるだけ節約を心がけて生活をしているといっています。

年収1000万円を目標に頑張っている人もいると思いますが、現在の日本の制度では、年収1000万円あたりが「最も損な働き方」と感じてしまうのは筆者だけでしょうか?

お金のことなんて一切気にしない億万長者にのし上がるか、それとも少し世帯年収を抑えて国や市区町村からの助成を最大限に活用するか…。
実際に、年収600万円ほどの収入であれば、国に支払う税金の率も1000万円と比べると半額ほどになります。

児童手当も満額受け取ることができるので、子育て世代はとくに助かります。

年収1000万円を目指す?それとも600万円?

お金に余裕があれば、行きたいところに行けたり好きな物を買ったり、大切な人に貴重な経験をプレゼントしてあげることもできるでしょう。

ただし、年収が高ければ高いほど負担しなければならない税金は増え、受けられる控除や助成は削られていくのも事実。

収入を増やすため一心不乱に働き続ける義兄のAを見て思うことは、もう少しペースダウンしてもいいのかな?ということ。

年収600万円程度であれば国からの補助もしっかりと受けられ、負担税金もほぼ半減。
そして収入を抑えることで労働時間が短くなるのであれば、もっと自分の時間を大切に働くことが可能になるのではないでしょうか?

筆者が以前暮らしていたオーストラリアでは、地元のお店の多くは夕方5時頃になると閉店です。
仕事の後は家族や仲間とBBQをしたりビーチでゆったりと過ごすというスタイルが定番で、仕事とプライベートをしっかりと分けていたのが印象的でした。

家族のため、自分のため、そして会社のために年収を上げようと頑張るAには頭が下がりますが、もう少しゆっくりとしたリズムで働く日があってもいいのではないかと感じてしまいます。

あなたなら、どちらの年収を目指しますか?

【参考】
「平成31年度認可保育施設在園中の手引き」墨田区

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